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【歯列矯正】僕が実際に体験した矯正歯科を決めるまでにかかった2年の経緯を語る。

こんにちは、けいです。

今は7月14日(金)です。矯正装置を付けて3週間が経ちました。
今は歯は痛くないです。が、明日2回目のワイヤーの調整のための通院です。
また3日ぐらい痛みとともに生活する予定です。つらたん。

さて、今回の記事は僕の歯列矯正の歯科医院を決めるまでの経緯を、起こったことそのままに書きたいと思います。

よろしくお願いします。


1, 歯列矯正をするきっかけ

元々、歯並びは悪く、他の記事でも書いてますが、下の歯が上の歯より前に出ている受け口ということもあって、歯列矯正はしようかなと思っていました。
僕の元々の歯並びについては、別記事を参照ください。

母親からも、歯列矯正したら?と何度も言われ、
「なら高校生とかの時にさせてくれたらよかったのに」とそのたびに思ってました。

そして、本格的に矯正歯科を探すようになったのは、2021年です。自分が通っている歯科医院での虫歯治療がひと段落した時に、先生から

「けいくんはまだ若いから、今後の長い人生のために歯列矯正を強くおすすめするよ」と言われました。

歯並びが悪いから、虫歯にもなりやすいし、受け口はどんどん悪化して、高齢になったときに噛む力も弱くなりやすいと教えてもらいました。

そして、近くの知り合いの矯正専門の医院を紹介するから、と紹介状まで用意してくださったので、「それなら行ってみよう」ということで探し始めることにしました。

また、先生や歯科衛生士さんから

「紹介したところだけじゃなく、他のところも必ず行ってみて、比較すること。先生と合わないところだと後々問題が起こったりしたら、途中でやめられないし、料金プランなども医院でマチマチ。それでもお金の負担は大きいから、比較することで合わないところを選んでしまうリスクも減らせるので、絶対複数の矯正歯科に行ってみて」

と言われました。

ここから長い矯正医院探しが幕を開けることになります。


2, 紹介の歯列矯正専門医院(A矯正歯科)で話を聞く

後日、通っていた歯科医院の紹介で実際に行ってみました。そこは、歯列矯正専門の歯科医院という珍しいタイプで、歯列矯正専門の歯科医が常駐していました(以下、A矯正歯科)。

自分の状態を話して、A矯正歯科でできる治療なども聞いてみたところ、先生からは「うちでは難しい」ということでした。

というのは、僕の場合は歯列をただ整えるだけでなく、
・受け口を治す
・根のない乳歯が1本残っている問題
・その乳歯が抜けて、本来は出てくるはずの永久歯が歯茎の中に横たわって
 いること

を解決しなければならず、先生からは「下あごの外科手術をしたほうがいいが、うちでは手術は取り扱っていない」とのことでした。

その結果、A矯正歯科をあきらめざるを得ませんでした。
実際、この時はかなりショックでした。

上述したように、ここの話を聞いて「じゃあ、ここでやります!」とはこの時言うつもりはなかったものの、やっぱり紹介された所だから、ここの治療方針や料金を軸にほかの所でも聞いてみて、それでも正直、ここでやることになるのかなと思っていたからです。

A矯正歯科は、さっきも書いた通り、「歯列矯正専門の」歯科医院ということだったし、自分の家からもかなり近くて、通うのも安易なこと、先生も丁寧に話を聞いてくれたことで印象もすごくよかったです。

しかし、その可能性がなくなってしまって、すごく不安になりました。幸い、そこでもまた、別の矯正歯科(B矯正歯科)を紹介してくれることになったので、藁にもすがる思いで、B矯正歯科のカウンセリングを受けることにしました。


3, 少し番外編: 一般的な歯列矯正の紹介と僕の矯正歯科探し中の方針


さて、B矯正歯科でのカウンセリングでの体験に行く前に、ここで僕が矯正歯科医院探し中に思ってたことについて、お話します。

まず、あまり歯列矯正について詳しくない方にも向けて、歯列矯正の種類には大きく分けて2種類あるとお伝えします。

1つは装置で完結するタイプ。もう1つは、装置と顎の手術の両方をするタイプです。

装置で完結するタイプは、その通り、装置を付けてちょっとずつ歯を動かして、徐々に歯列を整えていく方法です。ほとんどの人がこちらタイプで間に合うと思います。装置には歯の前側に装置をつける物が一般的ですが、現在は付け外しが可能なマウスピースでの矯正や、装置を裏側に付けて、他の人からは見えにくいタイプの方法などもあります。

