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2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第5節~ フィンランド vs カザフスタン ~

こんにちは、びんびんびんです。

『欧州予選アーカイブ化』計画。
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2022カタールW杯、EURO2024に向けた戦いはすでに始まっています!

それでは #欧州予選グループD全部見るマン
EURO2020にも参加したフィンランド(ポット3)
下馬評を覆したいカザフスタン(ポット5)との一戦です。


両チームのラインナップ

それでは両チームのラインナップから。
白のユニフォームはホームのフィンランド(2分3位)
黄色のユニフォームはアウェイのカザフスタン(2分1敗最下位)

フィンランドvsカザフスタン

フィンランドはこの代表ウィーク初戦。
2日前に行われたウェールズ代表との親善試合からはスタメンを総入れ替え
カザフスタンは前節ウクライナ戦から22番マロチキンを残し10人を入れ替え、前節のスタメンの内半数はベンチからも外れる。これはありなのか。
フランス以外の4チームが勝ち点2差の中でひしめき合う
是が非でも勝ち点3がほしい一戦。

それでは前半から振り返っていく

前半

前半開始
前半開始~15分くらいまではカザフスタンの時間。
良い試合の入りをし、前節と同じく32のビルドアップから
5レーンを使ったサイド攻撃で好機を伺う

その後は前半終了までフィンランドの時間。
フィンランドはシンプルに前線にボールを入れる展開が多かった
前線で待ち構えているのは、ノリッジ所属のプッキ
昨日レバークーゼンからトルコリーグのチャイクル・リゼスポルに
レンタル移籍が発表されたポーヤンパロ
彼らはハイボールの競り合いには弱いが、足元やスペースでボールを受けるのは巧みで容易に相手ラインを下げさせる。
全体を押し上げてからは、フィンランドも同じく5レーンを使った攻撃を展開していく。

しかし互いにペナルティーエリア付近までボールを運ぶことはできるが
決定的なシーンや枠内へのシュートで終わることが出来ない。
両チームともFWに上背がないのにもかかわらずサイドから一辺倒なクロス
を繰り返しており、ハーフスペースを使うことやチャネルを突破するなど
5レーンに配置をした上での工夫がなかった。


その中で輝いていたのはフィンランドの右WBアルホ
フィンランドの右サイドの大外レーンを担い、ボールが入れば縦に仕掛け
クロスまで上げきるという仕事は果たしていた。

このまま試合は動かず前半終了。

戦況

カザフスタンは前節と変わらずボール保持時325の守備時532。
この試合でも要所要所で32ビルドアップから5レーンを意識した攻撃を仕掛けていた。

しかし、前節左サイドで違いを見せたバリウリンがベンチにもおらず
攻め手にかけた


失礼だが、カザフスタンレベルのチームでも前節からメンバーを
10人入れ替えても同じようなサッカーが出来ているのには驚いた

これはもう文化なのか食べている物が違うのか。
我が日本代表では考えられない。
(日本も統一されるという意味では同じかもしれないが)

守備時の前節からの変更は相手が3115なこともあり、WBにはWBで対応。
基本的に最終ラインにポジショニングしているが
相手のWBにボールが入ればどこであれアプローチをしていた。
前節では、右ハーフスペースに入るヤルモレンコと右WBカラヴァイェフの
マークに苦戦しており、後手後手だったが今節は能動的にプレー出来ていた

しかし相変わらずIHがHVに出ていくため、守備時の可変が追い付かず
中盤の3センターにギャップが出来簡単に突破されていた。

ただ前節のジンチェンコとお散歩がない分ギャップは開きづらかった。

一方フィンランドのボール保持時は、自陣では31の菱形+たまに左IHが
左SBの位置に降りてフォロー。敵陣では325で押し込む。

守備時は532。相手CBがボールを保持し攻める時間が短いためサンプル不足ではあるが、2FWはボランチへのパスコースを消すというよりかは
3CBに対して狭い方に誘導するのがメインに見えた。

後半

後半60分とうとう試合が動く。

基本的にずっとボール保持しクロスを上げまくっていたフィンランドが先制
クロスの跳ね返りを素早く回収し、大外に展開からのまたクロス。
相手の3CBが開いた所で、真ん中のCBに対して2FWで競りに行くという
得点が入るときはこんな感じだよな。という得点←※分かりづらい

失点直後、カザフスタンが選手交代に動く。
前節で3センターを担っていた3選手を投入
さらには前節でほとんどの競り合いに勝ち、
ボールを収めていたシュシェナチェフを投入。
左WBに違いを付けられそうな選手を配置するなど
前節の攻め筋を意識した選手配置に変更した。

しかし、その後も特段チャンスシーンを作ることが出来ず試合終了。

フィンランドには嬉しい勝ち点3。
カザフスタンは敗戦によりプレーオフ進出が遠のく結果に。
↓この試合のスタッツ

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この2連戦で見えてきた部分ではあるが、各リーグ戦が始まったばかりで
選手のコンディションがまだ作りきれていないのか、コロナの影響で
調整が難しいのか、慎重な選手選考がされているように感じる
次節の代表ウィーク最終試合に向けての選手運用、マネージメント
コンディション調整が鍵になるかもしれない。

気になった選手

■ヨエル・ポーヤンパロ(フィンランド/チャイクル・リゼスポル)

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特に目立った選手はいなかったため得点を取った選手で。
昨シーズンは1.FCウニオン・ベルリンにレンタル移籍し
遠藤渓太とともにプレー。19試合6ゴールというまずまずの結果。
今シーズンは所属元のレバークーゼンとの契約を延長した上で
トルコのチャイクル・リゼスポルへ移籍することとなった。

身長182cmと上背があるわけではないが、跳躍力があり
相方FWとバランスを見ながらポジショニングが出来る優等生タイプ。

試合結果

2021.9.4
2022カタールW杯・欧州予選 Group.D 第5節
フィンランド 1-0 カザフスタン
【得点者】
フィンランド:ポーヤンパロ 60''

ここまで読んでいただいた方、ありがとうございました。
このレビューにて今回の代表ウィーク折り返しです。
残り3戦も突っ走ります。強い気持ちで。
それではまた!

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