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ポジティブ思考=「なんとかなる」は危険! その本当の意味とは!?
オックスフォード辞書によると、ポジティブとは「積極的。また、実証的。」とされています。簡単にいうと、「何事にも前向きで明るいこと」と変換できますね。
しかし多くの場面で、ポジティブ=楽観主義、つまり問題を棚上げして「なんとかなる」で済ますような捉え方をされていることが否めません。
なんとかなると思って「なった」ことって全体のどれくらいあったでしょう?
「やるだけのことはやった」が本当のポジティブ
僕は食品の商品開発をしていたことがあるのですが、後にも先にもあれほど心臓が縮み上がる思いはしたことがない、という経験が1つ記憶にこびりついています。
苦労してクライアント企業の商品開発をしてきたのに、パッケージを校了する段階になってクライアントからGoが出ない。自分がやることはすべてやったにも関わらず。
どうも担当部署ではなく、他部署からイチャモンがついていたようです。大企業あるあるですね。でも、当時の僕からすると、発売日が決まって全国へ宣伝も打たれているのに肝心の商品が間に合わなくなるかもしれないのだから、気が気ではありません。
内心→「なんでだよ!!」
「今日中に校了しないと印刷が間に合わない」
と業者さんに口酸っぱく言われていたのを何日も引き延ばしてもらって、心臓をキリキリさせながら、よく知らない印刷業者の工程から製造スケジュールまでこと細かに聞き出して、「最悪の事態」と「できること」を可視化しました。
社内の協力部署にも「何かあったら即対応してほしい」と、約束を取り付けもしました。
そしてそれを書類に書き起こし、クライアントに叩き(笑)つけて。ここまでやれば、「もう運を天にまかせる」しかない心境です。依然、心臓は縮み上がっていますが同時に晴れ晴れとした気持ちだったことを思い出します。
ちなみに、、なんとかなりました。もう「これ以上はスケジュールを押せない」というギリギリ、10〜15分くらい前の校了でした。
だいぶ自分語りが過ぎましたが、このように「やるだけのことはやった」と信じ切れることが本来のポジティブ思考なんだと思います。
ネガティブ=悪なのか?
ポジティブは正義でネガティブは悪、という捉え方をよくされます。
これもポジティブ思考の致命的な間違いと同様、ネガティブも「憂鬱な、後ろ向きな」というマイナスイメージで捉えられていますが…果たしてネガティブであることは本当によくないことでしょうか?
不安だから、「このままだとこういうマズい状況になるかもしれない」と積極的に考えます。ここまでは正解です。
ネガティブであることの真の問題点は、考えてなお行動しない(できない)ことにあると思います。不安だから考えることそれ自体は、必要不可欠な資質です。
少なくとも、答えを自分の外側に求めて「なんとかなる」と空威張りするより、よほど実務的です。
あなたがたとえ自分をネガティブ思考だと思っていても、それを過度にマイナスに捉える必要はありませんよ。慎重なだけです。心配しないで。慎重なのはいいことです。
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