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「だいすきだよ」って伝えあっている、今のうちに【5児育児日記】


昨日、台風を見越して早退し、車で保育園にお迎えにいった。

夕方遅くになってくると、全年齢の児童が1階の広い保育室に集合し、お迎えがやってくるのを今か今かと待ちわびている。
母が姿を見せると、双子弟が早々に現れた。


「ママだああーーーー!!!」


最近、あまりに暑いのでお迎えは夫が車で行っていた。珍しい光景に興奮している双子弟。慌てすぎて保育室を飛び出そうとする。

「ほら。三男くんと双子兄くんもいっしょに行かないと」

私がそう言っているうちに、年長のお姉さま方の輪にしれっとまぎれている三男が視線に入って来る。

お姉さま方のブロック遊びの輪の中で、熱心に電車の絵本を読んでいる三男。必ず誰かのそばに寄っていくあたり、末っ子なんだよなあと思う。
そして必ず女子といっしょにいる。
なんてしたたかなんだ。コイツア大物になるぜ………

「あ、あったーーーーーーー💛

母を見つけて、「ああそうそう待っていましたよ、もちろんあなたをね⭐」とばかりにかわいらしい声をあげる三男。

いやぜったい忘れてましたよね、今。

探し物をしてもいないのに、何かを手に入れると「あった!あった!」と、さも「まじでずっと探していたんすよコレ」という雰囲気の声をあげる、最近の三男である。


担任の先生に「タッチ!」をしに行く彼を見届けていると、スンスンと泣きべそをかいている双子兄がしれっと保育室を出て行く。

「おーい、どうしたの~」

尋ねる母を見て、無言でポロリと涙を流す。多分、またクラスの男子と喧嘩をしたんだろう。

ひとまず励ましながら、駐車場に向かう。
保育園のドアを開けてもらうと、静かに降り注ぐ雨が目に入る。

「おわあ! 雨じゃあん!」

雨が降っている。それだけで謎にテンションをあげる男子。

歩けば数十秒の駐車場に向けて、母の大きな傘にみんなで入る。
まだ泣いている双子兄はいつものように、左親指をしゃぶっている。
その親指はけして外さないまま、「あーん、ぬれちゃうよお」と文句を垂れている双子弟に
「こっち! 双子兄くんの隣にきて! いっしょに!」
兄の優しさを見せつつ、隣のスペースをあける。


「わあ、ぬれない。双子兄くんありがとうだいすき!」


双子弟の「双子兄くんありがとうだいすき!」は、言い切るまでものの2秒とかからない。普段から言いなれている定型文だ。双子弟はめちゃくちゃ滑舌が悪いので正直あんまり言えてないけど。
「あいあとだいっき!!!」くらいの。
は???? かわいいのだが???


兄「双子兄くんも💛 だいすき💛」
弟「ね、今日はいやだったねえ」
兄「うん…………〇〇くん、やさしくなかったよ!!!(プンスカ)」
弟「双子弟くんと、双子兄くんのおうちは、ちがくって、よかったよね!」
兄「うん! みーーーんな、パパもママも長女ちゃんも次女ちゃんも三男くんも。やさしいよね💛」
兄&弟「「んねーーーーー💛」」


あーあ!!!!!かわいいなあっっったくよオ!!!!(クソデカボイス)


三男を抱っこして傘を支えてる母の左肩。おかげさまでびちょぬれでしたけど問題ありませんありがとうございましたグフフフ。


***


3階建てのMyhouse。
帰宅してからは、そのまま1階のフロに直行。
先に長女はパパと入浴を終えている一方。
次女は玄関で仁王立ちでお出迎え。

「双子兄くんと双子弟くんは、ぼくが洗ってあげるよ!」

メイドになるために、次女、まだまだお手伝い継続中である。


実際。
その間に夕飯の支度、保育園の準備、学校のプリントの確認、パジャマの用意、寝室の掃除機がけ等、夫婦で同時進行できるので、大変助かっている。
私が夕飯の支度を開始すれば、夫は保育園の準備。夕飯の支度が佳境に入るころには、子どもたちを拭きあげて保湿、順にドライヤーをかけていく夫。
無言での連携作業、流れるように家事を終えていく。毎日のことながらほれぼれしてしまう。


今日もこれをこなす自分に。
そして夫(Mylove)に。ウフフ。


ご飯を終えてそれぞれの時間を過ごす5児。

ゲームをする長女、次女。
「双子弟くん!ゲームしよう!」とお誘いするもいつも通りお断りされて怒っている双子兄。

「もおお~~~~!!!双子弟くんといっしょじゃないとイヤ!!!」

メンヘラ兄の想いはいつも重すぎる。
弟は「しかたないなあ………」と言いながら、でも結局、兄の求めるゲームをやらない。なんとかかんとか言ってごまかしておけば、やらなくっても済むことを最近覚えた。双子兄の気持ちがすぐに移っていくのをわかっているのだろう。


