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グローバル社会VSローカル社会、会社と組織に何が起こってる?

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様々な矛盾に満ちた社会の動向、その中でのニッポンの特異性などを読み解き、今後我々はどっちに行けば良いのか?深く考えみます。
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記事一覧

DX推進を阻むのか?あなたの会社の“ユニット勢力図”【第一回】

様々な企業のデジタル化の支援をしていると、どうにも厄介な問題にぶち当たることがあります。一人一人のスキルが…とか経営者の質が…とかのレベルではなく、事業を常に改革してゆくミッションバランスと意思決定の歪みの問題です。 筆者の仕事観点で見ると、目の前のクライアントのデジタル化がどうにも進まないという危急の問題。しかし周囲をマクロ視点で眺めてみると、日本社会全体や各種団体の津々浦々に広がる組織文化の問題だと気が付くのです。 今回はそれをちょっとモデル化してみたいと思います。

人生を100年に引き延ばして、さらに“効率化”ばかり推進⇒それって“屍”人生を送れってことじゃね?

【ここが変だよ欧米グローバリズム その1】 タイトルに書いた通りなので細かい説明はしませんが(笑) 僕が思うに、今の世の中の 『いびつさランキング』 は以下のような感じです。★★★★★★★★★★★★★★★★ 堂々1位 これだけエコとかSDGs色々言ってるくせに、 見識もなくヒトの寿命を延ばし続けてること。欧米社会の考え方はヒトと自然を敵対させて考えてきたので、人が生きるって自然とか地球を破壊することだよね。その矛盾に正面から向き合ってないよね。 単にメディカル業界の金儲

ITダメ経営者は実在しない。新しいことダメ経営者が居るだけだ!

以下の記事、非常に共感した。 これと全く同じ幻想が経営のジャンルで喧伝されてると感じる。 その筆頭が『ITダメ経営者』という言葉。 日本には『ITがわかってない経営者が多いから世界に乗り遅れてる』という“逸話”だ。 これもっともらしいんだけど、ちょっと考えて欲しい。 ITわかってる経営者とITわからない経営者のギャップってどれほどあるだろう?もちろん、元エンジニア出身でプログラム開発経験のある経営者も沢山いるだろう。彼らは果たして成功してるだろうか? 逆に、純・文系だった

投資マネーは収益を求めて“人の居ない社会”への投資へと向かう。その1

怪談のような話だけど…これが現実なのかもしれない。 これまで国際金融資本とグローバリスト連中は“儲けるため”に消費者や企業や国を操作して、テロ、恐慌、イデオロギー、消費、法人需要、産業資源、人の寿命……など、あらゆる人的環境(=実体経済)を利用してきた。 しかしそれですらもはや、実体経済と金融経済(投資経済)の乖離は止められなくなった。 なので彼らの投資対象は今後『人の居ない世界』へと向かう。 ヒトの代わりに彼らに“儲け”をもたらすのはAIと自動取引だ。 極端な例を出してみ

GDPデフレーターを吹き飛ばせ!…無自覚なデフレに喝。

日本のGDPデフレーターは2018年12月の 102.73から、2019年3月(四半期単位)に103.37へとやや回復。しかし予断は許さない状況。 デフレ懸念が再燃している。 そもそも今のニッポンは強烈なデフレ国家だ。大分古いデータだが以下のランキングを見てほしい。先進国の物価上昇率が低いのはあたりまえだが、日本は先進国の中でも極端に低い位置にあり、ランキング150位にもはいっていない。 『物価が安い』って良いことのような気もするが、次のようなBad Cycleに陥ってし

今の時代、法律と議会と議員制度が役割を終えたのでは?

資本主義  ⇒制度疲労、 イデオロギー⇒制度疲労、 法律と議会 ⇒制度疲労、 プロの政治家⇒制度疲労。 そんな感じなんじゃないか?と思う。 技術の開発速度、インターネットによる伝達速度、社会構造の変化速度、AIによる自動判定と自動オペレーション化の速度。全てが高速化してる。 それらを鑑みると、まず年間予算を建てるという発想、それからどっかの議会や会議室で議論して決める そのやり方自体が時代遅れだ。 法律を決めるのに2年、それを施行するまでに2年……4年経ったら社会がもう変

“剛腕”経営者や“剛腕”ミドルが居なくなった時代。だれが『横断的経営課題』を牽引するの?

タイトル通りの疑問と懸念と愚痴。 中堅以上の企業の中がみんな『調整マン』になっちゃった。 で、起業家だったらわかると思うけど、みんなで調整して妥結した折衷案って最悪のダメダメなケースが多いよね。 一人の強烈な信念とコンセプト、自分自身が一人の生活者である人の考え…を貫き通したサービスとか商品の方が、圧倒的に顧客に伝わるし、成功確率も高い。 どうしたもんだろうか? 大企業同士はサービスのクオリティが低くても、お互いのブランド力で社内を説得できれば良いと思ってるみたいだけど、最

『Googleが無くなる!』はかなり正しい…三年以内かな?

