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代表たけしげの業務日誌「つつがある日々」1月前半

2024/1/3(水)
1日と2日は実家に帰省して(といっても大阪府内だが)仕事をしなかったので、一応今日が仕事始め。
6日から始まるフェアのパネル作りや、シカクの福袋販売のお知らせ準備などをする。

1日に大きな地震があり、2日には飛行機事故があった。個人的なことでは同居人が背中を痛めて毎日つらいつらいと嘆いており、兄一家はインフルエンザになったという。
普段でもなかなかないようなめでたくないニュースが立て込んでおり、どんよりする幕開けだ。

福袋はいつも安いのと高いのの2種類を作る。毎年必ず作っているわけではなく、福袋に入れようと思うものをためていく箱があり、それがいっぱいになったらその年は福袋の年になる。
だが今回は思ったよりも数が作れそうになく、中身で価格のバリエーションを出すのが難しかったので、普通の値段&中身は同じだけどシカク応援代を1000円上乗せする、という2パターンを作ってみた。1月中になんとか売り切れて、応援代上乗せのほうも1人か2人買ってくれたら御の字だ。

……と思って告知をしたら、通販にアップした瞬間になぜか注文がたくさんきて、30時間ほどで完売したので驚く。応援代上乗せも、予想より遥かに多い半分くらいの方が選んでくださっていた。いつもはどうにか1ヶ月くらいかけて売り切る感じなのに、異例のスピードだ。

もしかしたら「応援代上乗せ」という種類を作ったことにより、人々に「この店、応援しないと潰れてしまうかも」という印象がついて買い物に繋がったのかもしれない。だとしたらみんな優しくてありがたいな。
2024年3日目にしてやっとめでたい気分になれた。

2024/1/5(金)
2月にシカク出版から刊行する古賀及子さんのエッセイ本、初稿入稿の日。
大体のことはできているつもりだったが、直前にデータの差し替えができていない箇所に気付いたりして、冷や汗をかきながら作業する。昼過ぎになんとか入稿完了。
いつも入稿のとき〜届くまでの間が怖すぎる。

それにしても、何度読み返してもいい本だと思う。自分が思っても周りから見たらどうなのか、はたまたいい本でもちゃんとそれを伝えられるのか……と不安は無限に尽きないが、少なくとも私が何度読んでも笑ったり涙ぐんだりしているくらいにいい本なのは間違いない。
最後から2番目のいちじくの話が一番好き。自然の描写がきれいで、構成の流れもかっこいい。

6日から始まる丁柏晏個展『沿路的夢話 Roadside Daydream』&長嶋有さんのコミカライズアンソロジーのフェアの設営をする。
丁柏晏さんの絵はなんだか悪夢めいており、でも人間はどこか可愛げもあり、インパクトのあるアナログ作品だ。
年末の間にギャラリーの壁のパテ埋めとヤスリがけをしておいたところに、年始にあまみ夫妻がペンキ塗りをしてくれたので、壁が綺麗になっていた。嬉しい。

長嶋さんフェアはパネルを頑張って作った。
せっかくだからコミカライズの原作本や漫画家さんの代表作も読んでほしいという思いから、色紙のプレゼントキャンペーンの企画も考えた。
色紙を見ていると、先日の楽しかった打ち上げを思い出す。編集のHさんもその後のLINEで「まだ大阪の余韻に浸ってます」と話していた。そうやって何日も余韻に浸れる日は、この歳になるともうあと何回もないかもしれない。いい夜だったな。

22時くらいまで作業して帰宅。疲れた。


2024/1/6(土)
新年最初の営業日。
最初でいきなりお客さんが少ないと嫌だな……と不安に思いながら行ったが、幸いそれなりに賑わってくれた。

それはいいのだけど、途中ものすごくお腹が痛くなり、トイレにこもって出られなくなる。
痛みの波が落ち着いた時にフラフラ出て、お客さんが待っていると慌ててレジをして、また波が来たらトイレに行くという感じ。
お店に人がいるのにお腹が痛い時間、人生で辛い時間ワースト3に入るかもしれない。

痛みはしばらくしたら引いてくれたが、なんだか頭もぼんやりしてロクに仕事できず1日が終わる。


2024/1/7(日)
あまみ夫妻出勤デー。
昨日体調が悪かったことをLINEで話したら労ってくれ、私は自宅作業デーになる。
昨日終わらなかった作業を朝からヤケクソのようにやり、けっこう進んだ。

年末くらいから2〜3日おきに虫に襲われる悪夢で目が覚めている。気色悪い内容なので詳細は伏せるが、現実にはありえないパニック映画のようなシチュエーションで、大量または巨大な虫に襲われる。
なぜ突然そんな夢ばかり見るようになってしまったのか、心当たりがまったくない。私は虫があまり好きではないので、フィクションや映像も含め、現実世界で虫を見た記憶がここしばらくない。
もしかするとこれは何かのサインかもしれない。たとえば虫に似た地球外生命体の地球侵略が迫っており、それを無意識に察した私の脳がSOSを出しているとか。はたまた大きな災害の前兆を虫が察知して見えないところで避難活動をしており、それを無意識に察した私の脳が(以下略)

ネットで検索して夢占いのサイトを見ると、虫に襲われる夢は何かに怯えていることの暗示だとか、しかし跳ねる虫が夢に出てくるのは吉兆だとか、そういう話が出てくる。
なんでもいいが、こうも夢見が悪いと寝るのが怖くなってくる。当分寝る前にはかわいいチャウチャウ犬の映像を見ることに決める。

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