元上司をフリー素材にペルソナの実証実験をしてみた。
マーケティングの世界でいう、典型的なお客様の人物像・ペルソナ。
ペルソナとはちょっと違うけれど、以前知り合いが小説家の養成講座に入っていたとき、登場人物の顔写真をフリー素材で拾ってきて机の前に貼り出していたことを思い出して僕は、、
元上司の顔をフリー素材にしてみました。(本当に貼り出したわけではない)
ちょっとお客様像に苦戦する書き物仕事をしていました。この典型的な人物が持つ大きなスペックとして、
人材教育に苦慮している社長
ガミガミ言って社員に嫌われたくない
という2大特徴があります。「確かにそんな人はいる…」商社時代に出会った、取引先の製造業の社長さんたちにもそんな人は多くいました。
あとは、具体的なフック、鮮烈なイメージだけ。どんな誰だろう?
そこで僕の中に思い出されたのが、これまた商社時代に同じ営業部の別ユニットのリーダーだった次長のYさん。
社長ではないけれど、後進の育成に苦慮しているもののハッキリものを言わない。でも飲んだらとたんに面倒くさくなる。中川に浮かぶ夕日を目がけて小石を蹴っているような、生まれも育ちも葛飾の下町の男。
彼をフリー素材としてお借りして、デモグラフィックしていきました。
お腹がややぽっこり出た外見的特徴。これまで問題解決のために取ってきたであろう行動。口グセ(「本当にそれ儲かるの?」とか)。何でやる気がアップするのか? などなど。
僕の中でイメージがドンドン構築されていきます。すると途中から面白くなっていきました(笑)。
正直にいうと、これまでペルソナのパワーを感じてこなかったのですけれど、うまくいかないときはこうした基礎基本に立ち返ってみるものですね。
そして仮想客・Yさんに向けてメッセージを書く。書ける。
常にスポーツ刈りでキツネ顔、上司としての威厳を保つために周囲と距離を取ろうとするけれど、本当はいじられるのが好き。今も元気だろうか。
ちなみに絡み酒はマジで面倒くさい。「だからお前は〜」が口グセでした。昭和のサラリーマンに育てられた、令和の愛すべきシン昭和サラリーマン。
ペルソナとは時として「自分に都合のいいお客様像」を作り上げてしまうというデメリットがあります。しかし、対象と近しい人間がいれば、画像や映像としてその人を鮮明に思い浮かべられるというメリットもあります。
今回は、ぴったりハマった。
ありがとうYさん。もう何年も会っていないのに(会うこともたぶんなかろうけど)、あなたのおかげで私はまた1つレベルアップしました。
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