「WEBディレクター」って実際どんなよ?
これまで紆余曲折あり疲弊社畜を経て、
転職回数ありあり・無職期間(ブラック広告代理店でバイトはしてたけど)7ヶ月・三十路超えだけど今年4月に在宅ホワイトWEB制作会社に転職したわたくしです、こんにちは。
WEB制作会社でWEBディレクターとして働いているのですが、実際どんなことするの?どんなスキルがあると役に立つの?のリアルトークをお届けしたいと思っております。
<自己紹介>
年齢:2022年6月現在31歳
現在:退職後、半年以上アルバイトと失業保険で食い繋ぎ、やっと社畜根性が抜けたところで正社員WEBディレクターへ転職。
これまでのキャリア:高卒後、様々な雇用形態で事務・経理・IT等。直近前職はふるさと納税業界。
ちょっと話逸れますけど、なにか情報を得るのにリアル体験談に勝るものはないと思うんですよね。
最近はちょっと調べればわかるようなことをまとめたりだとか、「んなもんわかってるよ一般論はそうだろうがよ」的なTipsやコンテンツが溢れかえっていて、逆にツボを得た情報が少ないというか。
(こう考えちゃう時点で、私は一時目指していたWebライターはやっぱりやめよう、と思いました)
なので、本記事は「実際のところWEBディレクターってどんなよ?」と思っている方に有益になれば幸いです。
WEBディレクターになったきっかけ
転職活動を控え、これまでの職務諸々エトセトラを考えたときに、
前職の「ECサイトのあれこれをやってた」で通用する業界ならサックリ就職できるでしょう
という考えから、ECサイトの運営職を募集している会社を中心にリクナビNEXTでアプローチをして就業に至ったことがきっかけになります。
求人を漁っていたら、WEBディレクター&EC運用職を募集している会社を発見。しかも、私となんだか肌が合いそう。
そんな気がして応募したらトントンで面接が決まり、トントンで内定をいただくことができました。
そのため、私はWEBディレクターになろうとしてなったわけではありません。
ただ、なんとなく知ってることは活かしたいし、WEB業界はやることやってれば自由な印象も強いし、ベーシック「事務のお姉ちゃん」は向いてないなと思って応募したら通っちゃった感じです。笑
WEBディレクターのお仕事
一言で言えば「クライアントとデザイナー(実際にWEBサイトを作る人)の間に立って旗振りをする人」です。
これは会社や請け負った案件、ディレクターの経験によってまちまちになると思うのですが、
①新しいサイトをイチから作る
②既存のサイトの更新運用をしていく(私はコレやってます)
の旗振り役ですね。
なので、建設業で言えば現場監督みたいな役割です。
WEBディレクターといえば①が真骨頂なのですが、全然大手企業から②を請け負ってる小さな会社もありますし、実際は②をやっている会社・ディレクターが多いのではないでしょうか。
そのため、会社内外の連絡係の要素が強いため、
外部内部折衝をやっている人は重宝されるかもしれません。
なので、WEBディレクターといえば格好はいいですが、事務職こそ社内外部折衝が多いと思いますので、結構敷居は低かったりします。
WEBディレクターに必要な知識
WEBディレクターは旗振り約なので、何か特段長けている技術やスキルが必要か、と言われれば答えはNOです。
ただ、「全くWEB知識がない」となると話は別でして。
私はこれまでの職歴や、模索期間中の学習の中で習得した知識がなければ詰んでいたかも・・・という知識があったので、
ここらへんの知識があると役に立つよ!をお伝えしたいと思います。
HTMLとCSS
WEBサイトはHTMLとCSSで構成されています。
いわゆる、私達が普段見ているWEBサイトを構成するプログラミング言語のようなものです。
(文字のサイズはいくつにするとか、文字色は何色にするとか、画像はどれを乗せるとか、リンク先はどこのページに飛ばすか、とか)
そのため、イチからコーディングができなくとも、「この要素はコレを指定しているんだな〜」と読み解くスキルが必要になります。
例えば、目的のサイトやコンテンツをリリースするために、コーディング担当が設定したリンク先や画像はあっているか?を、ディレクターがチェックすることになります。
なので、WEBディレクターが責任を持って「正しくサイト更新内容が設定されているか」を確認するためにも、HTMLとCSSの理解は必要です。
(魔法のiらんどその他ケータイサイトを持ったことがある世代は、ナチュラルにHTMLを理解してたりしますよね。笑)
