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言葉の定義次第でとんちんかんにも本物にもなる。

とんちんかん。

「中小企業診断士は会社を経営したことがないから、しょせん経営のプロではない」

のようなことを言う人がいますが、これってとんちんかんな話だな、と思います。

一般社団法人 中小企業診断協会によると、中小企業診断士は「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家」であり、「現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイス」が業務とされています。

つまり、経営のプロではなく経営のアドバイスをするプロ、ということです。言葉や業務の定義は正しく知らなければいけませんね。

これは定義を知らない人が憶測でものを言う例ですが、一方で本人が「定義に追いついていない」場合もあります。今日の本題はこちら。

たとえば、「広告のプロ」と「広告制作のプロ」は明確に違います。

広告のプロは広告で集客をしたり広告の費用対効果を高めるプロ。制作のプロは作るプロ。しかしながら、自社広告で成果を出していない人なり会社なりが、広告のプロを名乗っている場合があります。

微妙な違いでなんだかモヤモヤするのですが、これは本当にあるあるで。同様に、「Web運用のプロ」に対する「Web制作のプロ」なんかも似て非なるケースです。

立場をはっきりしておきますと名乗ること自体を糾弾しているわけではなくて、実態が伴っているかどうか? が大事だと考えています。

制作のプロを名乗っていたけれど、これからは運用のプロになるべく実践・行動していこう、というのなら問題はないと思います。それが正真正銘、「言葉の定義に追いつくこと」ですから。

定義をしてしまえばあとは実力の世界。運用のプロとして選ばれるには、プロと名乗るのに恥ずかしくないくらい、自分のレベルを高めていかなければなりません。僕自身もその最中です。

けれど、実践も行動もせず実態の伴わないことを「できる」ことにしてしまうのは、シンプルに人も騙すことですよね。本分を超えたとんちんかんです。

よく自己啓発で「目標を達成した気になって振る舞え」みたいな話がありますが、これは理想の自分に追いつく行動が前提であって、自分の意識を書き換えるとかそんなことではないと思います。

でも、言葉の定義で煙にまこうとする人ほど、意識の書き換えみたいなことで自分自身を騙していたりします。なんだかなぁ…と思うのが正直なところです。

他人はおろか自分にウソをついてまで仕事をしたくありません!

とんちんかんな人にだけはならないように、常に本物を追い求めていきたいと思います。


大鹿のプロフィールはこちらです

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