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働きつづけるために

皆さまへ
私の体験からお話しできることをお届けします。

ある日のリモート会議。

上司が、
オレ、会社辞めるし
と話しました。

長年所属した事業部が閉鎖になるのです。

それから私は、50歳で転職活動を
スタートすることになりました。

時代の流れとともに、産業のトレンドは移り行くものだと理解はしていました。

ただまさか、自分の身に降り注ぐとは。

せめて、あと10年、いや20年早く
起こって欲しかった、と。悔しいのと、愕然と落ち込む気持ちが混ざり合い、上手く言葉で表現できない心持ちになりました。


  1. 私の履歴書

  2. 好きなことを職種にするのは💮

  3. 出産と仕事に物申す

  4. 派遣会社でスキルチェック❗️

私の履歴書

私の最も長い職種は、出版社の編集者です。

編集者の仕事は、明確な定義はなく、なんの資格もいりません。

ですので、編集として就職や転職される方には、下記については知っていただきたいです。

企画、執筆者への依頼、装丁のデザインイメージ、校正、印刷の全行程を調整して本を制作するのが一般的な編集者の仕事と思います。
ただ、企業の中には、原稿のレイアウトの指示と校正のみを、編集と呼ぶところもあり、企画に携わることができないところもあります。

私が勤めていた会社は、特段に人間関係が良いわけでも悪いわけでもありませんでした。
出版社のせいか、個性が強い人が多く、入社当時で年齢が浅い頃は、多少は心地よくない出来事はありましたが。

 やりがいと達成感。それと給与。

これが長年勤務できた理由です。
ある程度、自分の采配で決められることがたくさんありました。
そして当たり前のように、ボーナスがありました。

振り返ると、そのときは会社の売り上げが右肩上がりで、決して立派なビルではないけど、活気溢れる職場でした。

好きなことを職種にするのは💮

自分が好きなことは、あらゆるプロフェッショナルな方の力を借りてモノを作り上げることです。

編集は、執筆者が居て始めて企画を立てることができます。装丁はデザインナーにイメージを伝えて創り上げていただきます。印刷前の色味を確認できるのは印刷会社が調整していただけるからです。さまざまなプロたちと関わり合い、一つの本ができる仕事は、私には合っていました。
ときに執筆者の怒りをかい、慌てて菓子折と校正紙を携え、電車に乗って謝った経験もしましたが……。

自分自身の好きなことがわからない、見つけられない、という方もたくさんおられると思います。
おすすめは、子どもの頃に夢中になっていたことを、なんでもいいので思い出してみてください。
そこにヒントが必ずあります。

ググったり、スタバったりしても自分自身のことはわかりません。それは自分だけが持っている大切なオリジナルですから、肯定も否定もなく、好きなことを見つけてみることが良いかと思います。

   好きこそものの上手なれ

出産と仕事に物申す

私が仕事が面白くて夢中になっていた二十代後半。

いつ子どもを産むの?

と、ジワジワと身内から言われるようになりました。
当時、産休制度は今ほど浸透しておらず、社内で利用している人はいませんでした。

いまはやめたくない

それが正直な気持ちでした。
三十代前半で根負けして、子どもを授かりました。

妊娠中はとても退屈で、仕事ばかりしていたので趣味もなく、毎日、手持ち無沙汰でした。
しかしながら出産後は、睡眠が何ヶ月もほとんど取れず、ミルクとオムツ替えの往復、泣く子どもにオロオロして、先が見えない生活に一変しました。
そのときに頼りになったのは、実母でした。

バブル時代は、25歳過ぎて結婚できない女性は行き遅れ、例えて「売れ残ったクリスマスケーキ」という、開いた口が開きっぱなしになるような社会だったようです。
腹立たしい感じはしますが、いま思えば、二十代で出産すれば自分は多少の睡眠不足も耐える体力があり、周りの協力者も若く、生物学からの観点でも理に適っていたことだと思えます。
生まれた子どもが成人したときの自分の年齢を計算して何歳になるか具体的にイメージするとわかりやすいかもしません。

自分の人生設計について、仕事だけでなくて、ライフステージごとに組み立てて、主体的に考えていたら、迷うことなく選択できます。

歳を重ねて体力が低下していくときの仕事との付き合い方について、人生の先輩方に聴くのも一つの手。

自分を人生の主人公にして、必要な情報を信頼できることから引き出す能力、情報リテラシー。
いま求められる人生スキルです。

派遣会社でスキルチェック❗️

自分の置かれている業界が好景気だと、ついつい後回しにしてしまうのが自分のスキル評価。

他の会社では、自分はどれだけ通用するか。
過速度的な業界の景気変動でもついていけるのか知ってみるのもいいかもしれません。
自分の職種のスキルと、社会が求めているスキルの距離をなるべく近づけて行くように。

個人的に一番わかりやすいのが派遣会社の求人サイトをみてみることです。もし抵抗がなければ登録してみるのも良いかもしれません。

なぜ、転職会社ではなく派遣会社かといえば、派遣はプロを必要としている会社とのマッチングをするのところなので、転職会社より現実的な評価が得られれると思います。


ここまで経験を交えた上で書かせていただきました。
現実は、必ずしもこの通りに当てはまりません。それに”スキル”という言葉は、本当はあまり好きではないんです。
あまり言葉に惑わされず、スキルをつけることを目的とされないように。
好きなことをがむしゃらにしていたら、オンリーワンの職人になっているのが理想です。

いま会社の年長者にあまり良い印象のない方も、いずれ歳を重ねて同じように若年層に煙たがれる日がきます。

それまでに、どんな職人になれるでしょうか。

さて私の転職活動の結果はどうなったでしょう?!
出版業界は大不況です。
職種を変えず業界をズラしました。

人生と仕事。
好きな職種で働く。
今も変わりありません。

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