1日で4スポット!長崎の春爛漫めぐり-電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅- #2
こんにちは、絶景プロデューサーの詩歩(@shiho_zekkei)です。
「電車とバスで行く!日本の絶景ひとり旅」シリーズ第2回、今回は2022年4月に行ってきた「1日で4スポット!長崎の春爛漫めぐり」をお届けします。
旅のしおり
今回の旅の目的
これまで各地の桜スポットを巡ってきましたが、この2022年に行きたかった場所がありました。
それは、長崎県にある白木峰高原。
桜と菜の花、そしてその背景からご来光が眺められるスポットとして写真好きに人気の場所です。
なぜ2022年だったかというと、それはJRの新しい新幹線「西九州新幹線」が2022年秋に開通し、白木峰高原の最寄りである「諫早駅(いさはや駅)」も通るから!
開通した新幹線で行くのも楽しそうでしたが、その分混雑してしまうのでは…と懸念した私は、開通前の2022年春に訪れることにしたのでした。
日程を決める
今回狙っている白木峰高原の風景が見られる条件は、大きくこの3つ。
①桜が満開で咲いていること
②晴れていて朝日が見られること
③菜の花が咲いていること
桜の開花状況は、白木峰高原にある施設「コスモス花宇宙館」の公式サイトを中心に、Twitterでキーワード検索をして調べます。
▼開花から2-3日おきに更新されます
Twitterのほうが鮮度の高い情報があがるので、そちらを中心にみていました。
例年桜が満開になるのは、3月末日〜4月頭頃なので、私が一番信頼する天気予報「Yahoo天気アプリ」で”白木峰高原”を登録し、晴れそうな平日を狙います。
その結果、2022年は4月1日(金)に行くことに決めました。
旅のはじまり
京都駅→諫早駅(新幹線)
今回は朝日を見にいくので、前泊が必須です。
白木峰高原は諫早駅からタクシーで行ける距離なので、諫早駅に隣接するホテル「SHIN-HOTEL」に宿泊しました。(6,400円/泊)
新幹線開通にあわせてOPENしたとても新しいホテルです。
ちなみに今回は京都から陸路で長崎入りをしました。
飛行機のほうが早いですが、京都からだと1時間くらいしか変わらないので、予約が直前でも問題ない新幹線を選びました。意外とラクでびっくり。博多に立ち寄り観光もできるので、陸路のほうが楽しいかもしれません。(京都駅→博多駅は2時間45分ほど)
夕食は駅ナカでさくっと済ませ、翌朝のタクシー乗り場の場所を確認したら早めに就寝します。
諫早駅→白木峰高原(タクシー)
諫早駅から白木峰高原は、車で20分ほどの場所にあります。昼間なら路線バスも出ていますが、もちろん早朝には出ていません。
日の出前という時間にタクシーはいるのだろうか…と思い事前に電話してみたところ、タクシーは24時間営業で早朝でも予約可能ということで、「親和タクシー」さんに朝5時に予約しました。(片道3,460円)
真っ暗な中を車で向かうこと20分。
白木峰高原は広いので桜への近道がどこか分かりませんでしたが、とりあえず多目的トイレがあった「第3駐車場」で止めてもらいました。
まだ暗い中で人気も全くないので、運転手さんも「こんな時間にこんな場所で降りるなんて、こいつ正気か?」みたいな対応をしてきます。
心配をかけないように「この場所は、朝日と桜を見に来るカメラ好きの人が多いんですよ!」と説明し、その強気の姿勢とは裏腹に、真っ暗で誰もいない高原をこれからひとりで歩いて行くのかと思うと不安で胸がいっぱいになります。
看板もないので、ひとまず頭でイメージしている光景は”見晴らしがよい場所”なので、暗闇で目を凝らして、抜けがよさそうな場所を歩いて探します。
すると! そこまで苦労することもなくその場所にたどり着きました。運よく、第3駐車場は一番最寄りの駐車場だったようです。ほっ。
あんなに人気がなかったのに、すでに撮影スポットには50人以上の方が三脚を立ててスタンバイしていました。
タクシーで来たのはおそらく私だけですが、みんな一体何時から来ているのだろう! 私は三脚は立てずにウロウロしながらそのときを待ちます。
この日の日の出は5時45分。
しかし、東側の水平線には厚い雲がかかっていて、その時間を過ぎても一向に明るくなりません。
待つこと45分、ついにそのときが来ました!ご来光〜!!
