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#98 岩手県住田町でラーニングワーケーション。改めて感じた「越境学習の意味」

竹内義晴です。この番組は組織作りやコミュニケーション、キャリアデザインなどの人材育成、複業やテレワーク、多拠点ワークといった「これからの働き方」についてゆるゆるとお話をしていく番組です。この番組が面白かった、あるいは参考になったらフォロー、コメントなどいただけると嬉しいです。


岩手県の住田町に来ています

いまですね、岩手県の住田町に来ています。外で収録しているので、ひょっとしたら、車の音とか鳥の声とかが入るかもしれませんが、その点どうかご了承ください。

岩手県に来ている理由は、昨日もお話ししましたがラーニングワーケーションという、日本語で言い換えれば越境学習というプログラムの運営に携わっているためです。

越境学習で得られること

わたしたちは普段、自分の会社とか、住んでいる地域とか、そういった、比較的限られた環境の中で生活していますよね。

限られた環境からちょっと一歩飛び出して、異なる地域の、異なる仕事をしている方々が抱えている課題感に触れたり、参加者同士で会話をすることによって、普段の仕事や生活の中ではなかなか気づかない、気づけない、さまざまな課題感に気づいたり、

あと、自分とは異なる環境の人たちの働く動機、取り組んでいる内容、そういったことに触れることによって、改めて自身も動機づけられたり、「そもそも、何のために自分は働いているのかな?」って自分の仕事や働き方を振り返ったり。

また、自分ができることで「何か役立てられることはないかな?」って捉えたり、学んだことを、自分の会社や働いている環境でどんなふうに活かせるかかなって振り返ったり……越境学習はこのような取り組みです。

林業の街、住田町

今回尋ねている住田町は林業の街です。そこで、昨日は林業家の方のお話を聞きました。

実際に森の中を散策しながら、林業の現状や業界の課題感を伺います。手間をかけて育てた木も、「言い値」で取引されてしまうことも多いそう
画像の中心から、右は手入れされている山、左は手入れされていない山。違いが分かりますか?
林業家吉田さんのお話。どんな思いで仕事に関わっているのかをう伺いました。参加者のみなさんは、仕事に対する想いや、現在抱えている課題感に、それぞれ思いを寄せているようでした

その後、明日行う、地元の住田高校での出前授業のために、コーディネーターである佐藤さんより、住田高校のお話を伺いました。

住田高校は生徒数70名ほどの高校。翌日の出前授業を前に「生徒たちが将来を考える機会になれば」と
出前授業の準備の様子。「何を伝えれば、生徒のみなさんにとって役に立てるか?」を考えながら、コンテンツを考えます

夜は、地域の方々といろいろお話ししながら懇親交流会がありました。地域の中で、何かしらの想いや目的意識を持って仕事をしている方の話を伺うと、それだけで刺激になりますよね。

目の前にある課題感に対して「これ、どうやって解決できるんだろう?」って日々考え、チャレンジしている方の話は、それだけで「ボクも、もっと頑張らなくちゃな」って動機づけられます。

地域のみなさんとの関係構築には、交流会も大切ですよね

そういった機会って日常ではあまり起きないかもしれなくて。だからこそ、いろんな機会をあえて作って、その場に飛び込んでみるっていうことって、重要なんじゃないかな、と思います。

「新たな出会い」を作るのは、案外難しい

普段の生活の中で出会う人たちって、ある程度同じような考え方、同じような価値観の人が多いと思いますし、出会える人も限られています。

だからといって、新しい出会いを求めて旅に行っても、出会いをつくるのって案外難しいですよね。いきなり居酒屋とかで、となりの人に声かけるとか、少なくともボクにはできないので。

ワーケーションのプログラムをつくる方たちは、地域の中でさまざまな活動をしている方や場を、厳選してコースをデザインしてくださっているので、濃い話を聞くことができて、ボク自身もすごく刺激になりました。

自分の環境の中でどう生かすか?

それぞれの会社もそうでしょうし、それぞれの地域もそうだと思いますが、それぞれの環境の中で、課題感っていろいろあるじゃないですか。そういった課題感に対する取り組みっていうのは、環境や事情は異なれど、共通する部分もあると思うんですよね。

だから「これ、自分のいまの取り組みの中で、どうやったら活かせるかな?」みたいなことを、ボク自身もすごく思ったし、フィードバックを伺っていると、今回参加されているみなさんも、それぞれの立場でお考えいただいたようです。

また、このプログラムに参加されている方々は、比較的企業の中でもリーダー層の方、年齢で言うと30代以上の方にご参加いただいています。ある程度リーダー層になってくると、それぞれの会社の中で抱えている課題感みたいなものもあると思います。

そういった課題感をお互いに話すことで、いろんな想いを持って取り組んでいる人がいるんだなって知れたり、環境は違っても、同じような課題を持っているんだなとか、そういうことを知ること自体も刺激になります。

リーダーという仕事は、孤独なことも多いものです。自分の周囲で解決しようと思っても、なかなかできないことも多いから、そういった意味で、こういった場に参加することで、横のつながりも得られるのかなと思います。

さて、今日はですね、住田町にある住田高校に行って、出前授業を行ってきます。高校生のみなさんといろんな雑談しながら、「相談に乗る」っていうのはちょっとおこがましいかもしれませんけど、参加者のみなさんの学生時代の話とか、社会に出てどうだったとか、そういったお話をすることで、学生のみなさんの進路とか、悩んでいることに対しての、何かしらのお役に立てばいいなぁ。

このプログラムは3泊4日のプログラムで、今日を含めてあと2日。楽しく学んでいきたいと思います。じゃあ、今日のお話はここまでです。バイバイ。

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