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デザイナーが応援したい台湾プロダクト

「朝はビニール袋に入ったあったかい豆乳」

なんの話だ?って感じだが、私は6歳ころまで台湾で育っている。小学校入学に合わせて日本に移り住んだ感じだ。

私が住んでいた地域では豆乳屋さんが毎朝、屋台を引いて売りに来た。ビニール袋にそのままストローがささっている。日本だと夏まつりで金魚を入れるあのビニール袋だ。

台湾は食のイメージが強いが、今回はものづくりとしての台湾を紹介したい。というのも私は日本で10年以上デザイナーをしている。自分のキャリアと繋げて台湾のコンテンツをお届けするのも面白いかもしれない。

それではどうぞ👇

TOOLS to LIVEBY

台湾のステーショナリーショップ。世界中の老舗から実用性、美しさを兼ね備えた文房具をセレクトしている。なかでもオリジナルのプロダクトラインはブランドの世界観を独自に体現している。

代表作はオリジナルのScissors。シンプルな曲線美かつ古き良きプロダクト精神を感じる一品。

その他、オリジナルのプロダクトとパッケージデザインも魅力的。

オーナーのKaren Yangは広告代理店ADC Studioを立ち上げ、アジア圏で20年近く経営されている凄腕クリエイターでもある。共同創立者のMarco Tsai、Michelle Huang も共に第一線のクリエイターでTOOLS to LIVEBYはヴィンテージを大切にしながらも最先端なデザイン感覚で作られたブランドだ。

公式オンラインショップ
toolstoliveby.com.tw

TWSBI

台湾の三文堂が自身で展開している筆記具ブランド。三文堂は50年近く各国の筆記具をOEMしているためTWSBYのクオリティも世界トップレベルと言えるだろう。にも関わらず値段設定が堅実でコストパフォーマンスが非常に優れているため文房具界のファンも多い。

ここからは製図用シャープペンシルPRECISIONを紹介したい。
ペン先が細長くなっておりUIや構成のスケッチがしやすい。メタルボディなので程よい重みがあり安定感も抜群なのだ。

メタルボディと黒1色で情報を刻むというシンプルなプロダクトデザインも潔い。類似品だとROTRINGは赤、STAEDTLERは紺がさりげなくプロダクトに色付けがされているため、モノクロでステーショナリーを揃えたい方には強くお勧めできる一品だ。

公式オンラインショップ
twsbi.com

Beyond Object

台湾のデザイナーHanhsi Chenがロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートを卒業後、2013年に設立したpoetic labのデザインレーベル。
デザインとは「心によって構成された静寂の詩である」というビジョンを掲げている。

この静寂なCantili tape dispenserを見て欲しい。シンプルなテープカッター は樹脂製で多く見るが、ここまでデザインと素材に凝ったものはない。


そしてEMPTY MEMORYシリーズのTRANSPARENCY USB Stick。静かな佇まいである。このミニマムさに私は一発でノックアウトされてしまった。

もっともブランドのコンセプトを表しているのはこのSILO Wall Clockだろう。架けるのではない。そこに存在していたのである。

インデックスの目盛を外せばさらにミニマムな空間に仕上がるだろう。(インデックスの設置には美術館の設営に近い神経質さが求められる。)

公式オンラインショップ
beyond-object.com

Ergohuman

待ってました!我らのErgohuman。多くのクリエイターがお世話になっているワークチェアなので詳細は省く。こちらも台湾からのプロダクトである。人気の理由は手頃な価格ながらも多くのカスタマイズ性にある。前項&後項はもちろん可能だ。

Ergohuman Pro シリーズのオットマン内蔵型ならリクライニングチェアとしても機能する。オプションのタブレットスタンドを装着すれば、人をダメにする椅子の完成だ。私も自宅の書斎で見事にダメ人間化している。

最近ではErgohumanが監修したゲーミングチェアWINcaseが発売中のようだ。

フォームアシストアーム機能が特徴的で、スマホを見るのも楽かもしれない。こちらもオットマンが内蔵、カラーバリエーションに黒があるので光らない派のゲーマーにも安心してお勧めできる。

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オフィシャルショールーム
ergohuman.jp/dealer/official_showroom.php

販売店
ergohuman.jp/dealer/store.php

DAYLILY

漢方というライフスタイルを広げていきたい。その思いから生まれたプロダクト。漢方は古き良き薬屋さんのイメージが強いがそれを再定義したブランドの世界観はとても素敵だ。

DAYLILYでは関わる全ての人をSisterと呼んでいる。関係者とお客さんを線引きしない様に人の輪をとても大切にしているブランドだ。

EAT BEAU-TEAは素材をお湯に入れるだけ。とても手軽に始められる。
原材料は黒豆、ナツメチップス、龍眼、全て食べられる。

本店は台北だが日本では下記の4箇所に店舗がある。

・誠品生活日本橋店 (COREDO室町テラス2F 誠品生活内)
・有楽町マルイ店 (有楽町マルイ 1F)
・渋谷ヒカリエ店 (ShinQs 2F)
・大丸大阪梅田店 (大丸梅田店 5F)

私も本プロジェクトが立ち上がる2018年にREADYFORのクラウドファンディングで応援させてもらった。台北の1号店に私の名前が刻印されているらしいが、台湾に渡る機会をつかめず、コロナ禍になってしまったので実物を見れていない...(早くいきたいわん)

公式オンラインショップ
store.daylily.com.tw

茶茶

椿の種から作られた天然キッチン洗剤。ツバキの種パウダー、食用重曹、食用クエン酸のみが材料だ。人工の界面活性剤を使用していないため野菜や赤ちゃん製品を洗うこともできる。手荒れをしにくいのもメリットだ。

このキューブを付属のボトルに入れて水と混ぜて使用する。

ケースはリサイクルされたブリキ。配送をする際に使用する緩衝材は自然分解が可能な再生紙で作られたハニカムパネルを利用している。環境にも配慮したプロダクトでもある。

Makuakeでプロジェクトが無事に完了したため購入はできないが、今後の展開が非常に楽しみだ。

台湾デザインについて

筆文字で書かれたビビッドな看板。そんな古き良き風景が今でも街角に溢れている。そこからグローバルに通用するスタイリッシュなデザインが生まれているのだ。東洋のアイデンティティを大切に西洋のデザインと調和させる。それが近代台湾デザインの魅力かもしれない。

とまぁ、こんな感じで故郷の台湾に関するコンテンツを発信しようと思ってるので今後もチェック頂けると、めちゃめちゃ嬉しい。

多謝🙏





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