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#64 現状が〇〇(数字)だとしたら、その理由は?【キャリア自立コーチング】

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。

人口減少進む

はい、まず冒頭にですね、昨日メディアに流れていた合計特殊出生率に関するお話をしようかなと思いました。

合計特殊出生率っていうのは、簡単に言うと出生率でいいかなと思うんですけど、一言で言うとですね、出生率が過去最低水準になって、人口減少が進みますっていう内容でしたね。

合計特殊出生率とは、noteには関連の記事を貼っておきますが、「一人の女性が、生涯のうちに産む子どもの数の平均」。その年齢は、15歳から49歳までの女性。生まれた子どもの数を、それぞれの年齢別の人口で割って、合算したのが合計特殊出生率です。

簡単に理解するなら、「一人の女性が生涯のうちに産む子どもの数」と捉えておくといいかなと思います。

ちなみに、人口を維持するためには、この合計特殊出生率が2.06~2.07必要だと言われています。つまり、1人の女性が2人の子どもを産むと、人口が維持できるっていうことなんです。

一方、先ほどお話ししたように、いま、合計特殊出生率は1.26で過去最低の水準であるということは、人口減少が加速度的に進んでいるということです。

今回、合計特殊出生率が減少した理由として、厚生労働省はコロナ禍による出産控えや死者数の増加などが影響した可能性があるとしています。

人口減少が進むのは決定事項

ただ、合計特殊出生率が2以下の状態というのは、随分前からなんですよね。なので、人口減少は、いま、ちょっと何かをして、少し数字が上がったとて、人口減少は進むっていうのは決定事項なんです。

日本の終戦直後の合計特殊出生率は4を超えてたんですね。昔って「〇人兄弟」みたいな、子どもがたくさんいたじゃないですか。でも、いまは子どもが少ない。仮に、合計特殊出生率がかつての4ぐらいまで増えれば人口は増えるんでしょうけど、現状維持するだけで2は必要なので、いま、ちょっと何かをしたところで、人口減少は進むこと自体は決定事項なんです。

また、仮に合計特殊出生率が上がったとしても、赤ちゃんが生まれて、働けるようになるまでには少なからず20年ぐらいかかるわけで「じゃあ、この先どうするの?」という危機感を、ボクは持ってるわけですよね。

働く人が減っていくわけだから、いままでのように、定年が来たら、「あなたはもう、定年なんで給料減らします」みたいな扱いは、ボク、乱暴だと思っていて。一人ひとりの強みや個性を生かして、できるだけ長く活かせたほうが絶対にいい……というか必要だと思っているんですよね。特に、人口がどんどん減っている地方は特に。

ボクがいま、毎日こんな話をしているのは、こういった危機感や背景があります。

キャリア自立コーチング 昨日の振り返り

さて、いまですね「複業できるぐらいにキャリア自立をする10分間コーチング」っていうのをやっています。

昨日の話を振り返りましょう。昨日の問いは、「理想的な状態があって、その状態が10だとしたら、現状はどれぐらいですか?」という問いをみなさんに投げました。

理想的な状態っていうのは一人ひとり違うと思いますが、もし仮に、ある年齢になったとき、理想的な状態が〇〇(数字)である……という状態があるとして。

たとえば、「複数の人や企業に関わりを持っていて、複業のような形で働いていて、いくつかの依存先がある。どちらかがコケても、とりあえず生活は安心してできる」みたいな状態がもしあるとして、それが、理想的な状態だとしたら「いま、数値化するとどれぐらいか?」という観点です。

数値化は、根拠がなくても、ざっくりで大丈夫です。それだけでも、自分のレベル感が把握できるじゃないですか。

数値化ってボク結構好きで、よく自分にも使うし、第三者とコーチングをする時にも使っています。

今日の問い

今日の問いは、「もしも、理想的な状態が10で、現状が〇〇(数値)だとしたら、その理由は何ですか?」です。

たとえば、現状の数値が3だとしたら「その理由は何なのか?」を挙げてみてほしいということです。

理由っていうのは、理想的な状態である10に対して、現状の数値は、言ってみれば現在の状況です。仮に、現状が5と認識しているということは、5の理由が何かしらあるはずです。

「できていること」を挙げる

5の理由を挙げる際に、「できていないこと」を挙げることもできますが、ボクがお勧めするのは「できていること」を挙げることです。

「いま、これはできている」「これは手に入っている」――5の根拠となるような「いま、できていること」は何か。「手に入っているもの」は何か。このような「できている」ことをまず、挙げてみると、いま、自分がどういった状況に置かれているのか、できていることは何かという現実を、よく理解できると思います。

さらに、現実を理解する上で「事実ベース」で挙げてみるといいと思います。

事実ベースっていうのは、たとえば「数値で表してみる」などですね。できればでOKです。

数字で把握することの重要性

ボク、この数値化って結構重要だと思ってるんですよ。

なぜならば、さきほど、合計特殊出生率の話をしました。ボクが、いまこうして強い課題感をもち、「これは、やっぱりなんかしないとまずいな」と思っているのは、数値で事実を、あるいは、現状を把握するようになってからなんです。

それまではなんとなく「人口が減っている」ぐらいの認識しかなく、「それだと、地方の企業は今後、たぶん困る」「でも、働きたい人もいる」「そこをうまくマッチングできればいいんじゃないか」ぐらいに思ってたんです。

でも、数字として事実を把握した時に、「あれ? これはまずいぞ」と。「のんきなことを言っている場合なのか?」みたいなに思うようになりました。

だからといって、ボクは政府の、政策を決定する人ではありません。できること、できないことがあります。でも。ボクはいま、課題認識を持ってしまった。

そして、一人ひとりが、自分の才能や強みを活かして楽しく働いてほしいって願っていますが、このような仕組みづくりだったら、ボクにもできるかもしれない。そう思うから「何か、できることはないか」と、いま、取り組んでいるところがあります。

なので、もしもみなさんが現状を把握するために、できていることを挙げるとしたら、何かしら数値にできるのであれば、数値化していただくと、いまがよく把握できるんじゃないかと思います。

まとめ

というわけで、今日の問いは、「もしも、理想的な状態が10で、現状が〇〇(数値)だとしたら、その理由は何ですか?」です。

週末ですね。昨日の台風で、各地で被害が起きているみたいです。みなさんのところが安全な状況だということを願うばかりです。週末ですし、どうぞ楽しくお過ごしください。

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