見出し画像

2020年4月13日 未来の危機は、現実の困難に

雨風がひどい一日だった。
末次さんから好きな写真4枚をアップするというバトンが回ってきて、没頭して写真を選んでいたら一時現実を忘れた。Google photo で「海」と検索すると海の写真ばかり見せてくれる。瀬戸内の海、小笠原の海、屋久島の海。これまで本当に色んな海に行った。小笠原では2回、ウミガメの産卵に出くわした。ウミガメは人間の世界に野放しにされている動物のわりにかなり大きい。砂浜を這ったあとにはトラックのタイヤ痕のような跡がつく。その跡足跡を辿った先に実際にウミガメがいるのを見つけるととても嬉しい。静かにしていないと産卵が中断されてしまうし、一度嫌いになった砂浜にウミガメは二度と戻ってきてくれないので、見つけても声をあげてはいけない。産卵は夜なのでよく見えるわけではないけれど、満月の頃によくやってくるので目がなれてくれば月明かりでじわっと形が見えてくる。

緑が鬱蒼と茂る山の中に錆びた大砲が放置されていたり、道端に落ちている石ころの中に真っ青な結晶が隠れていたり、小笠原はさながら現実世界でどうぶつの森をやっているような非現実的な世界だった。けれども行くとなると24時間船に乗らねばならず、また船は週に1度しか運航しないので、最低でも1週間の休みが必要だ。またあの自然しかない不便な島に行きたいけれど、一体いつになるんだろう。

ここから先は

652字
この記事のみ ¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?