黒瀬時雨

アマチュア小説書き時々ライター。生きるのがしんどいけど死ぬ勇気はないので生きてます。こ…

黒瀬時雨

アマチュア小説書き時々ライター。生きるのがしんどいけど死ぬ勇気はないので生きてます。こちらには思ったこと考えたことを気ままに垂れ流しています。某カルト宗教の二世(離脱済み)

最近の記事

文章を仕事にする夢がほんの少しだけ叶いました

随分と久しぶりのnote更新になってしまいました。相変わらず希死念慮と仲良くしながら生きています。 今年の夏ごろ、ありがたいことに知人からライティングの依頼を頂いて、Web媒体で無記名記事を書かせてもらえることになりました。 その媒体で取り扱っているジャンルに私が少し詳しかったので、ツイッターのDMから雑談レベルの相談を受けたのがことの発端。最初からライターとしてオファーもらったわけではありません。 「もしライターさんが決まっていなかったら、自分に書かせてもらえませんか

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    • 終わりが来ることがわかっていても、それでも生きていくしかないのかな?

      生きていると降りかかってくるのは、楽しい事ばかりじゃない。それどころか、苦しい事の方が多くて割に合わないとすら思えてくる。 「生きるためにはコストがかかる。苦い思いをしながら生き続けるくらいならいっそ、サクッと終わりにしてしまおうか?」 「いや、終わらせるのはその気になればいつでもできる。今じゃなくてもいいじゃないか」 人間はいつか必ず死ぬのに、死んだ後には何も残らないのに、どうして苦しい思いをしてまで生きなければいけないのか? ◆ ジブリのリバイバル上映でゲド戦記

      • 願い事に懺悔を込めて

        人が書いた短冊を読むのが好きだ。 7月から8月にかけて日本全国各地で開催される七夕まつり。 大がかりな七夕飾りや模擬店と並んで、大抵は短冊が用意されている。 小さな子供から大人まで、したためられた色とりどりの願い事たちが風に揺れて。 この願い事にはどんなバックグラウンドがあるのだろうと、願いの持ち主の心情に一人想いを馳せながら、人々の熱気と夏の湿度がブレンドされた縁日の雑踏を眺める。 地元の子であろう中学生くらいのグループや、浴衣が似合うカップル。 その「場」があまりに

        • 全方向に配慮しようと思ったら何も書けなくなってしまった

          最後にnoteを更新してから、随分と期間が開いてしまった。 在宅勤務が終わって職場まで通勤しなければいけなくなったとか、実は転職したばかりで気持ちに余力がないとか、言い訳は色々と。 けれど一番の理由は、自分の文章で誰も傷つけないように全方向へ配慮しようとしたら、何にも書けなくなってしまっていたという事。 私はとあるカルト宗教の家庭に生まれ育った。 紆余曲折あったけれど、今は宗教や家族から物理的に距離を置くことで、自分の精神を健全に保っている。 ここの所、ツイッターで私と似

        文章を仕事にする夢がほんの少しだけ叶いました

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          二兎を追う者は二兎を得る

          二兎を追う者は一兎をも得ずということわざがある。 言わずと知れた有名なことわざ。二つの事に同時に手を出しても、どちらも上手くいかないよ、という意味だよね。 首題の言葉は私が通っていた大学の教授が言っていた言葉で、先生曰く 「二兎を追う者は二兎を得る、三兎を追う者は三兎を得る」そうだ。 大学の研究室に住み着いているタイプの、変わった先生。 少しばかり活舌が悪いせいで授業は聞き取りにくくてしょうがなかった。 先生の研究室に用事があって訪問した際に雑談の中で、この名言は飛び出し

          二兎を追う者は二兎を得る

          生きることはコスパが悪い

          効率、生産性、コスパという言葉が猛威を振るっている。 時間やお金のような投入するリソースあたりのリターンが大きければ大きいほど良い。 それはごもっとも。同じアイスを100円安く食べれるならその方が得した気分になる。 コスパという観点で見るなら、人間が生きるということ自体がもうコスパ悪いんじゃないだろうか。 タダでは生きれないのでお金を稼げるようにならなきゃいけないし、全うな一生を過ごすために必要な経費は膨大だ。 自分の力ではどうにもならない不確定要素にも振り回される。

          生きることはコスパが悪い

          尊厳死

          生存に対するモチベーションが著しく低い。 死に向けて具体的なアクションは起こさないけれど、漠然と消えてなくなりたいという想念が、常に心に居座っている。 そいつは炎みたいに自在に大きさを変える。薪がくべられれば大きく燃え上がり、雨が降れば小さくなるが、その火は決して消えることはない。 能動的に死のうとするには、膨大なエネルギーを要する。 しくじらないように下調べをして、必要な道具があれば準備し、場合によっては遺書を書き。それに加えて痛みや苦しみ、眼前に迫った死に対する恐怖に

          傍観者

          自分だけは怪我をしない安全な場所で とりあえずヤジを飛ばしておけば、してやった気になれる。 どこかで聞きかじったような御託ばかり並べて、評論家気取り。 「わかる」と「できる」の間には埋められない差があるから、「できない」んじゃなくて「やらない」事にすれば楽して格好がつく。 程々に手を抜くことをどこか軽蔑していたのに、大人になるにつれそちら側へズブズブと身を沈めている。 最後に悔しいと思ったのはいつだったか、もう思い出せないな。

          マイナスの感情はいらない子ですか?