もしHTML?CSS?なにそれ?どうやって勉強すればいいの?という方がいれば、自分でなにかしらサイトを作ってみたり、progateの無料学習を体験してみるといいかもしれません。
私は高校生の頃、フォレストで夢小説サイト(笑)を運営していたのと、半年しか所属しなかったブラックIT企業でWEB制作のお手伝いをしたことがあったため、なんとなくHTMLとCSSの仕組みを学んだ感じです。
PhotoshopとIllustrator
こちらもWEB制作あるあるですが、大体のデザイナー(コンテンツのビジュアル面を作るひと)はフォトショかイラレを使っています。
皆さんが普段目にするバナーもこれら2つで作られていることが多く、WEBコンテンツにはこのソフトありきなのではないでしょうか。
で、WEBディレクターも既存運用のサポートをしていると、「新しいバナーを作って欲しい」みたいな依頼をクライアントから受けることがあるんですね。
そのときに、ある程度フォトショとイラレの知識があれば、できる・できない・条件付きでできる、が判断できるようになるわけです。
バナー一つ作るにしても、「文言はなに乗せる?どんなイメージ?素材は?」などを考える必要があるのですが、フォトショイラレの知識があれば、「画像の切り抜きくらいなら対応できるな」「この依頼ならデザイナーもこの機能を使えばそんなに工数がかからないだろうな」と予測することができます。
私は一時、フォトショでバナー作成の演習などを行っていたので、その経験が役に立っています。
やはり社内デザイナーと共通言語が増えれば、変なコミュロスや調整の工数も減るので、WEBディレクターも簡単でかまわないのでこれらソフトの使用経験があるとイイですね。
Wordpress
WEBコンテンツの中にはWordpressで作られているものが多いため、ぜひコレは知識を得ていただければと思います。
Wordpressとは、平たく言えば「ブログやページを作るためのツール」です。
ブログといえばlivedoorやAmebaやFC2、はてなブログなどのサービスが思い浮かぶと思うんですけど、それらって独自コンテンツにはあまり向いていなくて。(レイアウトや構成がいかにも「livedoorだよ〜」感が出てしまう)
それらは企業コンテンツには向いていないんですが、Wordpressは柔軟にページ構成を作れるブログ・WEBページツールだと思っていただければOKですし、Wordpressを導入している企業も多いです。
そのため、Wordpressがどんなものかを理解していると、クライアントからの要望受けや社内デザイナーへの指示出しが、より認識齟齬なくできるかと思います。
これも私の話になりますが、1月から趣味のブログをWordpressで立ち上げました。
その経験が役に立ち、ワイヤーフレーム(こんな風にWordpressでサイトページを作ってちょという指示書)が作れるようになり、クライアント・技術者ともに意思疎通がとれています。
ので、ぜひWEBディレクターを目指したい人はWordpressのノウハウを蓄積してください。
そして、手っ取り早いノウハウ蓄積方法は、「自分でWordpressでブログを作る」です。
Wordpressの管理画面がどんな構成になっているのかを知ってるだけでも、業務への溶け込みが早いと思います。
以上のきっかけや「知っていること」が重宝され、現在WEBディレクターを行っている次第です。
WEB制作会社も、自らが何かサイトを運営しているのか、どこか大手さんから案件を受諾しているのかは、本当にしばしばです。
とはいえ、事務職特有の「間に挟まってあれこれ」と、WEBに通じた知識を持っていると、重宝してくる会社はあるよ、ということをお伝えしたい次第でした。
なので、WEBディレクターは「色んな人と共通言語があるので、人の間に立てて仕切る」が力の見せ所なのではないでしょうか。
といっても、「なんとなく必要だからなんとなくそうだろう、という知識を培った」私でもできたので、興味のある方はぜひ目指してみていただきたいです。
※実際にWEB更新の運用ノウハウは現場によってグダグダだったりするので、オペレーション整備をしているような方も向いているかもしれませんね。
WEB関連で実はめちゃくちゃ事務関連が整備されてないですし、技術特化した方はそういった整備が逆にうまくなかったりします。
なので、「知識はあるし、運用整備任せろ」な人が活きる職種なのかなと勝手に思っております。
ぜひWEBディレクターに興味がある人だけでなく、WEB業界に携わりたい人、事務ネーチャンから一歩外に出てみたい人は、WEBディレクターという選択を視野に入れてみてください。