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働く理由×副業の自由さ×好きなことで生きていく

この記事は、多くのサラリーマンにとって耳の痛い「好きなことで生きていく」に、真っ向からチャレンジした、しがないサラリーマンの昔話である。

働くということ

私は企業に勤めるサラリーマンである。
ヒトにはそれぞれ働く理由があると思うが、ずばり私が企業で働く動機は「効率よく、生産的にお金を稼ぐ手段が企業に属して働くということだった」という、結果論的な理由である。
もし、よりリスクも低く、大金が稼げるなら、それに越したことはないと考えている。

そんなサラリーマンの私が億り人を目指して一念発起し、当時熱意を注いでチャレンジした副業について、今日は書きたいと思う。

(その前に)そもそも、どんな副業をするべきか?


サラリーマンであれば誰しもが一度、今の会社・組織以外でお金を得ようと考えたことがあるのではないだろうか。要は、副業をしようと考えたことがあるのではないか、ということだ。

世にあふれている副業、少し考えただけでもいくつもの副業が思い浮かぶが、
私個人が考える「自分がやるべき副業」の要件は以下の3つである。

〇自分が好きなことか(やりたいことか)
〇本当にお金が儲かるのか(慈善で終わらないか)
〇手間がかからないか(活動した結果が資産になるか、人工ビジネスではないか)

この3つを満たさなければ、サラリーマンとして副業をやる価値はないのではないかと考える。
ただ、多くの読者は「そうは言っても、自分にあう副業なんて、、、」と思うかもしれないので、
今回は私がかつて取り組んだ副業、「競馬で一儲け!~自動馬券購入~」についてご紹介し、副業の幅の広さを知って頂こうかと思う。

副業を始めたきっかけは?

かつて、働いていた会社で日々の仕事に刺激を感じられずにいた時、ある一冊の本に出会った。その本には、競馬の過去データを分析し、自らの導いたある一定の基準をクリアした馬券のみを自動で購入し、4億円の富を築いた男性の成功体験が書かれていた。男性もサラリーマンとして働く傍ら、この副業に熱量を注いでいたのだ。
(競馬を少しかじった人なら「Payout率が80%切る競馬でどうやって、、、」と考えるかもしれないので簡単に補足すると、1番人気の馬と8番人気の馬の単勝を同じ額、1万回購入した場合、手元に残っている額は8番人気の馬を買った場合である、という統計的に優位な差がある。馬の人気以外にもファクターが数多く存在し、それらを掛け合わせるのだ)

この副業に必要な要件は、(本読めば誰にでも分かる通り、)大きく別けて以下の3つである。

〇一定以上のデータ分析の能力
(SQLを書き、何度もデータを抜いては集計し、統計的な有意差を読み取り、ファクターを洗い出し掛け合わせる能力)
〇一定以上のPCスキル
(市販の自動で馬券を購入できるソフトを扱うスキル)
〇競馬への愛

私はすべての要件を満たしていたのである。
幼少期よりギャンブル好きの父親に連れられて競馬場に足を運んでいた私は、小4からゲームセンターのスターホースというゲームにはまり(書くと長くなるので別の機会に語る)、大学を卒業するまでそのゲームに明け暮れていた。
かつ、大学では統計学を学び、一定以上の分析力は身に着けていたのである。
自らが始める副業の要件をも満たしているこの副業に出会った時には、
「この副業をすべし」と神の啓示が聞こえた気さえした。
某サービスの広告の言葉ではあるが、好きなことで生きていく、とはよく言ったのものである。

本を読み終えた次の瞬間には、デバイスに詳しい友人におすすめのPCを聞き、副業用PCを買うために秋葉原のヨドバシカメラに向け自転車をこぎ始めていたのである。
こうして私の一人副業PJTが始まった。

一人っきりで挑む、副業の困難さは?

PCを買い、自動馬券購入ソフトを購入したものの、周りにこの副業に挑戦している人がいなかったため、頼れるのは成功者の本と己のみであった。
がむしゃらにソフトの使用方法を学んだあと、初めの3カ月はひたすら過去の競馬レースの分析に没頭した。分析の末、31個のファクターを見つけ出し、馬券購入の基準をカスタマイズした。
身の回りでこの企画に乗ってくれた友人A、叔父の2名からなけなしのお金を預かり、いざ試験運用を開始!

するとなんと、1ヵ月も立たない内に、120万円の元手が150万円になったのである!(詳細は省くが、)このペースでいけば、元手さえあれば億万長者になれる!と興奮したものである。
すぐさま調子のよい友人Aが、共通の知人達(訳合って知り合った社長達)に出資の話を持ち掛け、最終的にはこの競馬企画に300万円の元手が集まったのである。

ただ、その後すぐに地獄を見るのである。
待てど暮らせど、馬券が当たらない。
時折購入条件をカスタマイズし直してみるが、まるでダメ。(馬券収支は所詮、確率論なので大きなスランプを迎えると、苦しい。)
その進捗を報告する度に、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
特にこの副業の場合、出資頂いている金額が目に見えて減っていくので、事業がダイレクトにうまくいっていないのが分かることが、辛かったのを記憶している。

結局、1年ほどして初めての副業は幕を閉じた。

振り返ってみて

出資頂いたパートナーの方たちには申し訳ない気持ちでいっぱいだが、個人としては、貴重な経験が得られたと思う。
副業の種を見つける経験、事業立ち上げに向かって努力を積み上げる経験、知り合いのお金を背負ってプレッシャーを感じながら、悪戦苦闘した経験。
その後、転職活動をすることになるのだが、どの面接官にもこの副業ネタは鉄板でウケたことを記憶している。

この経験を糧に、今の職場で力を蓄え、
また何か別の好きなことでチャレンジする機会を虎視眈々と伺っている。

書籍の購入費に当てさせて頂きたいと思います!!