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自分自身の価値基準を創出する方法。

IT企業役員としての顔を持つお笑い芸人の厚切りジェイソンさんが日本のITエンジニアをめぐる状況について、
(ところでIT企業役員が先? お笑い芸人が先?)

  • エンジニアは本来「課題解決をする職種」であるはずなのに「作業者」という認識が強い

  • エンジニアを雇用する経営者自身がエンジニアの仕事を理解していない

と、ある記事で発言されていました。

エンジニア界隈のことはあまり分かりませんが、これはどんな職種にも通じることです。と同時に、「作業者」なら作業者に成り下がっている当事者の意識も変わらなければいけないと感じました。

エンジニアがITで課題解決をする仕事なら、営業マンはセールスで課題解決をする仕事だし、事務員は社内の問題解決をする仕事です。

もう「頑張ればものが売れる」時代ではありませんし、戦後日本特有の「右へ倣え」が尊ばれる文化のままでは、残念ながらオワコンだと思います。これらは無限に経済成長が続くと信じられた時代のあり方だから。

ちょっと謎々みたいな問いかけをします。

あなたの「仕事」はなんですか?




(考えてくださいね)




(もうちょっと)


はい、出ましたね。

ここで何が言いたかったのかというと、「営業マン」「事務員」あるいは「エンジニア」というように誰もが聞いて分かる職種を挙げてしまうと、その瞬間、過当競争に巻き込まれるということです。

分かるやすい例を出しましょう。

あなたが仮にラーメン屋を経営していて、同じ質問で仕事ないし職種を「ラーメン屋」と答えたとたん…近隣のラーメン屋や同価格帯の飲食店とのコスト競争に包含されてしまいます。

分かりやすいのは大事だけれどウィークポイントにもなりうる。この過当競争に巻き込まれる事態を避けるためには、「自分自身の価値基準を創出する」ことが必要です。

そこで1つの例として出てくるのが、冒頭で出た「課題解決」というキーワードです。「○○の課題解決をする営業マン」「○○の課題解決をするエンジニア」などなど。
 
たとえば、僕が以前いた菓子卸の業界には、カ○ビーのような大手メーカーはいっさい扱わず、名も知られていない・派手な宣伝もしていない地域のお菓子を発掘して、小売店に提案する地域商社がいます。(“旅問屋”などとも呼ばれます)
 
小売店のバイヤーにしても、地域産品を売場に並べて他チェーンに差をつけたいという思惑があります。一方、地域産品のメーカーは職人肌の会社が多いから、たくさん売りたいけれどその方法を知らない。それゆえに後継者不足に悩んでもいる。
 
それだけに、小売店と地域産品の間に立つ、地域商社の営業マンはある意味「お菓子で地域課題を解決する営業マン」という役割を持っています。
 
彼らの商品知識がまたすごくて、県名を挙げればどんな地方でも「あの街にはこんな名産品があって〜」という話を詳しくしてくれます。
 
菓子卸の業界大手というと旧財閥系関連企業が多いのですが、こと商品知識においては地域商社スタイルの会社の足元にも及びません。
 
とまあ、マニアックな一例でしたが、僕やあなたにも「○○の課題解決をする〜〜という仕事」に当てはまるキーワードがあるはずです。
 
そうやって自分自身をネーミングして自分の価値基準を創出していかなければ、やはり「その他大勢の1人の作業者」になってしまいます。
 
誇り高い僕たち自身の仕事を社会へ知らせるために、大切なことだと思いませんか? さあ、あなたの価値基準はなんでしょうか?


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