ひとりそたぶ702 葬式(3回目)

702回目は「葬式」です。3回目です。

ではご覧下さい。

ハーベストムーン
漫才/火葬研の女

ユウ:お葬式って手順が多くて面倒だよね。

アイ:そうかもだけど大事な儀式だからしょうがないよ。

ユウ:特に葬儀場から火葬場までの移動なんてもってのほか。

アイ:だけどホールなんかで燃やしたら大惨事になるよ。

ユウ:だから移動中に燃える様にすれば良いんだよ。

アイ:中じゃなくて外で燃えれば良いって問題じゃないんだよ。

ユウ:まず霊柩車を現代自動車にします。

アイ:棺桶を走る棺桶に入れないでよ。早速嫌な予感が的中したよ。

ユウ:適当に走ればファイヤー!!

アイ:案の定の大惨事だよ。

ユウ:火が点かない霊柩車はリコールします。

アイ:普通火が点くヤツがリコールの対象になるんだよ。

ユウ:因みに運転手は燃える直前で車から脱出してるのでご安心を。

アイ:スタントじゃないんだから。下手したら死体が増える所だよ。

ユウ:それは笑止だね。焼死だけに。

アイ:ユウちゃんも炎上の火種になりそうな事言わないの。

ユウ:でもこれで火葬の手間が省けるね。

アイ:省けた所でその後どうするのさ。そもそも霊柩車に載せてるからホールから離れてるじゃん。街中で燃えたら危ないよ。

ユウ:そりゃ燃えても大丈夫な所まで運ぶに決まってるじゃん。

アイ:火葬場自体も大抵はそういう場所に設定されてるんだよ。結局一緒だよ。

ユウ:じゃあキャンプ場なんかは?

アイ:キャンプファイヤーを走る棺桶で灯すとか罰当たりにも程があるよ。

ユウ:葬式って湿っぽいから盛り上がって良いと思ったんだけども。

アイ:色々な意味で炎上するから絶対に駄目。もういい加減にして。

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