ピントが合っているものを花と呼ぶことにする
FLOWER という iPhone のアプリがある。アプリを起動すると、2 種類の小さな花束が表示されて、どちらかを選べる。選んだことも忘れたころ、会社から帰ると郵便受けに花が届いている。箱を開けて、花瓶の水に栄養剤を溶かし、花を飾る。2 週間ほど経って、花に元気がなくなってくると、アプリでまた新しい花が選べるようになっている。たったそれだけのことなのに、たったそれだけのことによって、僕は部屋に花を飾るようになった。
花を買うには技術がいる。まず、花屋に入る技術が。それから