そのうち、夫のスマホを奪い取って、「青鬼オンライン」を弟が始める。
そうしているうちに「双子兄くんも!!!」と、結局弟にくっつきにくる兄。


「なにしてんねんワレ、おお? 楽しそうやんけ」
と言わんばかりに、オムツ一丁の三男が首を前のめりにしながらズンズンとその双子の輪に割って入る。
あのーーー…とりあえずパジャマ着てもろて。


青鬼から逃げる順番を待っている間に、今日の出来事を夫に報告する双子兄。

「〇〇くんはあーーーいじわる。なんだよねえ。みんなのおもちゃなのに、かしてくれないの!ひどいよ!」

そうかあ。いやだよねえ。と、なにかを言うわけでもなく、受け止める姿勢の夫。

弟「あーそうそう。今日は1階でみんなで遊んでたんだよお。三男くんがいてねえ、双子弟くんを見つけてねえ、ニコって笑ったんだよ🎵

兄「うんうん、三男くんはあ、だいすき! だって、やさしいから💛 いつもいっしょに遊んでくれるから!」


(家事をしながらの脳内母)
あ、「遊んであげる」んじゃなくって「遊んでくれる」って思ってるんだね。なんかいいね。年下だからって、自分がやってあげてるとは思わないのねえ。あーもうやさしいねえスキ。。。


***


あっという間に寝る時間。
その前にみんなでハミガキ。
地獄の5児仕上げ磨きターーーイムッ⭐


三男はわりとハミガキを嫌がらないけれど、仕上げられるのは好きではない。
4人の仕上げ磨きの流れを毎日見ているので、膝には素直に来てはくれるのだが。
「オレに……オレにやらせろお!!!」
と、歯ブラシをこっちが口に突っ込もうものなら、「オレがオレが」状態になってしまう。

しかし、そこはさすがのMylove(夫)。攻略法をいつの間にか編みだしていた。


夫「三男くん。いっせーのーーーせ?」

夫&三男「「あーーーーーん」」


夫の掛け声にあわせて、笑顔で口を大きくあけてくれる三男。

「ウソ!!!なんてこった!すごい!じょうず!最高かよ!すばらしい!」

感動にのせて母が賛辞を贈っていると、なんだなんだと集まる姉&兄。

「なに?」「え、三男くんすごい!」「どうやったの?」「いっしょに言えばやってくれるの?「やってみよう!」


4児「「「「いっせーのーーーせっ」」」」

5児「「「「「あーーーーーーーん」」」」」


……

……ゴシゴシ……

……


はい!!!!あーもう完璧に終わりましたあご協力ありがとうございますエエもん見させてもらいましたワア!!!!(母、嗚咽)(あまりの尊さに)


結局公園でも集まるみんなを挟んどきます


そんなこんなで、やたらと盛りあがりすぎて、その後は布団船(布団にみんなが乗って順番に引っ張りあいリビングという狭き海原をわたる)がはじまってしまい。昨晩は結局1時間ほど寝かしつけに時間がかかった。

寝かしつけから生還しリビングでPCを開く。

疲れ切ってても、noteを開くけど。ひとまず読むけど。「スキ」をぽちするしか能がない人間に成り下がっていたりする。下手にこの状態でコメントして変な言葉を申し上げてはいけないので、許していただければと思う。

多分。私は、疲れてはいる。


今日も、台風の中で夫は出勤になり、私は在宅にしてもらって5児を見ながら仕事。しかし当然ながら仕事にならず、午後には有休にしてワンオペに勤しんだ。

愛しさはいつでも同様に訪れる。それは事実。
けれど、母親はそれを見てみぬふりしたい日もある。
だって疲れちゃってるから。



でも大丈夫。
私はもう、それをわかっているから。
「今日はやさしくできないなあ」
そんな日がいつかまた来ても、大丈夫。
そんな日のために。
愛を叫ぶ余裕があるうちに、私は今日も記録しておく。



子どもたちを私はちゃんと、たしかに愛しているよって。
いつか疲れ切った私に
そして同じように疲れているあなたにも
しみ込むように。



姉のブカブカ長靴で我が道をゆく、三男



追記(今書いている目の前の光景を記録)


ゲームの「あつまれ どうぶつの森」で、なんどもデートを重ねる次女と双子兄。

次女「水族館にいこっ💛」
双子兄「おお、今日の服、イイじゃん!」
次女「双子兄くんも着がえて!」
双子兄「オレサマ、この服にするね!」

母(……オレサマ……?)

次女「ああ、楽しかったわね!今日はもう帰ろう!」
双子兄「オレサマ、今日はいっしょに寝ようか?」
次女「うーんと…いや、大丈夫。おふとん…ひとつしかないカラ……」
双子兄「ええ~。いっしょに寝たいのにい」

母(このオレサマ…………なんかすごいイヤや………グイグイくる……)


なぜかデート中だと急に「オレサマ」出してくる双子兄の将来を懸念しているので、今のうちから夫に英才教育をしてもらわねばならない。
そう強く感じている母であった。




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