【教育とAI】質問とは「わからない」を開示するということだから、人間相手よりAI相手の方が気が楽だよねという話
はじめに
タイトルに「教育とAI」と銘打ちましたが、ちょっと堅苦しいですね。実際、検索してみると専門的な記事や難しそうな商品説明が多いかもしれません。
でも今日は、もっと身近で現実的な視点から、AIが子どもたちの学びにどんな風に役立つのかを考えてみたいと思います。
「わからない」ことを質問することの難しさ
学校の授業で、子どもたちがわからないところが出てくるのはよくあることです。そんなとき、多くの子どもたちは友達や先生に質問しますが、実はこれ、結構ハードルが高いんです。厳密にいうと、ハードルが高いと感じる子が少なくないです。
なぜなら、質問することは、前提として「習ったはずのことについて自分がわかっていない」ことを相手に伝える行為でもあります。それが、小さなことに思えても、子どもたちにとっては心理的なプレッシャーになることがありえるからです。
また、友達に質問する場合でも、相手が優越感を感じてしまったり、逆に質問する子どもが劣等感を感じたりすることがあるんです。特に、子どもたちの間では「キャラ」が絡む複雑な問題もあり、質問すること自体が気まずいと感じることも少なくありません。
わからないということを当たり前にしない
また、友達に質問しても「俺もわからん」という回答が返ってきたりします。
結果的に「俺たちがわからないということは、みんなわからないはずだ。みんなわからないということは、先生が悪いのである」というように、悪く言えば友達同士で勝手に結託してしまうこともあります。
確かに説明の仕方や授業の進行が悪い場合もあるので、先生の責任が一つもないわけではないです。
しかし、お説教みたいになりますが、だからといってそれでよいというわけではないです。重要なのは「わからない」という状態を当たり前にしないことです。
少なくとも「わかるかも」「わかったかも」という状態にしておかなければ、次の知識を獲得することに臆病になってしまいがちだからです。
AIに質問するということ
そこで、じっくり腰を据えて考えてみたいのが、AIに質問するという方法です。
ChatGPTが登場して以来、世の中的には、AIに質問するという方法はだいぶ定着してきたと思います。ただ、これを教育にどう活かすか、あるいは教育に使用して良いのか、はたまた子どもたちに使わせてよいのか…などなど整理されていないことがあまりにも多い。
私の結論からお伝えすると、「ChatGPTのような生成AIはどんどん使った方が良い」です。
AIを徹底的に使い倒しましょう
ただし、使うのであれば中途半端に使うのではなく、徹底的に使い倒した方がよいと思います。
たまに「AIを使うと自分で考える習慣がおろそかになる」という意見を聞きますが、私の意見としては反対です。AIが生成する大量のアイデアに触れ、それらの中から自分の状況に相応しい回答を導き出すには、それこそ考えることがたくさんあります。
決して、AIが人から思考という行動を奪うことはありません。より高次元な思考へと導いてくれるのです(やたら熱くなりましたが、これについてはまたまた今度)。
取り急ぎざっくり言えば、AIは人間とは違い、誰かの目を気にすることなく、気軽に何度でも質問することができます。しかも、AIは膨大な知識を持っているため、どんな質問にも答えてくれますし、答え方も細かく調整できるんです。
例えば、子どもが好きなキャラクターに似せたAIに質問することで、楽しく学ぶことができるかもしれません。これなら、劣等感を感じることもなく、自分のペースで理解を深めることができます。
AIが解消できる問題
さて、AIに質問することで、次のような問題が解消される可能性があります。ざっとみても、これだけの問題に対するアプローチとなり得るので、実行してみる価値は十分あると思っています。
1. タスク処理と学習進行
理解不足の蓄積を防ぐ: わからない部分をその場で解決できるので、理解不足が積み重なることを防ぐことができる。実際、子どもたちが「わからない」と感じることは、いくつかの単純な問題が積み重なっているときに起こりやすいと感じます。
授業の遅れを回避: わからない箇所をAIに聞くことで、授業に遅れずついていけます。理解不足が積み重なる前に、シンプルな悩みをクリアにしておくのが大事ですね。
学習のバランスを保つ: AIはどんな質問にも対応できるので、苦手分野を避けることなくバランスよく学習が進められます。
テストでの自信向上: テスト前に疑問点をAIで解消することで、自信を持って臨めるようになります。
2. メンタルと学習意欲
学習意欲の維持: AIはいつでも気軽に質問できるので、学習意欲を保ちやすくなります。
授業への不安感を軽減: AIを使えば、わからない部分を安心して解消できるため、授業が楽しくなります。
自己評価の安定: 他人と比較することなく、自分のペースで学習できるので、自己評価を保つことができます。
友達との距離感の解消: AIを使うことで、わからないことがあっても友達との距離感を感じにくくなります。
3. サポートとコミュニケーション
質問のハードルを下げる: AIは何度でも質問に答えてくれるので、質問することへの抵抗感がなくなります。
教師とのコミュニケーションの補完: わからないことをAIで解消できるため、教師にはより深い質問や相談ができるようになります。
最後に
AIは、子どもたちの学びを支える素晴らしいツールですが、親御さんのサポートと組み合わせることで、さらに効果的に活用できます。まずは、親御さんが積極的に「わからない」と思っていることをAIに聞いてみることから始めてみるのが良いかもしれません。
親御さんがすでに様々なAIを活用している場合、この新しい驚きをお子さんたちに伝えてあげるのも良いと思います。
子どもたちが楽しく学び、自信を持って成長できるよう、AIの力を上手に取り入れていきましょう!
サポートは、すべて教科書の制作に使わせていただきます。