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デザイン≒料理とするならば

日頃Illustrator教室(先月までここで講師してました)や「PowerPointでサクッと作る○○ワークショップ」をやっているときによく言うのが、この【デザイン≒料理】なお話。

[完成までの過程] を考えるとまさにそうで、

まず料理の方から言うと、
プロでも家庭の料理でもだいたい

・何を作るか考えたり、「何にする?」とか聞いたりして

・どこからか材料を買うなり採って(捕って)くるなりして

・それを切ったり煮たり焼いたりして

・盛り付けたり/持ち運び用に保存したり(←弁当の話ね)して完成!

で、デザインの方も、

・何をどう作るか?とか打ち合わせして

・撮影や取材、あるいは素材集やら既にある資料などを利用して

・グラフィックなりWebなり動画なりの編集作業をして

・印刷なりアップロードなりをして・・・

な訳です。なんか似てるでしょ?

で、なんでこんな共通点を見つけたりしているかというと、主に【プロではないけど/自分でなんとなく見よう見まねで/使い慣れていないアプリを使って作ろうとはしているものの/何をどう作ったらいいかよく分からなくて、作り方を教わりに来ているけど/ついて行けなくなりそうで弱音を吐き出しはじめた人達】を相手に、ハードルを下げたり、今現在やっている工程の理解を深めたり、より分かりやすくたとえ話で根拠・概念を理解してもらったり、な目的でこうした話をするんです。

【例】
「見た目より栄養(コンテンツや中身部分をしっかり)」

「お総菜とかで済ましますよね?(テンプレで十分じゃない?)」

「そんなに盛らなくても素材の力で・・・(シンプルなデザインで・・・)」

「クックパッド見て作りますよね?(サンプルを用意しましょう)」

「コンロ1つでもどうにかなる(アプリの問題ではなく・・・)」

「作り置きとかするとラクでしょ(使い回しパーツを作っておいて・・・)」

「プロの料理人ではないけど、それなりに作れますよね。ちなみにこの中で料理教室に通っていた方は?(デザインの学校行かなくても可能)」

「子供に食べさせるものを作る時、いつもより細かく切ったりしますよね?(顧客に合わせたデザイン・コンテンツを・・・)」

等々、考えると結構共通点があったりします。

ちなみにそんな私ですが、人様に色々お教えしたり、クリエイター的な仕事もしていますが、この【デザイン≒料理】理論で言うと、

・(料理界の重鎮・ベテラン料理人ではなく)
「電子レンジで簡単クッキング!」とか「ズボラでも〜」な立ち位置

・どちらかというと冷蔵庫の中を見て、あるものを使って「・・・なるほど。では〜」みたいなスタンス(むしろこういうの結構好きだったり)

・刹那的な旨さだけでなく、栄養バランスや材料費などにも気を遣う日々の生活を支えるイメージ

かなと。

ところで、こんな感じでたとえのイメージを使って自分の立ち位置・スタンスを考えたりすると、新たな発見をしたり、仕事の軸も固めやすかったり、なんてメリットもありますね。

魯山人に来られても困るし(そんな高尚なことやってません)

コッテコテ・マッシマシ・ギットギトなラーメンはやらないし(情報商材系とかどぎつい感じの販促はやらない)

とか。