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#02 ご夫婦のシステムコーチング®ご感想

こちらの記事は、ご夫婦のシステムコーチングの完了後、クライアントインタビューを元にクライアントの許可を得た上で公開しているものです。コーチングの成果については個別性が高く、一つの例としてご覧頂けましたら幸いです。

家族構成:夫 / 妻 / 子ども(9歳、6歳)/ 結婚13年目
役割
夫:独立コーチ / コンサル 兼 NPO法人勤務
妻:NPO法人勤務 / 家事・育児
課題:夫婦喧嘩をきっかけに関係性に亀裂が一度入ったが、その後2人で修復の対話をする中で第三者を入れてじっくりと2人の関係性の未来に向き合うため。
コーチング歴
2人とも仕事を通じて”パーソナルコーチング”には馴染みがあり、夫は”システムコーチ”でもあるが夫婦で受けるシステムコーチング®は初めて。

Co-leadersが提供するシステムコーチング®はCRR Global JapanのORSCプログラムをベースにしているものです。

※TOPのイラストとは異なりますが、こちらのご夫婦はセッション時毎回、それぞれ違う場所からzoomに入られていました。システムコーチング®は、ご夫婦によってはあえて別々の場所から入られるケースも多くあります。

何故、夫婦でシステムコーチング®を受けようと思ったのですか?

夫:2020年3月に大きな喧嘩をし、夫婦の関係性に亀裂が入りました。その後、2人で「このままではまずいよね」と対話をし、その結果、毎週一緒に散歩をすることを決めました。この時間は議論ではなく対話をしよう、と。散歩を続ける中で妻から「これもいいんだけど、第三者(システムコーチ)の力を借りた方が私は話しやすい」というリクエストがあったんです。

それを聞いて、お互い話したいことが話せる方がいいと思ったので、この機会にお願いしようと思いました。

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そもそも、基本的にはタスクと予定のコミュニケーションばかりになっていて ”我々はどうしていったらいいのか” という話は全くしていなかったことに気付いていました。

妻からのリクエストを受けて、第三者を入れること自体には迷いはなかったのですが、自分もシステムコーチでもあるので「あれをやるのか。。」という気恥ずかしさはありました。

妻:2人だといつもの会話、いつもの視点に入ってしまうという気がしたので、第三者に入ってもらうといいんじゃないかと思いました。あと、家族において、私はあまり「こうしたい」がなかったので、違う家族から見たフィードバックがある方が選択肢が増えると思ったし『私達がなぜ一緒にいるのか』という事も確認したかったのです。

何故Co-leadersにシステムコーチング®の依頼を?

妻:NPO法人の仕事を通じて、志帆さんと出会いました。志帆さんを紹介していただいた方からの評判もよかったし、第三者に入ってもらおうと思った時、頭に浮かんだのが志帆さんでした。私自身が大事にしたいこととして”(自分の人生を生きる)体現者でありたい”というのがあり、大勢のNPO職員を前に、ありのままで場に立つ志帆さんの姿にそれを重ね、依頼しました。

システムコーチング®を受けている時、どんな気持ちでしたか?

夫:フラットでしたね。「なんか嫌だな」とか「楽しみ!」とかそういう感じはありませんでした。定期的に自分たちのことを見に行く時間という感じであり、いい意味でやっぱり「地味」だなぁと思います。阿鼻叫喚とかではなくお互いにとって大事なことを、1ヶ月に1つずつ丁寧に土台を積んでいくという感覚でした。(組織のように)わかりやすい課題をすぐになんとかするという訳ではなく(家族は)ここまでも長かったし、ここからも長いはずなので、土台を築くって大事だなぁと思いました

妻:気持ちで言うと、一番最初は志帆さんに場を持ってもらい、やっとこの場を持てた喜びを感じていました。私達へのフィードバックもすごく新鮮で、ワークの中に”問い”があって、丁寧に向き合っていくという時間が私には有り難かったです。もうちょっと(セッションとセッションの)間が短くてもよかったかなと思いつつ、自分に繋がりながら味わっていく1ヶ月に1回のペースはよかったですね。

※ 体験セッションは志帆のみ。本セッションからCo-leadersの2人がコーチとして関わりました。

印象的なセッションってありますか?

