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#01 ご夫婦のシステムコーチング®ご感想

こちらの記事は、ご夫婦のシステムコーチングの完了後、クライアントインタビューを元にクライアントの許可を得た上で公開しているものです。コーチングの成果については個別性が高く、一つの例としてご覧頂けましたら幸いです。

家族構成:夫・妻・子供(5歳)課題:夫婦のコミュニケーションのあり方に課題を感じ、お互いにとってよりよいコミュニケーションを模索したい。
システムコーチング®歴:過去別のコーチと共に6回/ 今回7回

システムコーチング®をしてみて関係性の変化って、自覚しているものありますか?


 何か問題が起こった時に、これまでと同じパターンにはまらなくなった。100%ではないけれど、違うパターンが取れるようになりました。

夫2人の間に「*関係性システム」があるという概念自体知らなかったので、それを意識することで、いろんなことの捉え方が変わるんだな、と分かったことが一番大きかったですね。自分も人も、個人として存在するのが当たり前で、”その間にあるもの”って意識したことなかったので。これまでも、「チームワーク」という言葉で意識することは、あるにはあったんですけどね。

お2人の場合は奥様の方が最初にシステムコーチング®に接点があったんですか?


 そうです。私が、夫婦で受けないかと夫に提案して、始めることになりました。

奥様からの提案で受けることになったということに、戸惑いみたいなものはありましたか?


 そうですね、結構人によって、合う合わないはあるのかなと思っています。妻は、自分が学ぼうという程に関心が高い分野(※奥様はパーソナルコーチングを学び中)ですけど、僕は、興味関心はそこまでない。なので、温度感の差はあったと思います。ただ、まったく興味がなかったかというと、そうでもなくて。これまで同僚や部下とかとの関係性を構築していく中で、関係性は、目に見えないけれど大切なもの、でも同時にとても難しいというもの、という感覚はありました。だから枠を広げて、他の人との関係性においても活かせることがあるのかもなという点では、少し興味はあったという感じです。

どういう夫婦にオススメしたい?


 すべての夫婦にオススメできる気がします。どんな夫婦も進化の余地があると思うから、進化を願う気持ちが少しでもある夫婦、よき関係でいたいと思う夫婦なら、オススメできる感じはある。特に効果や必要性が高そうな夫婦は、何かしら問題が起こっていたり、どちらかが難しさを感じている、何かを変えたいと思っている夫婦かなと思います。
いや、でも取り立てて問題がない、おしどり夫婦でも受けてもいいと思ったりもします。

 それは、たぶんコーチングとかが好きな人の発言かな、と思いますねー。すでにその力を認めている人はそう言うんだろうな、と思います。そこまで入れ込んでいない立場から話すとしたら、まず、何かしら危機感がある夫婦じゃないと難しいんじゃないかな、と。危機に瀕した時に、どう抜け出そうかというのは、人間が持っている元来のパワーだと思うんですけど、それを持っている人たちは効果を得られるんじゃないかな。
さらに、危機感を持っているだけではきついかもしれなくて。思っていること、考えていることをすごく言葉にする必要があるので、それを言葉で外に出す力がそれなりにあることも必要かもしれないです。
僕はデザインとかそういう分野で仕事をしているので、人によって言葉に変換するのが難しいという人もいて、そういう人だと難しさを感じるかも、とは思います。

 あとは、胆力がいりますね。私、うちの両親も受けたらいいんじゃないかと思って、勧めたことあるんですけど、父は前向きだったけど、母はちょっと無理で。夫婦の課題に向き合うということにレディ(準備がある状態)じゃないと、そもそもYESって言えないし、始めても途中で嫌だってなるんじゃないかと思います。

 そうですね。それなりに、結構しんどいですからね。ただやっぱり、毎回終わった後には、やっぱやってよかったなという感想が残るんですよね。そういう感想が残るんであれば、続けていきやすいと思うんですよ。なんかなぁ、、と思ったら続けにくい気がする。

コーチの関わりってどういう位置づけでした?


