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小売業の最新潮流。今と未来、品揃えとIT化はどこまで進む?

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ショールーミング、オムニチャネル、無人店舗、モバイル決済、ICタグなど、新しいイノベーションに支えられた次世代小売業態の開発推進について考察します。
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2019年4月の記事一覧

日本の『ファッション業界』建て直しの提案【その2】

危機に瀕するファッション業界の課題分析と提案。 先回(その1)は主に市場側・消費者側のマインドや潮流変化について語ったので、今回は業界側に起因する様々な没落の要因と、変えてゆくべきポイントの提案だ。 例えば以下の図のような業界のフロー。 といっても、 文章だと問題点と解決策の説明が難しいので、 今回はスライド資料を中心に据える。ポイントは以下の内容だ。 ●国内におけるファッション市場の逆風因子 ●ファッション業界のリーダーに求められる資質が変化 ●ファッション企業の組織と

ラストワンマイル物流っていらないんじゃね?

これって、Eコマース使いまくってて、かつEC業界へのコンサルも仕事にしてる筆者が言うのはダメなんだろうけど、正直な思いだ。 ホントに『体が不自由な方・病気の方・移動できない方』向けならわかるんだけど、普通の人は毎日なんらか外に出てるのだ。 自宅という多極分散な場所へ個別にモノを届けるというのは、社会的に非効率なんじゃないか?と思うわけだ。 それを考えると店舗という出先倉庫へ配送して、生活者はそこに買いに行く(ピックアップしにゆく)というかつての(今も)しくみは、 運動にも

【鼻の差問題】具体的過ぎるKPIが正確な判断や変革を妨げる。

「鼻の差で勝つ」…ことってよくある。 鼻の差で勝つと嬉しいけど、ちょっとクールな目で考えてみると、それってドンケツの周回遅れの二人が争ってる?なんてことないですか? もしくは、 最速のスプリントサイクルで競争すれば良いのに、三輪車で鼻先を競ってる?ってことは? で、 Businessの世界でここ十数年のトレンドになったKPI重視主義。 KGIとKPIを定義して、KPIをウォッチしてリフトアップすべし!という仕事のやり方……この「鼻の差競争」と似てないかしら? というのは、

顧客体験価値・体験型サービスって何だ?

世は体験価値流行り 商業施設も店舗もサービスも、コト型・体験型を目指すべき!~という話になっている。 なんだけど、そもそも体験型とか体験価値ってなんなんでしょう? それちょっと紐解いてみたい。 実は筆者が若い頃=1990年代の商業施設とか小売には「劇場型」という言葉が流行ったときがあった。こんな感じに使われてました。 あとももう一つのキーワードがライフスタイル型。生活提案という言葉も良く使われていたな。 「生活提案力のない企業・事業会社はNG!一億総生活プロデューサーを目