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#287 キャリア安全性・主体性を深堀る15ー自律と「サクッとやれる力」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点で、ゆるゆるとお話をしている番組です。この番組は面白かった。あるいは参考になったら、フォロー・コメントなどいただけると嬉しいです。


キャリア安全性・主体性の話をしています

いまですね。キャリア安全性・主体性の話をしております。

キャリア安全性・主体性を考える上で、「3つの資本」を挙げています。1つ目が人的資本、2つ目が金融資本、3つ目が社会資本。いまですね、その中の人的資本、つまり「スキル」を高めていくことについてお話をしております。

キャリア安全性・主体性を高めていくために必要なスキルとして、4つ挙げておりまして、今日は「サクッとやれる力」についてお話をしたいと思います。

それ以外の個々の話については、いま、連続で話しているので、過去の内容をぜひ、お聴き、あるいは、お読みいただけると嬉しく思います。

「サクッとやれる力」とは?

「サクッとやれる力」というのは、言い方を変えると、なにか、1つのことにすごくこだわってるわけではないけれど、物事に必要なことの大枠をとらえて「ざっくり言うとこういう感じですよね」とか、「それを形にしてみると、だいたいこういう感じですよね」といった能力です。

なぜ、「サクッとやれる力」があるといいかと言うと、社会資本……つまり、人とのつながりにもつながるかもしれません。

「サクッとやれる力」があると、何か、目の前に困りごとや課題、あるいは、やるべきことがある時に、一つひとつにすごくこだわるわけではないけれど、大枠をとらえて「だいたい、こういう感じ」で見える形にしたり、たとえばそれが、デザインみたいな仕事だったら、ある程度形にして「こういう感じですよね」と相手に見せることができる能力かなぁと思います。

この「サクッとできる能力」があると、早い段階で「〇〇さんとだったら、いっしょに仕事ができそうだ」のように、関係性が作りやすいのではないかと思います。僕の過去の経験を振り返った時にも、周囲から「信頼されやすい」とか、「信用されやすい」とか、そういった効果があるような気がするんです。

「サクッとやれる力」は、どうやって身に付ける?

では、この「サクッとやれる力」を、会社の中で身につけるためには「何が必要なのかな?」と思った時、どうすれば、サクッとできるやれる能力が身につくのかなぁ……。

サクッとやれる力の要素としてあるのは、「1つのことに対してこだわりを持っている」というよりは、ある程度幅広く、そこそこできるような状態が重要なんじゃないかなと思います。

そういった能力を、企業の中で身につけるためには、「いろんなことをやってみる」って事になるんでしょうかね。

というのも、たとえば、大企業の中では、業務がバッチリ分担されていることが多いですよね。でも、中小企業の場合は、人がたくさんいるわけではないから、一人でいろんなことやらなければならない状況って多々あると思います。

さまざまな業務を浅く広く知っていると、「ざっくり言えばこういう感じ」とか、「ざっくり示せばこういう感じ」といった能力を身につきやすいと思うので、まずは、さまざまな業務を浅く広くやること。

そういった経験が必要な気がします。

「サクッとやれる力」を会社の中で実践するには?

一方で、会社の中でその仕事を選べることばかりではありませんよね。そういった中で、どうやってこの能力を身につけるんだ? となると思います。

会社の中で制度的なものを作るのであれば、スタートアップ支援じゃないけど、業務以外のところで小さな企画を立てて、自分や、自分たちでとりあえずできることができるようなことは有効じゃないかなと思います。

あとは……これはどちらかというと、個人の話になっちゃうかもしれませんが、ある、自分の業務を「やれ」と言われた。その、指示された業務をただただやる……というよりは、少し周囲に目を向けて「これ、必要そうだな」って思うことや、「こういう風に改善するともっと楽なんじゃないかな」と思うことを、ちょっと率先してやってみたり。

そうしたことによって、自分の業務だけではなく、いろんな力が身につくんじゃないかなと思います。

社外の活動に参加するのもよい

あと……これ、別の機会にまた話そうと思っていたんですけど、僕、実は、ボランティアみたいなところに参加するのも、「サクッとやる力」を身に付ける上では結構重要じゃないかなって思っていて。

いま、能登の方で震災が起こっていますよね。こういったボランティアは、いま、目の前のやるべきいろんなことを、とりあえずこなして……みたいな必要があります。場合によっては、自分で判断したりしなければいけないこともあるかもしれません。

このように、ボランティアの現場は「決まっていることを正確にやる」というよりも、「まずは、必要なことをやる」というような環境下です。

なので、僕はボランティアに参加することも、サクッと、臨機応変に、やるべきことをやる力を身につける上で、結構有効なんじゃないかなと思っていて。

このように、会社の中で、人材を育てるための環境づくりのひとつとして、ボランティアに「業務として参加できる」といったこともいいのではないかと思っています。

というわけで、今日は「サクッとやれる力」についてお話しました。今日はこれで終わりにしたいと思います。じゃあね、バイバ~イ!

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