          なにがあっても我慢して明るく振る舞うのが社会的に正解ならば、行き場のないこの気持ちはどうやって処理したらいいのでしょうか。 露骨に表すべきでない感情ならば、なぜ人間には悲しんだり苦しんだりする機能が搭載されているのですか。 ネガティブが不要なモノなら、長い歴史の中で淘汰されていてもいいのに。 ネガティブだけを体から取り出して小瓶にでも入れておけるなら、それは何色をしているのでしょうか。 悲しいも苦しいも消え失せた世界は、本当に美しいのでしょうか。 明るく元気に振る舞

          マイナスの感情はいらない子ですか?

          周回遅れで生きる

          天才になれないのは自分が一番分かっているからせめて秀才であろうとした。 勉強も部活もバイトも手を抜かないで、社会に出て労働と納税の義務を果たし、自分で自分を養って、短くない年月をこれでも一生懸命生きてきたつもり。 でもね何かが足りないの。 それが何かは上手く言えないんだけれど、その人をその人たらしめる核みたいなものが自分にはなくって、社会から頂戴した肩書きや役割を全部むしり取ったら、自分には何も残らないんじゃないか。 そう思うと背筋が冷たくなった。 なにもない。 自分

          周回遅れで生きる

          微罪処分

          許されたい いや、なにも犯罪を犯したわけではないのだけれど ちょっと後ろめたい事の一つや二つ、心の奥底に隠し持っていないだろうか 疲れに勝てずに優先席に座って寝たふりをした帰り道 周りに流されて陰口を言ってしまった放課後 ごめんねが言えなかったばかりに修復が難しくなってしまった友人 見えないふり 聞こえないふり 気づかないふり こんな小さい「許されたい」を積み上げて 人は大人になっていくのかな 寛容だねって言ってもらえる私が本当に許したいのは 未熟だった過去の私 もう

          微罪処分

          正しさという暴力

          中学生の頃の道徳の授業で、ビデオを見てその感想を書いて提出するという課題があった。 内容はおぼろげにしか覚えていないけれど、小田正和さんの「たしかなこと」という曲に合わせて(曲名を知らなかったので今調べた)、 家族写真らしきものが映し出されるショートムービー。 確かどこかの企業のCMだったんじゃないかと記憶している。 私は配られた原稿用紙に何も書かず、白紙で提出した。 「命は尊い」 「家族は大切なものだ」 こういう答えを書いて欲しいんだよね? 意図が透けて見えてくるよ

          正しさという暴力

          正常性バイアスとカルト宗教

          根拠がないのに「自分だけは大丈夫」と高を括ってしまったり、都合の悪い情報を見ないようにしてしまうこと。 「正常性バイアス」と言うらしい。 今世界を巻き込んで大流行している新型コロナウイルスが、まさに分かりやすい例だろう。 テレビで連日報道されている感染者数。 今でこそ多くの人が気にかけているけれど、日本で感染が広がり始めるまでは、ほとんどの人にとっては特に意味を持たないただの数字の羅列にしか見えなかったんじゃないかな。 私だってその「ほとんどの人」の中の一人なので、偉そう

          正常性バイアスとカルト宗教

          死にたいと言える場所が欲しくて

          「死にたい」という言葉は、実に多くの感情やバックグラウンドを孕んでいると感じる。 辛い、苦しい、消えて無くなりたい、居場所がない、助けてほしい… 私のような凡人には想像もつかない想いを内に秘めた「死にたい」もあるだろう。 「死にたい」という言葉を実生活の中で発することは、中々躊躇われる。 そんなことを言ってしまったら最後、今まで築き上げてきた人間関係や、自らが属するコミュニティでの立ち位置等々を全てぶち壊してしまう可能性があるからね。 かまってちゃん 本気で死

          死にたいと言える場所が欲しくて

          自己紹介

          文章を書く場所としてnoteに登録をしたはいいけれど、何から書こうか迷ってしまい…笑 月並みですが、自己紹介から書き始めることにしました。 最後までお付き合い頂けると嬉しいです。 時雨(しぐれ)と申します。 文章を生業にしたいと目論む、しがない会社員です。 好きなものは甘いもの、ピアス、動物、睡眠。 苦手なものは寒さと集団行動。 某カルト宗教の二世です。信仰はありません(重要)。 日常感じているけれど、あまり表立っては話せない事をここに書いていきたいな