やっと太陽が顔を出して、桜と菜の花を照らしてくれました。光が当たるとまったく風景が変わり、色鮮やかな光景が目の前に広がりました。コレコレ〜!
次第に太陽はあがり、オレンジ色に染まっていた空は気づけば青空に。朝焼けが見られたのはたった15分くらいでした。
青空になると写真好きな皆さんは撤収するので、8時前には高原に残っていたのは私ひとりになりました。
私は青空の風景も見たかったので、一本桜の近くまで歩いていってみたり無駄にセルフィーをしたりしてしばらく風景を独り占めで過ごし、また電話でタクシーを呼んでホテルまで戻りました。
諫早駅→フルーツバス停
宿をチェックアウトして荷物を預けたところで、時間は8時半前。諫早市の観光スポットといえば、もうひとつ行きたかった場所があるんです。
それがフルーツバス停!
県営バスのバス停が、この地域の名産品になっているんです。めっちゃかわいい!!
ただこのフルーツバス停、何個も点在している上に、ちゃんとした地図や情報が全然出てこない…
インスタでは、海を背景にしたメロンとイチゴのバス停がたくさんアップされていたのでそこに行きたかったものの、バス停名が分からない。そして路線バスは9時台には1本も出てない。。どうしたら良いものか?
ここでオトナの必殺技 ”時は金なり”を発動し、諫早駅でタクシーに乗り込み、運転手さんに「海沿いにあるメロンのバス停まで連れてって」とオーダーし、30分くらい走ったバス停「平原バス停」で降ろしてもらいました。
たしかに海沿いにメロンのバス停があったものの、ナンカチガウ!!!思ってたんと違う!!!タクシーのおっちゃん!なんか違うで!!!インスタでみた写真にはなかった電線がたくさん横切っていたのでした。
そう思ってたところに、ちょうど路線バスが!(諫早駅からのバスをタクシーが追い抜いたと思われる)
行きたいバス停がこの先にあるか不明だったけど、旅人の勘が”このバスは乗ったほうが良い”と言っていたので、ひとまず乗ってみることにしました。
そこでバスの運転手さんにインスタの写真を見せたところ、私が行きたかったバス停は「井崎バス停」だと教えてもらい、無事に下車。
フルーツバス停だけでなく、ちょうど菜の花も咲いていてファンシ〜な光景を見ることができました。
ちなみに少しバタバタしますが、白木峰高原を少し早めに終えてこの路線バスに乗れば、戸惑わずにすんなり井崎バス停まで来れます。
井崎バス停は道路を挟んで2つあるので、海側にメロンバス停、陸側(菜の花畑)にイチゴバス停があります。
帰りのバスは1時間に1本しかないので、このバスの時間まで周辺を散策しました。
地元のおじさんたちがこのキュートなバス停でバス待ちをしている光景に、なんだかほっこり。フルーツバス停は全16個あるので、帰りのバスでも、スイカやミカンのバス停を車窓から眺めていました。
諫早駅→長崎駅(電車)
さて、諫早市から長崎市へ移動します。
長崎駅も西九州新幹線の開業で駅がかなり大きく&新しくなっていました。駅ビルにレストランもたくさんあるので、ここでランチをします。
私が選んだのは、長崎名物「レモンステーキ」…の牛タン!
ステーキを食べるほどの食欲がなかったので、牛タンをチョイス。あっさりさっぱり、美味しかった〜♡
今夜は長崎駅前に宿をとっていたので、ホテルに荷物だけ預けます。
長崎駅前に気になっていたカフェがあったので、そこに近いという利便性だけでアパホテルです(笑)
このときで昼の12時過ぎ。
早朝から行動すると1日が長いものです。長崎でもう1ヶ所狙っていた場所があったので、情報収集がてらカフェで休憩します。
気になっていた場所というのは、この場所。
インスタでひと目写真を見て”行きたいリスト”に入れてしまった、桜の中に続く吊橋。琴海中央公園(きんかい中央公園)という場所でした。
長崎駅→琴海中央公園
琴海中央公園は長崎市内ではあるものの、観光地というよりは”地元民が休日にお弁当を持っていく公園”という場所のようで、まともな観光情報はナシ。車でも長崎駅から45分かかるのでタクシーという選択肢はナシ。
近くまで路線バスで行き、残りは徒歩で行くことに決めてカフェを出ました。
なお、長崎駅前のバス乗り場が、かなり、もとい、個人的には過去イチを争うくらい分かりづらくて苦労しました。早めに行ってスタンバイするのがおすすめです。
さて、1時間バスに揺られ自証寺 バス停で下車。実家を思い出させるのどかな田園風景が広がっています。そこから琴海中央公園までは地図で見ると徒歩15分。
しかし私の目線の先には、ラスボスのようにそびえる小高い山が。絶対に15分ではたどり着かない雰囲気。車社会の田舎なので、観光客はおろか歩いてる人なんていません。
畑で農作業をしている人から「あのヨソモノは一体歩いてどこへ行こうとしてるんじゃ」と思われてるんだろうな…と心細くなりながら、トボトボとあぜ道を歩いていきます。
そんなこんなで30分ほど歩いたところで、公園入口に到着。GoogleマップのPinが山頂についていたので入口が分からず、結局かなり迂回してしまいました。
何台も止まらないような狭い駐車場を抜けながら坂道を登っていくと…見えました!あの桜の吊り橋が!
