田嶋

社会不適合者がまかり間違って高校教員。 全てフィクションです、嘘です、虚実です。適当に…

田嶋

社会不適合者がまかり間違って高校教員。 全てフィクションです、嘘です、虚実です。適当に流してください。ただの脳内の妄想の垂れ流し。

最近の記事

犬の夢

犬の夢 妹と和室にいたと思う。当時あったタンス、昔持っていた、おそらく高校の修学旅行で買った黒のスーツケースがあった。 和室の横にリビングがあり、リビングにいる犬と目があった。 犬は飛び起き、ダッシュをし、黒のスーツケースに飛び込む。タンスの隣にあったので、頭をタンスにぶつけ「ゴンっ!!」という音が響く。それだけ元気なのだろう。 そして、その後、あぐらをかく俺の懐に飛び込んできた。 しっぽは左にあり、それがふれる、ふれる。 そして頭は俺の鼻、口のところに。 俺は妹に「○

    • 犬が死んだ

      実家の飼い犬が死んだ。シーズー、15歳8か月。 僕は現在、31歳。人生の半分を共にしたと言っても差し支えない。 そして、僕の人生の16歳以降は周囲と嚙み合わないものだった。 以前にも述べたかもしれないが、高校は進級に必要な日数をギリギリでパスしている。 その時、そばに寄り添っていてくれたのが犬だ。 ただ、ずっと一緒にいた。横に犬がいて、よく吠えて。 部屋の片隅で寝転ぶか、僕の横にひたとくっ付き、よく寝息もたてていた。 高校卒業の18歳までの日々がただ終わり、大学生活。

      • わせだ~ わせだ~ わせだ~ 

        一回も歌ったことがない。 周囲で歌っていた、校歌、応援歌。 俺が歌って、覚えて、馴染んだのは小学校の校歌。好きだった。 喜んで歌っていた。 どこでこじれたのか。 なんて言う気はない。こじれていない。 全然ね。 俺は早稲田でよかった。楽しい大学生活ではなかった。 しかし、早稲田以外に俺の大学生活、人生はなかったと言える。 それだけ、早稲田の日々は俺に、俺の望むものをくれたと言える。 サークルには馴染めなかった。 死にかけた。医者には自殺未遂と言われたことをやらした日

        • 命日

          とても大切な人の命日だった。 ただの職場の先輩、ただの普通の人。 なんなら、モテない、見た目は冴えない31の男だった。 大きい人だった。 真面目だった。愚直すぎるほどに。 朝早く職場に来て、遅くまで自分なりに納得いくまで仕事をしている人だった。 何度も飲みに行った。職場の愚痴や誰かの悪口なんぞ、彼の口から聞いたこともない。 下ネタと最近あった良いことと、趣味の話と。 僕は当時、ODから逃れられずにいた。 ODもそうだが、何かしらの罪の意識と自身への吐き気と。 罪の意識

          30を超えてなお、大人は遠い

           30歳をとうに超えた。未だに呪い続けている。 特定の個人を呪ったりはしていない。全然、誰かを恨んでとかはない。 自分自身は嫌だ。呪いきっている。鏡の中に写る自分に何の励ましの言葉もかけてやれない。  もうかれこれ、自分自身に「死ね」と言い続けて6年は経過している。  何があったか分からないが、保育園児の頃には自分は小学生になれば死ぬものだというイメージがあった。それが、リアルに脳内に残り続けた。保育園年長の5歳のあたり。ランドセルを手に取って、背負わずに夕日の差す階段の

          30を超えてなお、大人は遠い