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新生活の前に「自律神経をととのえる」習慣つくり

「まだ完璧じゃないから・・・怖いです」

東洋医学とカラーが創造する、しほ鍼灸師です。
はり師きゆう師として後進の指導に携わるという機会を頂戴しています。先生や先輩方から頂いた智恵を、望んでくれた方へ繋いでいく。その人がより生きやすいように、希望した未来へ進んでいけるように。(もちろん、私の想いが負担にならないよう、配慮しながら)

冒頭の言葉は、ある研修生の発した言葉。
この日、この研修生は学びは続けながらも、積極的に実技に携わることはやめてしまいました。

チャレンジ精神は、ココロだけでなくカラダも担う

精神生理学・行動神経学者のステファン・W・ポージェス博士によって提唱されたポリヴェーガル理論。

哺乳類の神経系の進化の過程から、自律神経系の発達と社会的な行動とを結びつけた理論です。
生物が危機を感じたときにどの選択をするのかが述べられています。

例えば、爬虫類や哺乳類は、直ちに戦闘モードに入ったり、全力で逃げ出したり、ビクッと立ち止まって全身を硬直させたり、死んだふりをする。

それに対して、人は様々な行動を取る。

交渉をはじめる人。
適応能力を発揮して、いい感じの着地点を探る人。
そして、より原始的な反応の場合は、爬虫類と哺乳類と同様に「不動化」「凍りつき」の状態になり、危機の対象から逃れて、自己を守ろうとする。

この発現は自律神経の作用に機能していると、研究が続けられています。

チャレンジしようという気持ちの芽生えも、この「凍りつき」によって奪われていく・・・。

自律神経が育む、あなたが居心地の良い社会

誰かと関係性を築き、社会性を育むこと。
1人は楽しい、でも複数だともっと楽しい、何か化学反応が生まれる。

もっとこの理論を詳しく知りたい方には、ポージェス博士の『ポリヴェーガル理論入門』の訳者で、トラウマ・セラピストでもある花丘ちぐさ氏の記事をオススメします。

自律神経系から取り戻す心身そして社会とのつながり
画期的な「ポリヴェーガル理論」とは

私たちの身体は、パーツの寄せ集めではなく、社会も個人の寄せ集めではない。それぞれのパーツが、健やかにつながり合っているときに、私たちは幸福を感じ、社会もまた安全で心地よい場になっていく。私たちは有機的なつながりを持った存在であることを、ポリヴェーガル理論は思い出させてくれるのである。

じんぶん堂
自律神経系から取り戻す心身そして社会とのつながり
画期的な「ポリヴェーガル理論」とは

いつでも、どこでも「自律神経をととのえる」メソッドを

質の良い睡眠・バランスの良い食事・適度な運動・深い呼吸など
様々なメソッドがありますが、いますぐできること。

パソコンをしている腕
スマホを支えてる腕
デスクの上に置いている腕
この腕を曲げている肘を伸ばして、
だらーんと重量のままに、カラダの脇にそって下に垂らす
少しブラブラと腕を振ってみる

さっきまで、息を止めていませんでしたか?
この姿勢になると自然と呼吸をゆっくりできるようになるはず。

いざというときのお守りを準備しよう

上記で伝えたのは、重力を使って、カラダの力を抜く方法。
自分にとってのお守り、ライナスの毛布のような、これがあると安心する、ホッとする何かを持っておくこともオススメです。

冒頭の研修生のその後。
コーヒーが大好きなのを思い出して、お出ししたところ、少しずつ、怖いと感じた体験について話してくれました。
トラウマを共有する、これも社会との関わりの第一歩。

新生活という大きな変化でなくても、毎日新しい1日を過ごす私たち。
恐怖心を感じることなく、のびやかに。
皆様の世界が日々是好日でありますように。

東洋医学とカラーが創造する、しほ鍼灸師でした。

#新生活をたのしく


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