 僕の感覚だと、普段2人でなかなか話さない話題まで取り上げて、それについて深く話す機会が、システムコーチング®の場でしたね。出来事を振り返るということもしますし、振り返る中で、深く気づく機会になるなぁと。
日々の生活の中で、システムコーチがどういう存在だったかというと、例えば問題が起こった時に、「あ、これ、次のシステムコーチング®の話題になるんだろうなっ」て(笑)小学生の頃に、友達とケンカをした時に、先生を交えて話をする機会みたいな、、そう捉えていた感覚もありますね。

 私、いろいろありますねー。いくつか話してもいいですか?

場自体がありがたい。
まずね、システムコーチがいると、安全に、思っていることを話せる。「相手に言わなくていいです。私に向かって言ってください。」と何度も言ってくれていたのが、シンプルだけと、ありがたい関わりで。
面と向かっては言わないようなことも、その環境設定があると口に出せるんです。それが、関係性を動かしていく時に、一番大事なものだったりするから、そこにアプローチできたのがありがたかったな、と思います。

関係性システムという風に見ている視点自体がありがたい。
その視点を、当事者になるとなかなか持てないんですよね。でも「お2人のシステムの力ですね」「システムにこう影響がありますよね」「システムの知恵ですね」って意味づけで伝えていただくと、私一人で頑張らなくても、このシステムに力があるんだよな、ってそこに意識が向く。そういう関わりをしてくださっていたなと。

大前提として、関係性システムの力を信じてくれているとことがすごく伝わってきて。しほさんが信じてくれているから、こちらも勇気を貰う。すごい力をくれる関わりだったなぁと思います。

それぞれの思いや気持ちをちゃんと聴ける、ちゃんと分かってくれる
このパワフルさをいつも感じていました。問題とか気になることを話していても、本当はその一段下にはまだ、感情や願いがあるんですよね。そこにアプローチして、それを2人の前に出してくださった。こういう部分って、2人で話してても出てこないんですよね。表に出ている感情や言葉をやりとりするので手一杯になりがちで。本当はあるんだけど、聴こうとしないと見えない。でも「その下に何があるの?」って聴いてもらえたら出せるし、相手のことも、自分のことも「そこに思いがあったんだ」って分かるんです。これが出発点みたいなものだから、ここを安心して話せることことも肝なんじゃないかと思います。

④関係性に対する知識や豊富なアプローチも効果的だった
その時々で、この関係性に必要な手法を効果的に選んで使ってくださっていたんだろうな、という気もしています。「今日それがテーマなら、こんなワークやってみません?」とか、真正面から問題を扱ってばかりだと、疲れたかもしれないけれど、そういう変化球みたいな扱い方も新鮮で、楽しめる要素もありました。その日、最初の入り口は、ちまっとしたテーマから入っても、ちゃんと深いところまで掘り下げていって、いろいろな発見があって、こんなところに到達しちゃったね、となる。いろいろな方面からのアプローチもすごくありがたかったなと思います。

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終わりに・・・

お2人にただただ感謝です。夫婦でセッションを受けることって簡単なことじゃないですよね。言語化することも得意な人ばかりじゃない。それでも2人に今こういうことが必要そうだとセンスする力、それこそがすごいことだなぁと思います。またお2人のトーンの違いも正直で率直な声を聞かせて頂きありがとうございます。頭で考える”思考”の奥にある感情知性や身体感覚というものを扱っているからこそ、こうやって言語化していくことは、いつだってチャレンジですし、センシティブな領域だからこそ、システムコーチング®の体験者の声がまだまだ世に少ないのも事実です。感情を出し合うところが出発点だということ、本当にそう思います。身近な関係性が、健やかでヘルシーでありますように。

*関係性システムとは:システムコーチング®︎では、2人以上の共有の目的やアイデンティティを持ち、相互依存する関係性のことを”関係性システム”と呼び、システムがひとつの生き物であるように扱っていきます。
システムコーチング®はCRR Global Japanの商標登録です。


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