ジョージ・ギルダー氏の著作、『グーグルが消える日』が話題だ。 僕もサクっと読んでみた。自分が元々イメージしていたオンライン社会への疑念や今後の未来論と被るところが多く、僕にしてみると久々に全部読んだ。 確かに論点が拡がり過ぎて、結論がでてないところはある。 しかし、これを齢80歳!のエコノミストが書いてしまうところに、 まだまだ米国の面白さがあると思う。 とは言え、難解である。 著者のジョージギルダー氏は見事なほどの数学者&哲学者信奉の強い人だ。シリコンバレーにはそういう

おっさんずJOB!~50代以上の再始動。

自分もオッサンなので自戒を込めて。 今の日本で50代以上のオッサンだと、もう上がっちゃってる感じの人というか、これまでの仕事や職場の延長でなんとか食っていこうという人が多いけど、それだと、どう考えても先細りするよね。 だって時代はどんどん変わってるし、既存の事業は市場が萎んでしまったり、海外勢にシェア奪われたり、仕事自体が無くなる・不要になるものが多い。 で、とりあえず今自分が持ってるものを信じなければいんじゃないか? これまでやってきたことで食おうなんて虫が良すぎる(!

ロールモデル問題。男性は上司を自分のロールモデルにするな!

最近女性の方が、仕事での成長や自分のスキルの獲得に熱心だ。 男性ビジネスマンは、ストレスをため込んで、色々我慢しながらも、それを打開する努力をほとんどしてない…と感じるヒトが多い。 これは20代、30代、40代……全ての年代に当てはまる気がする。 なぜなんだろう。私見だけどこれ、 日本社会の縦構造=悪く言えば『男性中心の猿山構造』に原因があるように思えてならない。 今の時代、そんなものは有効に機能しなくなってきてるのに、 自分の未来をその機能しなくなったモデルに重ねてしまっ

世界の辺境で『GAFAは何か違う!』と叫ぶ。

プラットフォーマーという言葉を作ったことはOK。 でも グローバル全ての人種や国家で運用出来て、指示がいきわたるようなオペレーション志向、徹底汎用化&マニュアル化、単純化されたしくみだけ…を開発して100億人ターゲットに売り続けるビジネス……って何か間違ってると感じる。 そこには新しい価値や文化が何も生まれない、ただ便利でグローバルなだけの虚無システムが拡がっている。明日がない。 自動運転も同じだ。ただ機械が運転するだけのこと。あると便利だし、AIの精度が上がれば悲惨な事故

ミニマリストに喧嘩売ってみる…マキシマリスト代表。

※タイトル画像は、本文や筆者とは とっても無関係 です(爆) 僕は最近のトレンド(?)ともいえる「ミニマリスト」の方々とは、 超アンチに見えるポジションの人間。 モノをやたら集める、情報や資料も集める、多趣味・多ジャンル、色々なモノのデザインや機能に拘る、比較吟味・検証が大好き。 大量のモノや情報を徹底して整理・分類・体型化するのが趣味でかつそれを仕事に転換して小売業のビジネスコンサルをしている…。 筆者がちょっと腑に落ちなくて、噛みつきたいポイントは、 『ミニマリスト』

上の質が落ちると下の質も落ちる。残念な連鎖を断ち切るには?

日本のビジネスパーソンが劣化してるというのは周知の事実のようになってるが、これ、かなり根が深い気がする。 というのはビジネス社会や組織というのは、なんだかんだ言いながら徒弟制度のようなところもあり、『上』にロールモデルが居ないと劣化の連鎖に歯止めがかからなくなるからだ。 社会人で経験する最初の会社や職場がその後の仕事人生を決めてしまうというのは良く言われる話だ。最初の会社や職場によって「仕事や社会とはこういうもの!」という刷り込みが与えられてしまい、仕事についてのスタンスや

日本の大企業(事業会社)のスタッフは『実務』をやらない?

とっても失礼なことを書いてるかもしれない。 僕の定義する実務とは…… ①企画する ➁設計する ③判断する・決める ④指示・推進するこの4つだと思う。 この項目の中に管理する(マネジメントする)という言葉がないこと…が 僕にとってのポイントだ。 社内に大規模な体制を築くのでなければ、管理するって要らないよね。 『管理する』って、なんとなく仕事してる感が付きまとう…けど、実際は何もやってないに等しいと思うからだ。 そして、これも僕の印象だけど どうも…以下のような方(!)が