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「毎食後の歯みがき」は国際標準ではない! 本当に効果的なタイミングは…【⑧Another view 医療システムの過去・未来・海外】The Argument about the most effective time to brush your teeth.

 こんにちは。歯科医院経営・総合情報誌『アポロニア21』編集長の水谷惟紗久です。
 本コラム「Another Viewー医療システムの過去・未来・海外」は、「どの国の医療制度が良いのか?」「歯科と医科はなぜ分かれているのか?」など、医療とお金にまつわる疑問を世紀からの歴史的背景からひも解いていきます。

※この記事は、月刊『アポロニア21』2015年6月号、2024年7月号掲載の内容を改変したものです。

歯みがきは、ホントに食事の直後がいい?


「歯みがきはいつすればいい?」
と聞かれたら、日本人のほとんどは「毎食後」と答えるでしょう。
 しかし、『月刊アポロニア21』の企画で、著名な歯科医師・歯科衛生士17人に、お口のケア習慣をうかがったところ、歯みがきのタイミングは「起床時」「食後すぐ」「入浴中」「就寝前」など、バラバラでした。

 また、国際的に見ると、「食後すぐに」というのは、かなりマイノリティーなのですが、なぜ、そしていつから、日本でそうした習慣が定着したのでしょうか。

歯科医院経営・総合情報誌の月刊『アポロニア21』2015年11月号特集より


 日本に「毎食後」という常識が定着した経緯や、世界歯科連盟(FDI)が推奨する効果的な歯みがきのタイミングについて、口臭治療のパイオニアである故・本田俊一氏が指摘した事実を基に、考察してみます。

日本の常識は、国際標準ではない!


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