ファミリーフォトってなんだろうと考える
ファミリードッグフォトグラファー シカマキです。
家族の中に犬がいる、そんな家族写真を撮影しているカメラマンです。
私はもともと、結婚式のカメラマンで、家族誕生の瞬間を撮影していたが、その先の物語を知りたいと思うようになり、結婚式の撮影をやめて、いわゆるファミリーフォトという分野に足を突っ込むことになった。
スタート当初は誰もお客さんがいないので、FacebookなどのSNSを最大限に活用し(転校生なのでやたらと知り合いが多い)イベントを立ち上げては、学校の同級生に連絡してアポイントを取る毎日だった。
もちろん、撮影を断られることも。
断られるのには様々な理由があったけど、一番、引っかかっている言葉がある。
うちはファミリーフォトを撮影する年齢じゃなくなってきたんだよね
サクッと出てきた言葉だけど、かなりの多くの方に共感を得られる言葉だと思っている。そう、そういう年齢じゃないんだよ。だから撮影が難しくてさ。という事。
まず整理しよう。
この言葉って、主語は誰?
誰の年齢がファミリーフォト適齢期じゃないの?
確実に、私が声をかけた同級生の男子ではない(すでに男子ではない40代だけど)
その「子供」だ。
確か、、彼には二人の子供がいて、当時は小学校6年生と中学生だった気がする。いや、どちらも中学生だったか。しかも中学生の男子だ。
ああ、思春期ど真ん中!親の手の中から少しずつ出て行って、一緒に行動しなくなる時期。そういう私も、思春期は自分の部屋にこもるのが楽しくて仕方なかった、パーソナルスペースを大切にしていた時期だったので、子供の気持ちはわかる。そして親が「一緒に写真を撮ろう」なんて言うものなら、、断るだろう。
断られたら、親としては、絶対に寂しい。
ここからみんな、家族写真の枚数が減るのだ。
でも、家族という状態は続いている。
どうやら「家族写真」「ファミリーフォト」の主役は、こどもだ。
いや、こどもだ、というのが一般的なイメージだ。
そして、そう、思わされている。多分。
そう、あれだ。広告の家族と同じだ。お父さん、お母さん、女の子、男の子の4人家族。最近は、そこに大型犬もいる。私もそういうメンバーをキャスティングされて撮影したことがある。説明しやすく、わかりやすい。
それと同じことで、ファミリーフォトを撮影する=赤ちゃんから七五三、小学校入学式まで、、という流れになっているんだと思う。そこに写真を撮影したいというニーズが集中しているんだろうな。確かに可愛い時期だし、素直に写真に写ってくれる。イベント盛りだくさん!
でも、結局、人生の主役は自分だし、お前だーろ!ってking gnuも歌ってるし(笑)日常も子供中心なのに家族写真の主役も自分以外なんだろうか。
子供が巣立ってしまったら、あなたの写真は残らないのか?
写真は自分だけのものではなく、残された人のために残すものだよ。
自分の写真の価値は自分では気が付けないのだが、残しておいてくれたら、周りの人が助かる。この辺の話は私の実体験があるので、また別の機会に。
子供が巣立ったあとの「家族写真の空白期間」を埋めるために、どうしたらいいんだろうかと考えて出てきたのが、
「いぬ」なのだ。
いぬを飼い出す年齢層。
子供が巣立つ(ここで言う巣立つは20才ではないのです。中学生ぐらいから子供は親から離れていくのです。べったりな時期は15年ぐらいと短い)タイミングと犬を飼い始めるタイミングがリンクしている。
結局、ひとは自分のために家族写真を撮影しない。誰かのために家族写真を残そうとする。それは仕方ないことだとすれば、子供がいない状態での「誰か」を「いぬ」にお願いする。そんなイメージだ。
そんな我が家は子供がいない。いぬがいる。
うちのいぬは、かわいそうなぐらい、擦り切れてるかも、と言うぐらい、写真を撮られている。ごめんね。。そして、「写真家の配偶者は写真を撮られすぎて命を削られるから短命だ」という写真評論家の言葉をうっすら気にしている関係で(フィルムの時代か)、旦那さんの写真は少なめだけど、いつも、いぬと一緒にこっそり写っている。
あとは、誰が必要とするか不明だけど、私も写っている写真が必要なので、今日、とあるカメラマンに家族写真のお願いをしたところだ。
(人生の)主役は、おまえだーっろ!
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※ちなみに思春期の女子の撮影をしたとき、話題についていけなかった反省を元に、ここ最近、やっとK-popを開拓し始めた。ええ、BLACKPINKは任せてください。ちなみに私はリサ派です(笑)残念ながら、Twice派じゃないんだけどね。JYPについては語れるけどね。
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