装置と顎の手術の両方をするタイプは、装置で歯並びをある程度整えて、手術で顎の骨を折って、移動させてまたくっつけ、最後にまた装置で歯並びの微調整を行う方法です。こちらは、受け口など顎の形が悪いのが原因で歯並びが大きく傾いているとこちらの方法を選択することができます。

そして、上の2つの方法で方法以外で違う点は、自己負担分の治療費です。
一見、装置だけで完結するタイプは、手術も必要ないから安いのではと思われるのですが、実際は、手術ありの矯正治療のほうが圧倒的に安いです。

僕が実際に提示された金額でも、
・装置だけだと120万円+@
・手術のほうだと60~70万

だと言われました。

これは不思議に思われるかもしれませんが、そのわけは歯列矯正が保険適用の治療ではないからです。

装置だけのほうだと、保険が適用されないため、全額実費負担となり僕のように100万円を超えることもあります。

しかし、手術があると、その前後の装置での歯列矯正も「顎の手術のために行われる治療」ということで保険が適用されるのです。

これは、装置だけだと「歯列矯正をするための治療」という判断がなされ、顎の手術があると「顎の病気を治すための治療」という判断がなされるからです。


手術代も高そうに思えますが、実際は高額療養費制度という公的制度の適用で、限度額以上は自己負担額が発生しないので、かなり安く済みます。

ゆえに手術があるほうが、装置だけよりも半額以下で済むこともあるそうです。

僕はそれを調べて知っていたので、矯正治療の方針は、「手術でしたい」と思っていました。また親族に医療関係の人間がいるのですが、その歯科医師の知り合いにも意見を聞いてもらって「絶対手術ありがいいよ」と言われたことも大きかったです。

お金がかからないに越したことはないですし、歯科医師の人がそういうんならそうなんだろうと思っていました。だから、矯正歯科専門のところで「うちではできない」と言われたときは、できないのかい!と思ったし、自分の症状が簡単には取り扱えない部類のものなんだと実感しました。


4, A矯正歯科に紹介されたB矯正歯科で話を聞いた。

続いて、B矯正歯科にカウンセリングを受けに行きました。

ここは、この近辺で唯一、外科手術にも対応している矯正歯科医院らしく、
「じゃあ、もうここやん」と思って、カウンセリングを受けにいきました。

カウンセリングは2日間に分かれており、1日目で顔や歯並びの撮影や簡単な検査を行い、2日目でその結果やそこから治療の大体の期間や流れなどを伝えられるといったもので、料金は5,000円かかりました。

A矯正歯科では、そこの方針なのか検査等もなかったので、お金はかかりませんでした。でも、調べているとほとんどのところは最初のカウンセリングでお金を取られるとのことだったので、5,000円は別に気になりませんでした。

さて、先に結論を言うと、僕はこのB矯正歯科で現在治療を受けています。しかし、このカウンセリングを受けたのは2022年の3月ごろ、矯正治療を始めたのは、2023年の5月です。

この空白の1年を生み出すことになったのは、このカウンセリングが原因です。それについて、述べていきます。


撮影と簡単な検査の結果を話してくれたのは、ご自身も下あごの外科手術を受けて歯列矯正をした院長先生でした。そして、そこで僕は「手術なしでの治療」を勧められました。その理由は、手術をする必要がないから、とのことです。正直、驚きでした。どっちかというとネガティブな驚きでした。

通っていた歯医者さんでも外科手術をと言われていたし、そこに勧められて行ったA矯正歯科でも外科手術をと言われていたので、なぜそこに相違が生まれるのかわかりませんでした。

院長先生曰く、僕の受け口の程度では、手術をしなくてもいけるとのこと、上下の歯列を整えたうえで、下の歯を少し内側に倒すことで、下の歯が前に出なくて済むようになるとのことでした。