夫:そうですね、、、自分のことについてはパーソナルコーチングを受け続けていたのもあって、自己理解はあると思っていたんですが、妻は実はそうなんだ…!というのが毎回あるのが新鮮でした。それはちょっと聞かないと分からなかったわ〜と。妻に対する思い込みと、その前提で関係を作ろうとしていました。あぁ、それでそういう風になっていたのね、という発見が毎回ありました。

妻:2つあって、1つが”毒素のワーク”をした時に、この(夫婦システムにある)回避パターンを理解して、じゃ2人で理想のチームのためにどうするか?という問いに向き合った時に自分の中で「理想のチームがまだない!」と思ったので、常に仮置きしながら向かっていくんだな、ということが腑に落ちました。

”神話の起源”のワークで体験した「2人の出会い」に関しては、”ビビッ”とか”ふわっと恋愛のような”とかそんな感じじゃない!私の内側に”家族になることへの覚悟があったんだ”ということが気づけたワークでした。

※「毒素ワーク」「神話の起源」はシステムコーチング®で行うツールの名称です。「神話の起源」とは2人の出会った頃のエッセンスに触れるツールです。

システムコーチング®を受けた後、2人の関係性に変化はありましたか?

夫:これをやってなかったらどうなんだろう?と思うと、その差はデカイなと思いますね。やってなかったら、対話はそれなり行うものの、相手を誤解したり、一部思い込みがあるまま進んでいくので、変にお互い分かったつもりになっていたかもしれないですね。

普段のコミュニケーションは”言葉”を使っているので、ランズワーク®といった”言語を超えたもの”を扱うことでお互いを理解したというのは大きいですね。

※ランズワーク® はシステムコーチング®で行うツールの名称でありCRR Global Japanの商標登録です。

やっていなかったら、タスクのコミュニケーションのみ進んでいた、と思いますね。理詰めと正しさで。コーチング期間中に起きていた作用よりもここから先起きてくる作用を考えると、どう考えてもよかったなぁと思いますね。

妻:やっぱり違う視点でフィードバック頂くことで、お互いここがしんどかったんだね、と認知できたことが私の中では大きかったです。結局、自分→家族という順番(知識としては当たり前なんですけど)を間違えない事が大事なんだなと分かりました。今までは「子どもをどうするか」とか「皆がご機嫌でいてくれたらいいだけなのに、、」といつも自分以外の方にベクトルを向けて、自分の機嫌(内側の状態)が起点になることを分かっていなかったんですね。まず自分の中に何があるのかというのが分かった上で、2人の関係性をどうしたいのか、そこから子どもをどうしたいのか、という順番が掴めてきた感じです。

そこさえ間違えなければ、理想のチームも探求できそうだ、と軸が持てた感じです。

あとは(セッション中に行う)ワークがこんなにあるんだ!って驚きました。

夫:(自身もシステムコーチング®を)学んだので、自分でも出来ると言えば出来るんですが第三者に立ってもらうというのは改めて大事だなぁと思いますね。組織では私自身がやる場合もあるんですが、夫婦となるとより難しいなと思いますね。自分自身が(システムの)1/2だし(自分がコーチをすると)無意識に自分の都合のいいように振る舞うだろうなと思うので、安心して(第三者に)委ねられたのはよかったと思います。

コーチがいる、しかも2人で(夫婦)というのはどうでしたか?

夫:コーチ2人、それぞれ違うインパクトはありますが、どちらかというと2人という1つのシステムにコーチングを受けている感覚でした。

妻:最初のフィードバックで「好奇心」と言ってもらったのがよかった。

1回目(体験セッション)の時も「(志帆一人が関わることがご夫婦にとって)フラットじゃないかもしれない、夫婦でやらせてください!」と言われ、色々考えながらされているんだなぁって思いました。

じゅんさんとは初対面でしたが面白い人だな、と思いました。変なTシャツ着ているし、普段とは違う視点でフィードバック頂けるのがありがたかったです。

夫:(じゅんちゃんは)変(な人)だとは思うんですけど、丁寧にやって頂いたなぁというのはお2人に共通して感じる。志帆さんは丁寧というのが強い、思いとか感情を大切に。じゅんちゃんは突拍子もない球を投げてくれるという印象。投げて、あぁなるほど!という時もあるし、外れたら志帆さんがフォローしているし、幅が広いことはいいと思いますね。直球も変化球も投げられるコーチシステムという感じでした。コーチシステムに多様性があるのはいいことだな、それが何かを開けてくれるかも知れないし、と思います。

あと夫婦であることも、よかったです。「私達もそうだよね」というのも出して頂いたことで気楽さも出せた感じがします。

妻:夫婦でもあるし、コーチでもある、というあるものをそのまま出すというのは、フラット感はあるなぁと思います。女性(or 男性)のコーチだけだと、勝手にこっちがバイアスを持って受け取ることというのもあるかもしれないので。

夫:そうですね、それはある。コーチ側がフラットに立つとは言っても、受け取り手がフラットに受け取れるわけではない。自分たちの声を代弁してくれる人が向こう側に夫婦としている、というのは安心に繋がるように思います。

どんな夫婦にシステムコーチング®を勧めたいですか?

