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150円の食べ物を売るのに0.1円の単位まで計算した。

僕はのべ6年半、商社で食品流通に携わっていました。今日はそこで得られたことを、コンパクトにまとめてご紹介したいと思います。

では先に結論。得られてよかったことは…

・川上から川下まで商品が流れていく過程を見ることができた
・「売上」以上に「粗利」が大切であることを身をもって学んだ
・トレンドなんてあっという間に移り変わることが分かった

今、異業種起業をして当時とはまったく違う仕事をしていますが、これらの観点は多分に生かされていると思います。

逆に教訓になったのは、

・在庫を持つということがいかにシビアなのか

です。特に僕は食品流通の世界にいたので、過ぎゆく賞味期限に不安を感じながら在庫の山を抱える恐怖は日常のものでした。

あくまで個人的な意見ですが、とにかく流通は割に合わない(苦笑)。

たった数%の利益を会社に残すために、適正な値付けをして、仕入れ交渉をして利鞘を稼ぎます。流通をごくシンプルにすると仕入れて売って中間マージンを得るだけ、なのですがそこに自社・社会・顧客の要請が何重にも乗っかってきます。

宣伝費、高騰する物流費、人件費、パッケージを作っていたら版代、エトセトラエトセトラ。

150円の食べ物を販売するのに、いったいなんで何十銭の単位まで計算しているのか不思議になりましたよ(汗)。

僕は商品開発をして営業もすれば自分で在庫管理もするというマルチな働きを求められていたので(笑)、「何かが狂えば何かが狂う」そんな玉突きのような現象に何度も立ち会ってきました。

仕入れ交渉が甘ければ、見かけはマシでも変動要素に影響されて結果的に利益が出なくなる。
消費者は敏感で、そもそも市場に合わなければ売れない。売れないだけならまだしも、在庫があればなんとかして売らなければいけない。

何百万円分のロスだって何度も出してきました(汗)。会社じゃなければ死んでました。

逆に、ハマったときは気持ちいい。1つのちっぽけなお菓子で何千万円分も売りました。ま、消費者は敏感なのでそれもわずかな間なのですが…。

さすがに個人事業主であんなジェットコースターに乗るような商売はできないですが、

市場に毎日休まず商品・サービスを流し続ける

当たり前にやっていたのですが今これができているのか? というと反省しかありません。常に何が求められているのかを察知し、自分のサービスを変化・進化し続けることが商売の原点。

ビジネスをしていくヒントっていろんなところにあるなぁ、と。自分が過去、やってきたことの中にさえも。ちょっと考える機会があったので振り返ってみました。


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