第二子妊娠日記 -生まれた!-
数日前の妊娠39週と3日。無事、赤ちゃんが生まれました。
出産の日のことは忘れないうちに詳しく書き残しておきたいけど、とにかく今は元気に生まれてきてくれたことに感謝しながら入院生活を過ごしている。
「赤ちゃん元気ですよ、男の子です」
生まれてすぐの助産師さんの声で、息子が生まれたことを実感した。ほんとに男の子だったのね。
今回の妊娠では、妊娠中期に入っても性別がはっきり確定せず、"女の子っぽい"と言われ続けていた。男の子なら安定期に入る前に分かる人もいるぐらいだし、こんなに曖昧ならきっと女の子なんだろうと思って、姉妹を育てる気満々でいた。娘も、「赤ちゃん、女の子かな? 男の子かな?」と聞くと、「女の子ー!」と答えていたし、地元の友達が京都のわら天神でもらってきてくれた藁にも節がなかったし。(お守りに入っている藁に節があれば男の子、なければ女の子というもの)
それが8か月健診で突然、小さな象が姿を現した。私自身が姉妹育ちで、姪っ子が2人いて、なんとなく自分が男の子を産むことが想像できなかったので、ホンマか?!と疑い続けていたのだが、生まれてすぐの助産師さんの言葉で、ああやっぱり男の子だったのか、とようやく納得した。
娘と同じぐらいの体重で生まれてきたけど、産声は娘よりだいぶ小さく、小さな猫みたいな声がした。娘は生まれてすぐに両目を開いてキョロキョロ周りを見ていたけど、息子は目をしっかり閉じてミャアミャア言っていた。
夫が抱っこして、「めっちゃ軽ううー!」と笑う。普段、12キロの子を高い高いしてるから、新生児の重さは雲みたいに感じたんだろう。
分娩台の上で授乳をしてみると、ビックリするほどの力で吸い付いてきた。生命力、すごい。助産師さんも「すごい上手! 生まれたてとは思えない! 生後3日目みたい!」と言われた。これは一生に一度しかない褒められ方だ。
娘の頭はピーナッツ形で出すときに苦労したけど、息子はおにぎり形だったので、私のお股の傷も前回よりだいぶマシ。この股の傷具合で産後のメンタルも左右されると思う、マジで。
醤油味のおにぎりみたいな顔に、真っ黒の髪の毛が少々。手は体のわりに大きく、爪の形は長細くて夫に似ている。爪がやけに伸びていて、自分の顔をむにむにと握っては傷をつける。でも顔につけたその傷も驚くほどの速さで治っていく。
胴体にちまっとついた細い手足が、むにゅむにゅと動いている。抱っこすると、クタクタのふにゃふにゃ。小さくて、温かい。
必死におっぱいを吸ったあとは、真っ赤になってオナラと共にうんちを出し、悟りを開いたような顔で放心。
2日目の夜中、ようやく両目が開いた。目が合った瞬間、思わず笑ってしまうほど、私にソックリだった。おちょぼ口で眉根をひそめ、不安げに動く黒目がちな目。ここはどこだ...? オレ、もしかして出てきたんか...? とでも言いたげ。
新生児の、この何も分かっていない、ただただ生きている感じが、たまらん...。
第二子のことは忘れがちになりそうだから、なるべくnoteに書き残していきたい。