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#52 「過去の振り返り」が「未来のキャリア」を創る【キャリア形成&地域複業】

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」について、ゆるゆるとお話をしていく番組です。今日の話が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけるとうれしいです。

はじめに:昨日の振り返り

昨日はですね、「詳細なキャリアデザインはなくてもいい」っていうお話をしたんですよね。

冒頭にいつも、「この番組は、組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成~」っていうお話を毎回入れてるんですけど、キャリアデザインって言うとどちらかと言えば、未来に対して「いついつには、こうなっている」「そして、この時期にはこうなっている」「それから、この時期にはこんな風になっている」……みたいな、未来に対するデザインみたいなイメージがあるなぁと思うんです。

沢渡あまねさんからのコメント

もちろん、それ自体は何にもおかしいことではないし、それ自体はあって然るべきことかなと思うんですけど、昨日ボクが発信したポッドキャストとnoteの記事に、作家であり、ワークスタイル&組織開発専門家の沢渡あまねさんからコメントをいただきまして。

毎日配信しているポッドキャスト & note。今日は、「キャリアデザイン」という言葉について。 ボクは、いわゆる「デザイン」は、それほどしていないかもしれません。

Posted by 竹内義晴 on Saturday, May 20, 2023

沢渡さんによれば……

キャリアって、わりと振り返りと言語化によって後から築かれるものだと僕も思っています。
「そういえば、こんなことしてきたな」「あの時のこの体験が、いまのこんな行動につながっているんだな」みたいな。

というコメントをくださったんですよね。

過去の振り返りが未来につながる

ボクが、これを見て思ったのは、「振り返りの言語化」というのは、どちらかというと未来というよりは過去の経験値を言葉にするということですが、それを言葉にすることによって「未来につながることがあるな」って思ったんですよ。

どういうことかというと、ボク自身、これまでいろいろと仕事を作ってきた中で、あるいは、いろんなご縁をいただいた中で、自分が考えたことについて発信したり、あるいは、自分が経験してきたことを発信したりしてきたんですよね。

そうすると、何が起きるかというと「この人は、どうやらこういうことに詳しいみたいだな」とか、「この人は、どうやらこういう人となりみたいだな」みたいに、わたしのことを知ってもらう機会になる。

それって過去のことを紡いでいるようで、実は未来に対して周囲との関係性を築いているんじゃないかって思った時に、「キャリアデザイン」というと、どちらかといえば未来のことで、過去の振り返りではない、みたいに感じられるかもしれないんですけど、実は振り返りの言語化自体が、未来に対してのデザインにつながっているんじゃないかって思ったんですよね。

ボク、この視点は結構重要だなって思っていて。特に中堅世代以上の方々が今後、いまの仕事でもそうですし、第2、第3のキャリアを築いていく中で「自分がどんなことに対して詳しいのか」「どんな専門性があるのか」、そして、「どういう人となりなのか」ということを、周囲に伝えていくことによって、周囲に「あの人はこういうことができるんだな」と気づいてもらう。「あの人ってこんな人柄なんだな」と知ってもらう。それが第2、第3の仕事につながっていくことがあるんじゃないかなって思うんですよね。

実際、ボク自身がそうやっていままで、仕事だったり、人とのご縁を作ってきましたし、いま、こうしてお話ししているこのポッドキャストやnote自体も、ひょっとしたらそうなのかもしれません。

なので、キャリアデザインって言うと、未来に対して「このくらいでは、こんなことをしている」「この時期には、こういうことをしている」ということを想像することでもありますが、いかんせん、未来のことはどうなるかわかりません。

また、いままで経験がないことをやろうとするならば、未来に対して、現時点で考えたことが、あるいは道のりが、未来に到達するのに十分の経験と思考なのかはわからない。正直、実際にやってみると、うまくいかないことがたくさんあるかもしれない。失敗もするかもしれない。そういう意味では、未来に対するデザインというのは、リスク含みというか、どうなるかわからない。

一方で、過去のものは信頼に値するから、自分の経験値をいかに言語化していくかということが、あなたの未来を構築する上ですごく重要なのではないかなと思います。

でも、言語化は案外難しい

一方で、自分の経験を言語化するというのは、慣れないとなかなか難しいことかもしれないですよね。

たとえば、いままである企業である仕事をしてきた。でも、その仕事が「自社の中だけの特殊な業務だ」と思っていたとき、「いやいや、わたしの経験なんて……」みたいな話になりがちかもしれないです。あと、人から見て、そんなに特別に見えないような仕事の場合。「わたしのやっていることは大したことではないです」みたいに、つい言ってしまうことがあるかもしれません。

だけど、本人は「大したことがない」と思っていても、第3者から見たら、実はすごい経験かもしれない、なかなかできないことかもしれない、そういうことって多分にあって。なので、そういったことをうまく言語化できていくといいなって、ボクは思っているんですよね。

どうすれば言語化できるのか?を実験してきた

実は、ボクがこういったキャリア形成、そして第2、第3の活躍場としての地方、地域というのがあったときに、こういった、まず自分のキャリアの言語化っていうことが実は大事なんじゃないかって思って。なので、この半年くらい、サイボウズの中で、「人の経験値を言語化するにはどうしたらいいのか?」「どんな関わりをすれば、過去の経験値を引き出すことができるのか」「棚下ろしができるのか」みたいなことを実験的に、しばらくやってきてたんですよね。

ということもあって、沢渡さんのコメントを読んで「やっぱりそうだよな」ってすごく思ったんですよね。

なので、これまでの経験を言語化をすることによって、周囲との接点を作り、そして、その接点から次の第2、第3のキャリアに繋がるような仕事……それが複業の場合もあるでしょうし、他の場合もあるかもしれませんが、そういった仕組みづくりを今後取り組んでいきたいなって思っているんですよね。

そして、いままで築いてきた一人ひとりの経験を、社外の、次の困っている人たちに生かすことができるとすれば、「人口減少、どうする?」と言われているし、ボクもこの番組の中で「状況としては結構ヤバいかもよ」みたいな話はしてるんですけど、だけど、一人ひとりの才能を、1つの会社だけに留まらせずに、他のところに生かすことができたら、課題がたくさんある中でも「案外、先行きは明るいんじゃないか」と真面目に思っているんです。

というわけで、今日の話はここまでにしたいと思いますが、今日の話が何か面白かったり参考になったりしたら、コメントいただけるとうれしいです。

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