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自分のために「嫌い」と言うこと
昨夜、しいたけ.さんと幡野広志さんの対談イベントに行ってきました。
お二人ともことばを書く方で、過激な言い方をしなくてもスッと相手の心を深く刺す表現が素敵で、密かにファンでした。
ありきたりな言い回しではなく、お二人にしか紡ぎ出せないことばだな、と思っています。
申込時刻にボタンを必死で連打して掴み取った、今回の講演会チケット。
お二人のお話は、嘘がなくて、聞いていてとても納得できるものでした。
印象に残ったのは、「嫌い」と言うことをネガティブに捉えないというお二人の共通点。
【しいたけさんのことば】
気が合わない奴が悪いっていう空気があるけど、
「気が合わない」に市民権を与えてほしい。
好きなものよりも嫌いなものに接近した方が、正直な文章になる気がする。
【幡野さんのことば】
嫌いな人に「嫌い」と言うのは大事。
そうすると嫌いな人の方から勝手に離れて行くから、
結果的に自分の周りに好きな人しかいなくなる。
(好かれようとする人生と)どっちの方が正しいかはわからないけど、
自分の生き方が好きだから、こっちの方が正しいと思っちゃう。
相手は全力で悩んでるんだから全力で返すだけ。
本当に相手のことを考えてたら、言えないことなんてないと思う。
それって本当は、自分が嫌われるのが怖いだけだ。
ようは、自分が嫌われたくないから相手に嫌いだと言えないと。
お二人からまっすぐなこのことばを聞いて、つくづくそうだなぁと痛感します。
「好きな人だけに囲まれて生きていたいけどそうはいかない」って以前書いたのですが、
私は本当に「好きな人だけに囲まれる」覚悟を持って日々自分に正直に生きていたのかな、と。
あらためて考えさせられました。
お二人のことば。
まだ真正面から受け止めきれないけれど、
大切な言葉として自分の中に持っておこう。
自分の幸せは自分にしか決められないのだから。
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しほ
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