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消化不良を起こさないための学びの凡人思考。

「学べるもの」は世の中に山ほどあふれています。本、通信教材、セミナー、スクール、コミュニティ…数限りなくありますよね。

しかしあふれすぎているだけに、素人目には何を選べばいいのか分からない場面が多いです。あれもこれも手をつけたものの、結果消化不良になってしまった経験はありませんか?

この「消化不良」という現象が本当にクセもの。あれもこれも頭に詰め込んでいる(気がする)から、気分はいいんです。

ところがたいていの場合、必要なときに頭の中から引き出して使うことができません。情報を仕入れたはいいものの、「活用」できていないから。

残っているのは「詰め込んだという事実」だけだったりします。あぁ、悲しい。

こと活用できるレベルになるには、頭の中に引き出しをつくるまで多大な時間がかかります。「あれもこれもある情報のうちの1つ」程度のスタンスではまるで身にならない。

自分が思っている数倍、1つひとつの情報に真剣に向き合ったほうがいいと思います。

今、僕の机の目の前の棚には約20冊の本があります。

それらは自分で実践してブログに書いたり、相談をいただいたときのカンペにしたり(笑)、コミュニケーション系の本なら会話の中でさりげなく使ってみたり…しています。

持っている本はそれだけではないのですが、活用するという点では本20冊分くらいのボリュームが今の自分には限度だと感じます。登板を待つ一軍選手という具合に。交代もあります。

先週少し後悔したのが、その棚の中に眠れる獅子がいたことです。パラパラっと読んで使える本だと思ったので一軍登録だけしておいたものの、長期間出番がない選手がいました。

時間があったので読み進めてみると、まさに今、自分の課題を解決するのに必要な本だった! 必要なとき必要な情報に気づくものなのかもしれませんね。

読みこなす本というよりマニュアルチックな本だったので、サッと読んだあと、さっそく活用してみました。

1〜2時間くらいだったかなあ。フレームワークに沿ってノートに書き出していけば、課題解決の糸口がどんどん見えてきます。読んだだけでは分からない、活用してはじめて得られる感覚。

それも、生涯にわたって使える内容です。

AIは大多数が導き出す答えを与えてくれますが、思考を磨いてはくれません。生涯にわたって使えるとは、自分の思考・考え方を磨いてくれるものなんだと納得しました。

使いこなすにはまだまだ、多大な時間を要すでしょう。読むのにはせいぜい1日〜数日しかかかりませんが、活用できるまでとなると、いったいどれほどの時間がかかるのだろう?

そう考えると改めて、僕たちは自分の引き出しの持つ力を過大評価しすぎているのではないか? と思います。消化しきれないうちから新しい情報を仕入れれば、引き出しの働きを妨げることにすらなります。

繰り返しますが僕自身、普段仕事で活用できているのはせいぜい本20冊分+αくらいの情報量です。それまでの蓄積もあるけれど、活用し続けているものは残り、そうじゃないものは鮮やかに忘れてしまいます(苦笑)。

しっかりと消化して、ゆっくりと増やしていけばいい。僕のような凡人にはそのくらいでちょうどいいのだと思います。あなたはいかがでしょうか?


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