見出し画像

私にできること

人が一生を過ごす上でできることなんて限られている。でも、より良い人生を過ごす上で心がけていることがあるのでそれを残しておこうと思う。

人はいいことよりも悪いことの方が記憶に残りやすい。

私が体調悪くした時、夫は私に必要なものを買い、私を誰よりも早く寝かせ、子供達を1人で寝かしつけた(普段は寝かしつけは私がやっている)
そんな良いことは、一瞬にしてこちらの悪い記憶に消されてしまう。

私が風邪をひいて熱を出した時、夫は子供を見ていた。見ると言っても本当に『見る』なのだ。遊んだりしない『見る』なのだ。

そんな中、子供がガチャガチャとおもちゃを無造作に散らかし、パパの言うことを聞かず片付けもせずやりたいことをやりたい放題にしていた。

夫は激怒して、子供が作り上げたブロックを叩き壊した。
もちろん子供は号泣。
号泣した子供は私に泣きつきにくる。
具合が悪いのに、子供を慰め、夫を叱る。

ご覧の通り(写真のことではない笑)印象に強く残っていることの方が、具体的に思い出すことができ、こうして蘇る苛立ちと共につらつらと文字を連ねることができるのだ。

では、なぜ前者の【いいこと】の方を覚えていたのか。
私のiPhoneのメモに残してあるからだ。

私は常々、心から感謝できるようなことはメモをするようにしている。
悪いことが起きた時にそれを見返すのだ。

夫が私にとって嫌なことをしても、ここにあるiPhoneの良いことリストが私の不快な気持ちを減らしてくれるのだ。

いや、言いたいことはそこではない。笑

とにかく人は嫌な記憶をインプットしやすいし、嫌なことほど言いたくなるし、口コミにも書きたくなるし、嫌なことをお店でされれば『上の人を呼べ』と叫ぶのだ。

しかしどうだろうか?

果たしていいことをされた時、悪いことをされた時に比べて相手に伝えるということをするだろうか?
口コミはまだしも、店長を呼んで『これがとても美味しかった!ありがとう!本当に感謝している』などと言うだろうか?
はたまた、お客様センターに『御社の製品は素晴らしく、毎回買っている』などとメッセージを送るだろうか?

そういったたことをする人はクレームを入れる人よりも遥かに少ないように思う。

というのも、私もサービス業で働いていたがやはりお褒めの言葉よりもクレームの方が遥かに多かったのである。

だから私はなるべく好きな商品、素敵な対応などに対しすぐに感謝を伝えるようにしている。
それは店員だったり、その会社のお客様センターだったり。
なるべく商品を作ってる人や素敵な対応をしてくれた方に届けばいいなと思っているが、実際に伝わっているかは分からない。

こんなことをしていて、もしかすると伝えられた側は『めんどくさ、これ、関係各所に連絡しないとダメじゃん。偽善ぶりやがって、仕事増えるわー』と思っているかもしれない。
もしそうであっても、いいことは、悪いこと以上に伝えてほしいし、伝わった本人や会社にはそれを少しでも受け止めてモチベーションにしてもらえたらな・・・と淡い期待を寄せている。

悪いことは伝える。でもいいことはもっと伝える。

そんな社会になってくれたらいいな。と思う。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?