また手術になると、仕事もある程度の期間、休みを取らないといけないこと、手術となると口の中からとは言え、顔にメスを入れるから必要がないならしなくていい、とのことでした。

そう言われたとき、自分も正直かなり揺らぎました。仕事を休むことで会社に迷惑をかけてしまう、人手は足りておらず、コロナもまだ続いていた期間だったので、周りの人に迷惑がかかるとは薄々感じていました。自分もまだ新人の部類なので、先輩に迷惑をかけるというのはすごく躊躇しました。また、顔にメスをいれるということも実際、かなりビビりました。

しかし、ビビったのはそれだけではありません。治療の見積もりも出してくれて、それが「120万円」だったのです。

この記事ではすでに前述しているので、「それぐらいかかるんだろう」と思われるかもしれませんが、この時までに調べた中で装置だけの矯正治療での最高額は90万円でした。それを30万円も上回る料金に少し疑念を覚えました。

「Aでは外科を、Bでは装置を….」
「120万はさすがに高すぎないか?」
「なぜご自身でも受けられてるのに、実費負担の高い治療方法を勧めるんだろう?」

疑問は疑念を生んでいました。

そして、そのカウンセリングで治療を始めるための精密検査の予約をその場でとることになりました。その料金が5万円。

結局、予約は取ったものの、後日キャンセルをし、ここでいったん矯正歯科探しを中断することになりました。正直、すごく疲れていました。

自分にとっては未知の治療に、高額な医療費、2つのクリニックで違う治療方法の推薦、何が正解かがわからなくて、気づけば1年経ったという感じです。

その間に何もしていなかったわけではありません。歯列矯正について、Youtubeで調べたり、ブログを読んだり、他のクリニックのカウンセリングも受けたりもしました。

しかし、どこも矯正装置だけでの治療しかできないことや、歯列矯正を担当できる医師が常駐していないところばかりで、半ばあきらめてました。

また、仕事も忙しかったのも(言い訳ですが)あって、歯列矯正への興味が下がっていったことも1年空いた原因だったと思います。

5, 再び、B矯正歯科へ


そして1年がたった頃、コロナもかなり落ち着き、仕事も落ち着いてきて、また歯列矯正について調べ、最終的に自分で「外科手術をしよう」と決めました。

そうなると結局、選択肢はB矯正歯科しかありませんでした。少し遠方の所を探そうかとも思いましたが、それだと日々の通院に負担がかかるのでやめました。

B矯正歯科は自分の家から自転車で5分ほどで着くので、立地としては申し分ありません。もしそれでダメだったら、違うところにしようと思ってました。

そして、もう1度電話をし、外科手術での矯正歯科を希望することを伝えて、カウンセリングの予約を取りました。1年前にカウンセリングは受けてたので、簡易版のを今回は行い、後日精密検査をして、院長先生とも話しました。

苦い顔をされるかなと思っていましたが、ぜんぜんそんなことがなかったのは、少し空振りした感じを覚えました。もしかしたら、そういう人もいるのかもしれません。

それからはトントン拍子で準備は進み、治療開始となりました。
現状は特に不満も不安も感じていません。

実際に手術を行うのは、B矯正歯科とつながりのある大学病院で、そこで手術の日取りもし、実際に執刀する形成外科の先生とB矯正歯科の院長先生と3人で手術についても話ができました。

ちょうど、これを書いてる半年後に手術をすることになっています。


以上が、僕が実際に経験した矯正歯科を決めるまでのリアルな経緯です。

途中、空白の1年でカウンセリングのために行った歯科医院は1つです。電話は5つほどかけたのですが、どこも先生が常駐してなかったりと、条件が良くなかったので、実際に行ったのは1つだけでした。そこも結局装置での治療しかなかったので、カウンセリングのみで終わってます。

なので、合計3か所のクリニックでカウンセリングを受けたことになります。

僕の場合は、外科手術を希望してたので、結局、選択肢は1つしか存在してなかったですが…。

でも、矯正歯科選びの参考になれば幸いです。

僕もまだ治療が始まったばかりなので、なんとも言えませんが、あまり焦って決めなくても大丈夫と思います。

自分が通いやすくて、しっかりしてそうな所を選んでください!


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