夫:みんな受けたらいいよね、と思います。対話すら成立しない夫婦って結構あると思うので「本当大丈夫?」と思います。

妻:システムコーチング®という一つのツールだと思うんですけど、みんながあまり触れているものではないと思うので「新しいゲーム」に触れるような感覚で、新しい視点や発見を得たい人にオススメかな。

改まった場というよりは、ゲームがあるのでやってみよう!と、好奇心もってやってみよう!という人にオススメなんじゃないかなぁ。

「言語以外の繋がりや発見、大事にしている価値観が見えるよ」というのがシステムコーチング®だと思います。

夫:難しくなってから受けるというのは、相当エッジ(心理的ハードル)が高いので、もっと軽い気持ちで、当たり前の様に、誰もが日常に取り入れたらいいんじゃないかな。こういう(NPOの)仕事をしていると「お母さんを応援したい」「イクメンを応援したい!」というプロジェクトはよくあるんですが「関係性」を扱うってないんですよね。例えば、結婚式のプロセスに(システムコーチングを)付けたら!?って思いますよね

妻が抱えていたことについて、10数年知りもしなかったんですよね。妻も隠したかったわけではないだろうけど。それでも結婚ってできちゃうんですよね。もうちょっと深いところで”結婚”ってあるといいよね。

関係性が難しい状態の人にも、いい状態の人にもここから人生長いですし、システムコーチング®を受けてみてはいいんじゃない?と思いますね。

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システムコーチング®を組織で受けるのと、夫婦で受けるって違います?

夫:違いますね。こっち(夫婦)の方が人生全部扱っている感じがします。1/2という構成比率も高いし、真面目にやったな、という感じ。組織でやったら、自分よりも他の部署が大きく変われば、組織は変わるんですけど、夫婦だと1/2なんで、自分も当事者だなぁという意識を常に持ちながらいましたね。

妻:2人しかいないと、ごまかしようがないってのもありますよね。

<Co-leaders の2人に逆質問>2人がシステムコーチング®の中で、特にエッジが高い「夫婦」(離婚の危機の場合なんて特に)の間に立つなんて、エネルギーがいると思うんですけど、なぜ敢えてそこに立つのですか?

志帆:ど真ん中の質問をしてくださってありがとうございます。私自身は、自分の人生の中で離婚をしたことと再婚をして家族を創り続けているという体験がギフトなのかなと思うんですよね。近いからこそ難しいのが家族。ヒリヒリした場に立つことは、誰もしたがらないと思うんですけれど、一番”願いの塊”がある場所だと思うんですよね。

自分が大事なものをぶつけているだけなのに、壊れてしまうという難しさをどう扱えるかの挑戦が「結婚」なんじゃないかなと思っているんです。

そう思うと修羅場に立てるのもギフトかなぁと思うんですよね。

純治:元々志帆が1人でやっていたんですけど、毎回倒れそうになりながら、セッションルームから出てくるんですよね。なんでそんなところに、この人は立てるんだろうっていう好奇心もありました。

自分のテーマとして、親や息子との関係性というのもあるんですが、そこに向き合うためには、まずは夫婦に向き合えている必要があったんですよね。

システムコーチング®をする前から気づいていた事で言うと、夫婦で夫婦に出会うと、一番自分らしさがでるなぁということを知っていて、我々がコーリードすると、奇跡が起こせるし、楽なんです。その一つの選択肢としてとっているのがシステムコーチング®なんです。もしかしたら、10年後20年後は違うかもしれませんが。

*関係性システムとは:システムコーチング®︎では、2人以上の共有の目的やアイデンティティを持ち、相互依存する関係性のことを”関係性システム”と呼び、システムがひとつの生き物であるように扱っていきます。
システムコーチング®はCRR Global Japanの商標登録です。



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