寄り添う

こんにちは。しかないかよこです。
私は、ニューヨークライフバランス研究所の認定講師として活動をしています。今日は、「世界に通用する子どもの育て方」ベーシック講座の第1回を開講しました。

名称未設定のデザイン (1)

この講座は、NYLB研究所代表 松村亜里先生の著書『世界に通用する子どもの育て方』で紹介されている理論やスキルを学ぶ講座です。講座の目的は、子どもが幸せになる「支援型子育てスタイル」を学び実践できるようになることです。詳しくは、こちらをご覧ください。

第1回の講座のテーマは、
「支援型の一番の特徴、共感的態度を理解し、実践できるようになる」ことでした。ワークで実践するのは、共感です。

共感といえば、私が初めて松村亜里先生の講座を受講した時に学んだことも共感でした。「共感と同情は違います」という言葉に、稲妻にあたったような衝撃をうけたことを覚えています。

その時の私のノートには、こんなふうに書き留めていました。

・共感してわかってあげれば、あとは自分で解決する能力がでてくる
・同情は、類似性がベース。共感は異なることがベース。

今日の講義でも、共感と同情の違いについて、参加者のみなさんで色々と話しをしました。

私自身は、共感とは、相手の気持ちを観察して写生するようなイメージです。「○○くんは、宿題をしたくないんだねぇ」とか「○○ちゃんは、ピアノの練習が面倒とおもっているんだねぇ」という感じです。

画像4

学ぶ前は、子どもに対して”あなたの気持ちを理解しているアピール”で「宿題したくないよね」「ピアノの練習は面倒だよね」と 私も”宿題はしたくなく” て、”ピアノの練習は面倒だ” と同じように感じている同情の返事をしていました。
そして、さらに良かれとおもってアドバイスも付け加えていました。
「宿題したくないよね。でも、嫌なことは先に済ませた方が良いよ。」
「ピアノの練習は面倒だよね。でも、練習しないと上手くならないよ」
結果は、言わずもがなです。

学んだ今は、最初の共感だけで事足りると痛感しています。人は認めてもらいたい生き物で、認めてもらえば、力が蓄えられ、次に向かうことができると思うからです。(もちろん、大切なことは伝えますが)

次男は少年野球チームに所属していますが、時々、休みたくなります。
そんな時は、「今日は、ちょっと休みたい気分なのね」と私は声をかけます。
これを同じ野球チームの保護者に話すと「そんな風に話しかけて、「休みたい」といわれたら大変だから、絶対、そんなこと言わない」と言われたことがあります。まぁ、私の中で、「どうしても練習はいくべき」と思っていないことが大きいのかもしれません。

子どもが、こちらのコントロールや統制の姿勢を感じると、とたんに共感の効力がなくなるのは、顕著です。最終的にどうするかを決める決定権は子どもにあり、私自身の課題の分離の意識が影響しているように感じます。

画像4

講座では、共感のワークをした後、共感されることで感じることについても意見をシェアしました。

・共感されると思考が前向きになる。
・ネガティブな気持ちを受け入れてもらえるので、ホッとして安心感が増す。
・「ネガティブな気持ちを持って良いんだ」という自己受容を得る。
・自分の感情がおさまり、状況を受け入れやすくなる。

今日はたっぷり、共感について参加者のみなさんとシェアしました。
おかげさまで、共感を始めて知った時の感動と、ネガティブな気持ちに共感することの大切さを今一度、認識することができました。相手の感情にどっぷりつかって取り込むのではなく、相手の気持ちを認め、そばに寄り添うイメージです。

今日の参加者のみなさんの感想です。

・行動にばかり目が行っていたので、感情に注目して、感情を観察したいです。そのためには、自分の余裕も大切だと思いました。
・支援的スタイルとは、共感して感情を満たすことが次へのステップになることが脳の発達段階にリンクしていて興味深く感じました。「毎回できなくても良い」という言葉を支えに実践したいです。
・望ましくない行動に目が行きがちで、子どものネガティブな気持ちに注目していなかったので、視点をかえて、望ましくない行動を責めず、ネガティブな気持ちを受け止めたいと思います。

次は2週間後に講座があります。それまでは、共感Weekで、共感に注目して過ごしてみます。参加者のみなさん、それぞれが次回までに実践することをシェアしました。私の中では一番難易度が高く、実践が難しい夫に対して、共感を心がけてみたいと思います。実践することは、本来ならハードルは低くするのですが、あえて高くしてみました。さて、どうなることやら続きは、次回。

画像3

ベーシックの講座は、NYLB研究所の認定講師が開講しています。
ご興味のある方は、以下をご覧ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?