シンプルに問題解決スキルを磨きませんか?
先日、さるところで「デザイナーさん」に向けてお話をさせていただく機会がありました。
そこで後半にお伝えさせていただいたのが
「デザイナーがスキルのオプションとしてWebマーケティングだなんだと学ぶより、シンプルに問題解決力を身につけたほうがいい」
というものです。これってデザイナーさんに限らず、ほとんどすべての職種に通じるものだと思っていて。
なぜなら、テクニックありきで問題を解決しようとするより、適切に問題を解決するほうがよほど大切だからです。加えていうと、人は自分の問題を正確に認識できていない場合がほとんどです。
(ちなみにWebマーケティングを貶めようというのではなく、“まず” 問題解決力を、という意味です)
では問題解決力とは何か? というと
傾聴力
問題発見力(厳密には解決力と違うけどここでは含んでおきます)
相手の考えを引き出す力
やることと、やらないことを振り分けて整理する力
実行管理能力
もちろんこれだけではありませんが簡単にまとめると「潜んでいる問題にじっくり耳を傾けて・見つけて・順序立てて解決していく」力のこととします。
「ハァ? そんなこと当たり前にやってるし」と思われたかもしれません。
しかし注意深く自分を律しておかないと、人間は“自分の言いたいことばかり“言ってしまう生き物です。
「マウントを取る」現象などが極端な例ですが、そもそもとして人間は理解するより理解されたいし、聞くよりも自分のことを言いたい性質を持っています。
話を聞いているつもりが、いつの間にか対話泥棒をしている場合も多い。
たとえば、僕自身注意するようにしているのですが、相手が「。」まで話し終えるまできっちり聞き切れているでしょうか? これって意識してグッと堪えないと本当に難しいのです。
話をさえぎって「その問題はYouTubeで解決できます!」なんて言うと、相手からしたら、
「いや、アンタ、悩みを聞く気なんてなくて最初から答えを用意してたでしょ?」
ということになってしまいます。こういったこと、やりがちではありませんか?
良いことに問題解決力を磨く機会は身の回りにあふれています。普段の会話の中で無料でできてしまいます。僕も、バレないようにやっています(笑)。
そうすると、「こういう聞き方をすると答えがこう変わってくるんだ」「相手が喜んで自分から問題に目を向けるようになるんだ」ということが分かってきます。この蓄積こそが大事で。
ぶっちゃけると、的確に問題をあぶり出したあとの「処理」はその道のプロに任せればいいわけです。自分でそこまでできる場合もありますが、何もすべてをカバーしようとしなくていいと思います。
あるコンサルタントの方が
「人はウソをついている生き物だ」
とよくおっしゃっています。まさにその通りで、自分のことが自分で分かっていないからこそまずはシンプルに問題解決のレールに乗せるスキルこそが重要です。
特にこの選択肢が多すぎる時代だからこそ。
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