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日本変えてぇ~(30代・会社員・女性)

こちらのnoteは、アラサーワーママが、社会について一個人の意見を好き勝手つづっております。
社会をどうしたいという他人の話を聞くことに抵抗がある…という方は、こちらで回れ右して頂けますと幸いです。
何卒宜しくお願い申し上げます。



育児と仕事の両立が、日本では「答えが無いわがまま」みたいになっちゃうこともあるけれど、フランスではどうなんだい?

先日、2009年に初版発行された「フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由(横田増生・著)」という書籍を拝読しました。

私はフルタイムで働くワーママで、共働きの3人家族です。育児を始めてからというもの、仕事に家庭にと、悩みが尽くことはなく…

悩んだときは、図書館で解決策を探るのが私の常です。

そこで、お、と思いまして手に取らせていただいたのが、
「銀行務めのパートナー(妻)の転勤先がフランスだった!
転勤についていったフリーランスになりたてのライター
(夫)が、
フランスで子育てをしてみたら…?」

という内容の同書でした
※()内に記載した通り、
「銀行務めのパートナーさん」が、妻です。
「フリーランスなりたてのライターさん」が、夫です。

そして、こちらの書籍はライターの夫目線で描かれる、実録本。

銀行務めのパートナーは仕事が忙しくて家事も育児もあまり参加できない状況。
主人公はほとんど「専業主夫」になり(フリーのライター業は育児の合間にしている)、いわゆる日本で言う「専業主婦」でよく話題になるような悩みを体感していく。
(例えば、超ざっくり言うと、
「日常生活で、パートナーからの
”あなたの仕事は私より大切なものじゃないから、あなたは家事と育児だけしていればいいの”
という暗黙のメッセージを感じ取ってしまい、
自分の仕事は、パートナーから軽んじられているのではないかと思ってしまう」等です)

その悩みはどこから来るのか?これは、個人の問題ではなくて、
社会構造がそうなっているから苦しくなってしまうのではないか・・・と考えるに至る主人公。

そこから、主人公はフランスと日本の社会構造の違いを調査していきます。

フランス人の「必要な支援」には、「子供を大学卒業させる」ところまではいっている?

本書では、
・フランスは大きな政府である。
・フランス人の資本主義嫌いは際立っている。
・資本主義の流れがきたときに黙っていることは肯定していることになるという意識があるので、デモもする。
・国民に必要な支援を行わないとデモをで圧をかけられるか、または次の選挙で国民の意思表示をされる。
・フランス国民は、自分がいつデモをするかわからないので、他人が起こすデモで日常生活に不便を来した場合でも寛容な姿勢を見せる。
・怒りがあればその矛先は政府に向く
・ちなみに資本主義嫌いでもあるが、極端な社会主義にもなりたがらず、バランスを保っている。
・上記のように、自分の意見を表明する貴重な場なので、フランス人は政治がダイスキ
というお国柄であると記載しております
※かなり私のざっくり要約なので、著者の意図とは異なる解釈があるかもしれません。ご了承くださいませ。

ちなみに、フランス人の「必要な支援」には、子供を大学まで出して、教育を受けさせるところまでを含んでおり、公立校であれば教育費はほとんどかからないと書かれています。

ひとりのサラリーマンとしては、働いても税金で持ってかれるなんて、という思いもよぎるが・・・

私も、一人のサラリーマンとしては、「大きな政府になって、税金を全国民に再分配することになった場合、自分が働いたぶんのお金を税金にたくさん持っていかれるのでは」という考えもよぎります。
ですが、その考えに対しては、書籍内で「でもいつ自分が失業等をして、支援を受ける側になるかもわからないから、お互い様だよ」という文章があり、私の考えを正面から真っ二つに切り倒してくれました。

日本でも、いつ病気になって充分に働くことができなくなるか分からない、不安な人はいらっしゃるのではないかと思います(私は、私疾病による傷病での休職手続き等も仕事で行うのですが、あまりにも日常的な業務であり、特別なことでもない。誰にでも起こりうることだと思っております)

誰であろうと仕事をしたり、できなかったり、人生における波が有ります。
そこで「決定的な負け組を作らない」のが、フランスの社会民主主義だということのようです。

今の結果は、これまでの国民の結果なのかい?じゃぁ私は違う未来を選択し続ける!

書籍内では、「小泉政権での郵政民営化を実現させたり、国鉄のストを迷惑行為のようにみなしてしまった」ことから遡って、現代日本の資本主義は「日本国民が選択した結果」なのだと記載があります(これもかなりざっくり要約過ぎるので是非原文をお読みいただければと思います)

冒頭で申し上げたように、本書籍の初版発行は2009年です。
その当時、私は高校生になったばかりでした。

今から時代を遡ることはできなくても、子供が生きるこれからの日本が、少しでも生きやすい国になるように、出来ることからやっていきたいと思います。
だって、いい歳だし。

「#どこでも住めるとしたら」って、昔は旅行先を決める感覚で答えてたけど、今はガチで考えちゃう

私は「娘」を出産してから、性的役割について色々なことと対峙する機会があり、まだ赤ん坊だった娘に対して
「オンナノコに産んでしまってごめんね」
と泣きながら地団太を踏んで懺悔したことを忘れられません(比喩です。でも心はそうだった!)

そうすると、隣の芝生を青いと羨むよりも、子供達が生きていくであろうこの日本をヨクしたい。
月並みな言葉ですが、誰であっても「自分らしく」生きていける日本に、
微力ながら働きかけられる大人になりたいと思います。
そのためには、本当に「自己責任」なんて言っている場合ではなくて、「お互い様」という日本のシステムが必要だと思います。
個人の力には限界があり、経済的な苦しさや、人的資源を家庭内に捻出できないという悩みは、特にどうしようもないときがあると思います。

私は今回の記事のテーマである
「#どこでも住めるとしたら」に対して、
同書を読んだ後だと脊髄反射で「フランス!」と答えたくなりました。

フランスにも大変なことはたくさんあると思う。
でも日本でワーママしてると、デモってどうすれば出来るんだろう……
逮捕とかされんのかな……と思いながら、「日本変えてぇ~」と思う、
今日この頃です。

あ、ちなみに10代の頃の「どこでも住めるとしたら」は、
ダントツで「北海道!」でした。
お魚美味しいですよね(10代の頃は、求めるものがレジャーだったんですね)

どこでも住めるって「宝くじが当たったらどうする?」みたいな大喜利感がありますが、
すっかりマジメにつまらない回答をする大人になってしまった。はぁ。


・・・やっぱ、どこでも住めるとしたら・・・北海道で。

(だから日本は変わらない)



#どこでも住めるとしたら

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