しかし・・・まさに、ちょうど、今しがた、吊り橋が影に入ろうとしています。
このとき、時間は15:42。
桜を撮るには太陽光はかなり重要なので、駆け上がって何枚かパシャリ。
事前にTwitterで調べていた通り散り始めでしたが、それでも桜のトンネルをくぐり抜けるような吊り橋はとても見事。
時折吹く風で桜吹雪が舞い、子どもたちの歓声が聞こえてきて幸せのおすそ分けをしてもらった気分でした。
この日は平日だったこともあり混雑はなく、家族連れが何人か写真を撮りながら楽しんでいるという雰囲気だったので、人が多すぎてストレスを感じることはありませんでした。2022年からSNSでよく見るようになってきたので、これから人気が出てきてしまうのだろうなあ…
吊り橋は入口にありますが、せっかくなので公園の山頂まであがってみました。山全体に桜が咲いていて、山頂の展望台からは海を見渡すことができるとても気持ちが良いスポットでした。
琴海中央公園→稲佐山の夜景
来た道を戻って帰りのバスの中。
この日は早朝から活動していたのでかなり疲労を感じていましたが、せっかく長崎市内に宿泊するなら行きたいと思っていた場所がありました。
それは、長崎稲佐山の夜景!
世界新三大夜景のひとつと称される夜景を、実はまだみたことがなかったのです。長崎市内中心部にありロープウェイで気軽に見に行けるので、重い腰を上げて帰りに立ち寄ることにしました。
途中の銭座町バス停で下車し、そこから徒歩20分でロープウェイ乗り場へ。徒歩で来る人が少ないのか看板がなく、淵神社の中に乗り場があることを見つけて、少し迷いながら到着しました。
ロープウェイは15分感覚で運行しているので、19時発のロープウェイに乗車。ちょうどブルーアワーで夜景撮影にはピッタリ!
山頂展望台で小一時間ほど撮影・カフェ休憩をして、またロープウェイで下山しました。
長崎駅までバスで戻り、駅ナカのレストランで長崎ちゃんぽんを食べ、歩いてホテルへ。そのままバタンキュー。
こうして書いていても、白木峰高原と同じ1日だと思えない移動距離に我ながら拍手。移動手段が限られがちな九州旅でも、路線バスと電車、たまにタクシーの力を借りることでクルマがなくても旅行できちゃうのでした。
おまけ(長崎市内観光)
翌日は土曜日。
私は混雑する休日はガチな絶景撮影はしないと決めているので、この日はゆるい観光デーにしました。
久しぶりの長崎市内だったので、ともに世界遺産として登録されている「大浦天主堂」と「グラバー園」へ。
大浦天主堂は路面電車でアクセスでき、さらにグラバー園は隣り合わせなので徒歩で巡ることができます。
最後にインスタで見つけた「坂本龍馬ラテ」をいただき、陸路で福岡へ戻りました。
もっと時間があれば、久しぶりに軍艦島も立ち寄りたかったけどタイムアウト。
こちらも長崎市内なので、行ったことがない人はぜひ!
旅のまとめ・旅費
日程:2022年4月1日(金)※前泊あり
旅先:長崎県「白木峰高原」「フルーツバス停」「琴海中央公園」「稲佐山夜景」
交通手段:バス、電車、タクシー、徒歩
旅費:14,110円(4月1日分のみ/宿泊費含まず)
歩数:34,317歩
ベストショット
ベストショットはInstagramでアップしています。
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