#158 そっと投げかける今日の問い「本当は、どうしたかったんですか?」
この番組は、組織づくりやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。
いまの時間は21時30分。今日は収録が遅くなってしまいました(笑)
組織づくりやコミュニケーションに関するお話をしています
いまですね、組織づくりやコミュニケーションに関するお話をしております。特に質問に関するお話ですね。
昨日はですね、抽象度をあげて「相手の深いところ」とつながる質問という話をしました。
「抽象度を上げる」というのは、一言で言えば「客観的に自分自身を見る」、あるいは、自分自身だけではなく「大局的に世の中を見る」というのも、抽象度を上げるということかなと思います。
一方で、「抽象度」とか「抽象的」という言葉って、どちらかというと、コミュニケーションの中ではネガティブに捉えられることも多いですよね。というのも、コミュニケーションの中では「具体的にどうなんですか?」ということが求められることが多いので。
でも、「抽象度を上げる」というのはどういうことかというと、ちょっと視点を離して、広い視点でね、「そもそも、それって何のためにするんですか?」とか、「それをやっていくことによって、どうなっていくんでしょうか?」っていう、本質的なことを考えるきっかけになる質問です。
もちろん、具体的にすることもすごく重要なんですけど、「抽象度を上げる」というのは、物事を本質的に捉えて問題を解決していく、あるいは、やりたいことを実践していく上では結構重要。自分の中のね、動機付けの部分では、重要なんじゃないかと、僕は思っています。
だからこそ、抽象度を上げた「想い」をはっきりさせるということが、行動する上でも重要だと思っています。
今日から、もう少し具体的な「問い」を投げてみたい
さて、これからの話ですが、今日から、もう少し具体的な問いかけ、いくつかの「質問の言葉」を、みなさんに投げてみたいなって思ってるんですよね。
というのも、「ものごとを具体的にしていくためには5W1Hの質問」とか、「抽象度を上げるためには、"そもそも"」「あなたにとって、それはどんな意味があるんですか?」っていう質問。これ自体、僕もすごく好きなので、これからも出てくると思うんですけど、具体的な問いを記憶し、使いこなすためには、具体的な問いの言葉として記憶する必要があると思うんですよね。
そこで、いくつかの具体的な問いを、ちょっと投げてみようかなって思っています。
自分に刺さった「問い」が、使える問いになる
これから、具体的な問いを上げていきますが、僕もこういったコミュニケーション、特にコーチングの勉強をしたときに、「相手に刺さる問いのリスト」みたいなのを作ったことあるんです。
でも、語弊がないように言ってしまうと、ただ単に、問いのリストを作っても、正直、あまり記憶もできなければ、必要なときに使い切れません。なので、別にリストとか、書かなくていいと思っています。
だけど、使う側の当事者からしてみると、もっとも記憶に残るのは、「この問いは、本当に、自分自身にとっても刺さったよな」とか、「あの問いは、本当に、自分も考えるきっかけになったよな」っていうことが、現時点での、自分自身の中にもすごく残っているし、そういった問いを、いくつか持っておくっていうのは、ボキャブラリーを増やす上でも、第三者と関わる上でもすごく重要だと思います。
なので、これからあげる問いは、別にリストになんかしなくていいですが、もしも、「確かに、本当にそうだな」って思うことがあったら、ほんの1つでも2つでもいいので、問いのリストに加えてもらえたら、御の字じゃないかなと思います。
というわけで、今日の問い
今日の「問いのリスト」の1つは、「何を挙げようかな?」って思ったんですけど、今日の問いは「本当は、どうしたかったんですか?」っていう問いにしてみようかなと思います。ちょっと言葉じりを変えて「本当は、何をしたかったんですか?」とかでも大丈夫です。
「本当は、どうしたかったんですか?」という問い。かなり本質的な問いだと思うんですよね。
僕らは普段、日常の仕事や、生活をしていく中で、「本当は、こうなのにな」って思うことって多々あると思うんです。
たとえば、誤解を恐れずそのまま言ってしまうと、実は僕、ここ2、3日本当はあんまりやる気がないんですよ(笑)。「やる気がない」っていうのは語弊があるけど、あんまり「やる気が出てこない」という言い方のほうが正しいかな。あまり、やる気が出てこないんですよ。
だけど、一般的には、その、本当の気持ちをひた隠しにして、やる気があるように見つくろったり、振る舞ったりすることが多いと思うんですよね。
なぜ、そのような振る舞いをしてしまうのか? といったら、自分自身の前に、周囲からの見られ方を気にしたり……ほとんどそれですよね。自分よりも、周囲から「どう見られているか?」ということ、つまり、体裁ですよね。それを気にするがあまり、本当は、本心は違うのに、ちょっと違う言葉を言ってみたり、あるいは、見繕ってみたり。
本当は、やる気もなければ、前向きな気持ちでもないのに、ちょっと、やる気があるような「カラ元気」を出ししまったり。そういうことって、すごく多いと思うんです。
自分に嘘をつくのは、しんどい。だから……
だけど、自分に嘘をついて、見繕って振る舞っているがゆえに――まあ、短期的にはあのそういうこともあると思うんですけど――それが長期に続くと、ちょっと心身に対する負荷になったり、自分の本心をひた隠しにしているがゆえに、ちょっとしんどくなってみたり……ってことってあると思うんですよね。
あるいは、本当はやりたい……いや、でも本当は、「やらなければならない」とか、「やるべき」みたいな、周囲から与えられるものに対して、それが、自分に対してプレッシャーをかけるがゆえに、本心とは違うことを、あたかも、自分の本心のように言ってしまったりすることってあると思うんです。
なので、ちょっと「うまくいっていないな」とか、ちょっと「しんどいな」って思う時ほど、自分にとっても、そして、ちょっと気になる人がいた時にも、「本当は、どうしたかったの?」っていう問いを投げてみると、肩の荷が降ろせるんじゃないかな? と思ったので、今日の問いは「本当は、どうしたかったの?」にしてみました。
本当の僕は、昨日も今日も、本当は、なんだかあんまりやる気が出なくて、本当は、もうちょっとグダグダしていたかったんです(笑)。だけど、「グダグダしていてはいけない」とか、まぁ、実際問題、やらなければならない仕事やたまっている原稿もあるし、本当は「やらなくちゃいけないな」って、思っていたんです。
だけど、ここ2日間は、自分に正直になって、昼寝とかしていました(笑)。でも、そういう気持ちになっているというのは、何かの負荷がかかっていると思うんですよね。負荷がなくなれば、多分、自分から前向きにやりたくなる状況になれると思うので、もう少し、自分と対話したいと思っています
というわけで、今日はこれで終わりにしたいと思います。「本当のあなたは、どうしたかったんですか?」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?