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うたプリの映画を初めて見に行ってきた(ネタバレあり)

きっかけはこうだった。
「うたプリの映画一緒に観に行かない?」

友達からLINEが来たのだ。
うたプリ。うたのプリンスさまっ。
2011年ごろに放送された、今や特大ジャンルのひとつである。
実はオタクだった私は、うたプリは履修しておらず、姉がドンピシャにハマっているのを横目で見ていたくらいである。
私が知っている知識だと、アイドルたちと顔アリ主人公の恋愛シミュレーションゲームで、声優がめちゃめちゃ豪華、というくらいだ。
キャラの関係性は愚か、一人一人の性格も知らない。
なんせ私は生粋のテニプリオタクであったため、うたプリが流行り出してもテニプリを愛し、追い、課金していた。
友達は絶対楽しめると思うと言う。でも私本当にさっぱり知らないんだけど???なんならキャラ名フルネームで言えるかわからないしユニットとかグループも知らないが??と色々思ったものの、

「いいよ。いつ?」

フッ軽と呼ばれている私は二つ返事でOKした。

うたプリの映画について、友達は先に何点か教えてくれた。

・情報量が多い
・とにかく楽しめると思う

全くどんな映画なのか教えてくれなかった。映画の内容すら事前知識なく行くことになったのだ。

映画館へ着くと、ロビーにはファンのみんなが沢山、いや本当に沢山いた。
今回来たのは木曜日の最後の時間帯。21時過ぎとかから始まるものだ。それなのに異様な程の人の多さに驚きを隠せなかった。

「なんでこんな多いの?すごい、ライブ前みたい」
「この映画はリピート率が異様に高いんだよ。だから席もすぐに埋まっちゃう」

前作の映画に40回通った彼女はこう言った。

皆思い思いに押しのカラーや缶バッチをつけたカバンを持ち、嬉しそうに話している。
かくいう私も予期せぬ盛り上がり様にテンションが徐々に上がっていった。
チケット拝見の際、ブラインド(中身が見えない)の細長い特典をもらった。
中身は銀テ(よくライブの最後に降ってくるテープ)で、キャラの一言が書いてある。各キャラごとにあるらしい。私の特典はセシルだった。

この時点で私はうたプリというコンテンツは本当にファンを大事にしているなとふんわりと思った。ファンが欲しがる特典とはこういうものだ。クリアファイルや栞などよりも断然こういう臨場感溢れる特典がほしい。

室内に入ると私たちは後ろの端の席で、周りを見渡せるところだった。
みんなところどころ、赤やオレンジ、青などの光を漏らしている。

そう、今回はなんと応援上映という、ペンライトを振って良い映画なのだ。

多分うたプリはアイドルということもあってライブがあったりするんだろう、と私は思っていた。
テニプリもよくわからないところで声援が起きるから似た様なタイミングで振る感じかな、と。

というわけで映画が始まる。

パイロットの格好でアイドルたちがそれぞれの飛行機に乗りこみ、どこかへ飛んでいく…。
場面が切り替わりあるライブ開場が出てきて、歌が始まりアイドルたちが次々と飛行機から…降りて…

え!?!?!?
これ!!!????アイドルたちが自分のライブ開場にくる演出だったってこと!?!?


それから急にライブが開催された。キラキラ踊る彼らと、時折視線が交わる私(全員)
カメラはライブDVDを見ているかの様なアングルで彼らを写し、まるでその場にいるかの様な錯覚に陥る。

その場にいるかのような…

あ!!!!!!!????????!!!
いや、これそういうこと!?!?!?
うたプリの映画を見にきたかと思いきや、私はST☆RISHのライブに来てしまった1人ということなのか!?!?!?


うたプリすご!!!!!!!!!!!!!


全てに納得してしまった私は、彼らの歌に全力でファンとして応援しようと誓った。
いやもう友達ぃ、教えてよぉ。

そこからMCに入るのだがここもすごい。
というかライブの時にも思ったが、同じ振り付けを各キャラごとに作成しているのか絶妙な個性が出ており、まるで本当にそこで生きているかのような錯覚に陥る。MC中も各キャラが喋っている中、他のメンバーがそれぞれファンサしたり頷いたりとなんか、なんか。

生きてるのだ!!!!!

