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ポッチャマと私

上の画像は先日購入した「もふもふ★うでまくら ポッチャマ」低反発だし小さいしかわいい

 ツイッターを眺めていたら、note公式からお題「#ポケモンへの愛を語る」を募集するとのお知らせが……!これは、ZOOMをつなげば映像にポケモンぬいぐるみをうつりこませ(だいたいは埼玉西武ライオンズの帽子をかぶったミジュマル)、昼会のたびにポッチャマの話やポケモンの話ばかりする私への天啓かと思い、書いてみることにします。

 私は、「ポッチャマ」という水タイプのペンギンのようなポケモンが好きです。大好きです。

出典:ポケモンずかん
ポッチャマは、2006年に発売されたニンテンドーDS用ソフト『ポケットモンスター ダイヤモンド・パール』で初登場しました。最初に冒険のパートナー候補となる3匹のポケモンのうちの1匹で、「みずタイプ」のペンギンポケモンです。
プロジェクトポッチャマ公式サイトより

 40センチくらいしかないポケモンで、プライドが高いのが特徴です。基本的に人からお世話されるのを嫌い、失敗しても気にせず堂々と胸を張っているのだとか。お坊ちゃま…いや、「おポッチャマ」といえるかな……。アニメではそういった性格は"おっちょこちょい"として描かれていたように思います。

 さて、そんなおっちょこちょさがかわいいポッチャマくんですが、私がポケモンを好きになれたのも、そして一度離れてまた戻ってこれたのも、彼のおかげと言っても過言ではありません。

ポッチャマとの出会い

 あれは4歳か、3歳か………。それまでもアニメでハルカ、マサトたちとの旅を見ていた(はず)ですが、はっきり覚えているのは、兄のクリスマスプレゼントとしてやってきた『ポケットモンスター パール』でした。幼かった我々は初めて触れるゲームに夢中。さらに、アニポケでも『ポケットモンスター ダイアモンド&パール』がはじまり、私は兄よりもポケモンにのめりこみました。

 とにかく、ポッチャマがかわいかったんです。当時はアニメに出てくる少女、ヒカリみたいにポッチャマを前に抱きながら歩くのが夢でした。

そしてその夢をかなえるため、私はおばあちゃんにせがみます。
「ポッチャマのぬいぐるみが欲しい。」
そうして手に入れた初代『おしゃべりポッチャマ』くん。家の中を動くときも、いつも一緒にいた気がします。兄は小3くらいになってかまってくれなかったから、ポッチャマだけが頼りだったんだろうなあ。

しかし、事件は起きます。
あれは忘れもしない、なんさいだったかは覚えていない。家族で鎌倉・江の島に行った時のことでした。幼かった私は、祖父母の家に帰省するにもキャンプで行くにもちょっと遠出をするならポッチャマを連れていくほどポッチャマが大好きでした。ペットのように思っていたのかもしれません。小さなリュックにポッチャマの顔だけ出して持ち歩き。そんなに溺愛していたポッチャマですが、幼き私は不注意ガールだったのです。帰りの車に乗り、走り出して高速に乗るも……。

「ポッチャマがいない!!!!」

泣き出す妹をよそにすやすや眠る兄
ぬいぐるみやろとたかをくくる母
わはは、と幼い私を嘲笑う父

なんて冷たい家族!!号泣です。

「帰ったらミュウいるじゃん」
「やだ!ポッチャマがいい!」

駄々をこねても東京へ向かっていく車。幼い私はあきらめるという心を知らなかったのです。
そのときはしぶしぶ時とともに忘れていったものの…やはりポッチャマが恋しい。
わがまま末っ子は2代目を所望します。
そして、誕生日に2代目のおしゃべりポッチャマを買ってもらい、トラウマからか、死んでもなくすまいとどこかに連れていくことはなくなりました。

年季の入った2代目『おしゃべりポッチャマ』くん

今思えば、そこそこのサイズのポッチャマなくすってどういうことなんだろう。

そんな汗と涙の詰まったポッチャマぬいぐるみも、成長とともに部屋のオブジェになっていきます。いつしか、買った帽子が型崩れしないようかぶせて置くためのものになってしまいました。

ポッチャマとの再会

先日、この2代目『おしゃべりポッチャマ』の電池をおよそ13年ぶりくらいに変えました。電池も劣化して粉まみれ、ちょっとほこりすらかぶっていました。
「ポッポッ」
みたいに変な音しか出ませんでしたが、それでも幼いころの私のあこがれがよみがえってきてむず痒い気持ちになりました。

大学生になってある日、ダイパリメイクの発売が発表されました。
「あ、買おう。」
しばらくポケモンから離れていたけれど、ノスタルジックな気分にもなってこのゲームを買うことにしたんです。そこで、久々にあの頃のポケモンを振り返ってみることにしました。手始めにポッチャマから……なんて思っていたのですが、いや、かわいいやないか。愛おしい。そう、私は幼いながらに愛おしいという感情を知っていた!!
ポッチャマとの再会のなかで、謎の激情にかられました。

そして、『プロジェクトポッチャマ』というものの存在を知ります。このプロジェクトのSNSアカウント、毎日ポッチャマを発信してくれるんです。かわいくてしょうがない。毎日かわいくてしょうがない。癒しでしかない。ポッチャマのちいさいぬいぐるみが写っている写真やポッチャマのイラストがアップされています。
ポッチャマが応援してくれたり、ポッチャマの日常を垣間見たりできる……至高のプロジェクトです。
いつも、ありがとうございます。

ほかにも、ポッチャマと一緒に寝られる(?)ASMRも出ています。ポチャポチャ話しかけてくれるハッピー癒し動画です。

ポッチャマごめんね、私も本当は遊んであげたいんだけど寝る時間なんだ……。ポチャ、ポッチャーポチャポチャ、ポッチャマ!

 そして、ポッチャマを皮切りに今のポケモンについて調べるようになりました。サトシの作画が変わっていたり、知らないポケモンが増えていたり……。手を出せていないジャンルもありますが、剣盾は今度買おうと貯金を始めました。アルセウスも買って、楽しくプレイしております。

おわりに

 成長してからポケモンに触れると、当時思いもしなかったことに気付いたりします。
たとえば
・ダークライはイケメン
・ジュカインもイケメン
・SNSの使い方がうまい
・手間をかけるところちゃんとかけてる
・子どもでも親しみやすい文章
・シンオウ地方の伝説が民俗学っぽさある
・やっぱバクフーンもかっこいい
・ポッチャマの鳴き声は「ポチャ」「ポッチャマ!」だけでなく「ポッ」「チャ」もある
かっこいいポケモンに気がつけるなんて、大人になったなあ………。

自分は成長してしまうけれど、ポケモンたちは変わらない。
ポケモンに夢中だった日々は間違いなく青春だったし、ポケモンたちが変わらないおかげで、いつでもそのころの気持ちに戻れると思うと、ちょっとだけ感慨深いものがありますね。

とにかく、あの頃も今も、私はポッチャマがかわいくてしょうがないみたいです。


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