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SNSでハッシュタグ「140字小説」を付けて投稿したものをまとめた記事です。(20234月8日の投稿…
ザワザワと人が行き交う。 朝特有の肌寒さが手の甲を刺す。 駅前は人が群れを成して流れていく…
初期バージョンです。改良版(インスペクション)を読んでない方はそちらを読むことをおすすめ…
ピピピピっピピピピっ、びっ 暖かい布団の中から寒い外界へと手を伸ばし、7時30分を指す置…
二重に設置された自動ドアを通り過ぎると急に雨音が遠くに聞こえた。 そのアンドロイドが歩…
ガシャーンと脇に積んであった空瓶の入ったケースが派手な音を立てて崩れた。 肺は酸素を求め…
「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン」 「6時になりました。定時連絡を始めます」 聞き慣れた無機質な合成音声が定時連絡を始める。デジタル表示の時計の画面が暗い部屋で明るく点滅する。 「今日の天気はおおよそ晴れ、降水確率は30%……」 布団がもぞもぞと動き、「うーん」という唸る声がし、また夢の続きを見ようとした。 「また二度寝するつもり?」 布団からはみ出た左手首に装着された時計型のデバイスから生意気そうな音声がなった。 「うるさいなぁ、アリス。今いい所だったんだよ」 「二度寝してまで夢
「タングステンね、まぁ使えるよ」 クロはおどけながらそう言った。 「よし、ここにも試作品を…
「設計課はどこですか?」 クロは建物に入り、受付のカウンターを見つけるとすぐにそう聞いた…
久しぶりに電車に乗った。 普段乗ることがない私にとってそれは目的がどうであれ、特別なも…
フロントガラスに引っ付いて必死にワイパーが首を振っているのを見て「勤勉だなぁ」とクロはシ…
「で、なんで二酸化炭素の割合がおかしいんですかね」 ナツはため息をついた。パソコンの画…
第4話 「すぐに所長を呼んできてくれ」 ナツはいつもと違い、震えた声でレオとクロに話しかけ…
食堂でご飯を食べた後、いつもの少し狭い部屋に戻るとナツがパソコンの画面を見ながらコーヒーを飲んでいた。ナツは普段はノートパソコンを使っているがそれでは性能的にドローンを動かすのは難しいらしくデスクトップ型のパソコンに操縦桿のようなコントローラーが接続されていた。 「ナツ。流石に散らかし過ぎ」 クロは散らかった机を見てため息をついた。クロがチラリと見るとレオは黙々と机に散らかったプリントを片付け始めていて、その勤勉さにあきれてクロは重ねてため息をついた。 「ああ、ごめんごめん