ひとりそたぶ712 紫陽花(2回目)

712回目は「紫陽花」です。2回目です。

ではご覧下さい。

雷門テレスコープ
漫才/いざ

新地:紫陽花を見に鎌倉に行こうと思いまして。キャバクラじゃないですよ。

外平:分かっとるわい!鎌倉に紫陽花見物って誰かと行くのか?お前一人じゃ行かないモンな。

新地:ええ。キャバ嬢じゃないですよ。ガールズバーで出会った子ですよ。

外平:よりアングラな方向に行くなよ!条例に引っ掛かるか心配だわ!

新地:でもこの時期の鎌倉ってあんまりピンと来ないんですよね。紫陽花ともアンバランス。

外平:寧ろ今の時期だと観光客が挙って行くと思うんだけど。

新地:だけど雪降ってないから鎌倉なんて無いでしょう。

外平:そっちのかまくらじゃねえよ!!確かに雪の時期に紫陽花はアンバランスだわな!!

   神奈川県の鎌倉だ!!

新地:西岸良平の双葉社のまんがタウンに載ってる鎌倉を舞台にした奴ですよね。

   名前忘れちゃいましたね。なんとかものがたりでしたよね?

外平:鎌倉ものがたりだ!!作者やら出版社やら載ってる雑誌やら知ってるのに何でタイトルが出て来ない!?

   横浜から横須賀線に乗ったら一本で行けるからな。

新地:横須賀線ですか。ウッカリ錦糸町のあの子が居るガールズバーに行っちゃいそうですね。

外平:知らねえよお前のお気にの子が働いてる店なんざ!!普段と逆方向に乗れ。そうしたら六個目で着くから。

新地:で鎌倉の何処で紫陽花が見られるんですか?お花屋さんですか?

外平:だったら鎌倉じゃなくても良いだろ!つーかお前が頓珍漢な事ばっかり言うからすっかり失念したわ。

新地:でもあの子がどうしても鎌倉に行って紫陽花を見たいって言うんですよ。残りの寿命も少ないって言ってましたし。

外平:わーお。急にシリアスだあ。

新地:なのでその前に一目だけで良いから……って。

外平:そっかあ……。一口にガールズバーに働いてるって言っても色々事情があるモンな……。

   (スマホを見せて)江ノ電に乗り換えて大仏で有名な長谷寺とか一個前の北鎌浦の明月院とか良さげだぞ。

新地:どうもありがとうございます。これで彼女もガールズバーを辞めて新しいお店を見つけられますよ。

外平:……え、死なないの……?寿命って言ったじゃん。

新地:何ですか死ぬとか失礼な。今年度で高校卒業するから今働いてるお店では働けないって意味なんですよ。

外平:そういう意味の寿命かよ!?しかも相手まだ高校生とかアウトじゃねえかよ!!俺の感動を返せ!!

新地:まあまあ。でも外平君の顔も真っ赤になったり真っ青になったりまるで紫陽花の様ですね。

外平:黙れこのロリコン!!!

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