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4月15日 覗き趣味を持つ自分を発見

昨日、37歳にしてついに自分を発見した。私は極度の覗き趣味だったのである。外からは決して見えない、閉じられた内なる世界をなんとか覗きたい。しかしできれば捕まりたくない。

思えば10代の頃からその傾向はあった。自分とまったく違う環境で育って生活している人、私を信用して、そのことをすっかり打ち明けてくれる人に恋したりした。ただ当時はそのことについて、私が刺激を欲していたからだろうと思っていたし、若い時分には誰にも当たり前に起こり得る渇望だと思っていた。けれども、先日に行った例のアンケートのことや、そもそももぐら会を始めたこと、舞妓さんに魅了され何度も京都を訪れるようになったことなど、自分でもうまく理由が説明できないいくつかの衝動的な行動を振り返ってみると、はたと気付いた。とんでもない覗き魔じゃないか、と。とにかく、見ることが許されないものを見たいのだ。

私は元来自分のことをムッツリスケベな方だと感じてきた一方で、実技の方の天下一品武道会ではあっさりで満足してしまう傾向がある。丹精込めてスープをとられたあっさりで十分に満たされ、こってりだと少し胸焼けがする。では私のムッツリは一体どこにいったんだろう、ということをこれまで人生の賢者タイムでしばしば考えてきたのだが、これについても私のフェチズムが「覗き」という第三者的視点に立脚していると考えれば完全に説明がつく。

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