いやービビった。まさかうたプリの映画でビビるとは思わなかった。
情報量が多いというのはこういうことだったのだ。各キャラだけ見ていると、他のキャラがどんな表情でどんな仕草をしているのか全て見ることは不可能。
多い分リピ率も上がる。あと普通に作画が良くて(音也のソロの時やばかった。)推しをずっと見にくる人もいるに違いない。
すげえ。

曲も素晴らしく良かった。
ソロパートやユニット、全員の曲、全てがカッコいい可愛い素敵という三要素を併せ持っていた。
ファンもコロナ禍で発声できない中、手振りでアイドルたちとコールアンドレスポンスみたいなことをしていたり、途中挟んだ客席側からのサプライズで、一面に白のサイリウムが広がった時は本当に本当に感動してしまった。(歳取るとこういうのに弱い)

最後の曲がおわり、エンディングが流れたと思いきや、エンディングが終わるとアンコールの声(映画の中)。
それに合わせるみんなの手拍子。
そこででてくるST☆RISH。
ここの曲とても良かった。最後にみんなで歌おう、って想いが伝わる曲だった。
からの

マジLOVE1000%!?!?!?!?



いやこれは私でも知っている。むしろ知らない人はいないのでは?というくらい有名なST☆RISHの曲だ。
爆裂テンアゲの私と友人は、マジラブが終わって、アイドルたちが挨拶をすると盛大な拍手を送っていた。会場のボルテージはこの時MAXだったに違いない。
それから、帰りのボイスが流れて完全に終了。会場はもう一度拍手に包まれた。

たった1時間ちょっとの時間でこんなに満足できるとは思っておらず、帰り際私は友人にマシンガントークをかましていた。
「ほんとにすごい。本当にすごい。いやーすごいな。いいライブ(映画とはこれ以降言わなかった)だった。本当によかった。」

マジでほとんどこれだけ言っていた。

「でしょ!?良かったでしょ!?よかったー!!!楽しんでくれて!!!誘った甲斐があったよー!!!」

友もご満悦である。
この友達、私がうたプリを全く知らないので
応援上映であるにも関わらず、私が落ち着いて見られるようサイリウムは今回持ってこない配慮をしてくれた。ありがたい。次は気にせず持っていってね。

「ちなみにどの曲も知らなかったんだけどみんな流石だね、振り付けもペンラの色も完璧だった」
「あーあれマジLOVE以外全部新曲だよ」

?????????????????????



「待って待って待って、映画のためにこれ全部新曲だして、更にはファンはみんな新曲のフリや拍手タイミングをこの映画で習得したってこと??????」
「そうそう。だからリピート率が高いんだよね」

いやマジで本当に普通に合いの手打つから昔からある有名な曲かと思うじゃん????全部新曲なんかい!!!!!!!うたプリファンやばいな!?!?通って覚えるの!?ファンの鏡じゃん!!!!!!

感心した私はその日Spotifyでうたプリを聴きながら帰宅した。懐かしのロッキンハーロッキンハー(タイトルど忘れ)が流れて更に血の気が上がった。

うたプリライブ、ミリしらの私でもめちゃよかった。感動した。(煉獄さん風)

各ソロの曲の感想はこんな感じである。

音也…カッコ良すぎる。髪型チェンジも最高だし、たまに出るキメ顔が最高に良かった。曲もカッコよかった。

レン…私は諏訪部の声が好きなんだなと再認識した。マネキンで安心した。ファンの気持ちわかってるスタッフ。

セシル…大学の時のセシル担の友達を思い出してしんみりした。全くしんみりした曲じゃないけれど。猫だったよね?

ひじりかわまさと…最初のガチ恋口上で思わず視線を友達へやった。歌がとてつもなくよかった。テラシーだっけ…とても良かった。本当にこの歌素敵だった。演出もスノハレみたいで天才。

那月…いやみんな振り付け完璧じゃん。しっかり褒めてくれるじゃん。可愛いじゃん。
きしょーさんの声なので時折ガチイケボというか、那月の可愛さの中にあるイケメンが出てるのが最高に良かった。

トキヤ…トキヤの顔がとても好きなんだなと思った。バキュンバキュンやられたわ。
宮野真守は歌が上手いなあ。(みんな上手いけど)

翔…可愛い。可愛いけどイケメン。いろんな面を持ち合わせてる。何やってもどんな演出でも許される。歌が可愛いけどかっこいいけど可愛い。そんな感じ。イケメン。

4U…突然曲名だけど許して欲しい。この曲本当に格好良かった!!!!ジャニーズみたい!!!!!

サムライズム…この振り付けと音楽は引き込まれますわあ〜!!!このメンバーよいな。



色々とそうはならんやろってところも多々あるがそんなものは気にならないくらいアイドルたちが素敵だった。ただ情報量が多いのでうろ覚えのところはご容赦頂きたい。

最後の最後、画面の床が映された。銀テにメッセージが書かれていた。

ふ、伏線回収じゃん!!!!!!

そう、もらった特典はこれだった。



うたプリを知らない私が、うたプリというコンテンツに触れて得たものはとてつもない満足感と、飢えていた自分のオタク心だったのかもしれない。

私は大満足で帰り、旦那に報告して、


次の日のうたプリ応援上映チケットを旦那と合わせて2枚買っていた。(台風の中観に行きました)

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