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理想と現状のギャップを埋める②―社内兼業

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「理想と現状のギャップを埋める①―地域の「話し合う場」づくり」というお話でした。

今日は、「理想と現状のギャップを埋める②―社内兼業(サイボウズ ソーシャルデザインラボの兼務)」というお話です。

音声はこちらです。

僕の、現在の仕事と働き方

僕は、しごとのみらいという NPO 法人を経営しながら、2017 年からサイボウズという会社で複業しています。

サイボウズにおける主な担当業務は、マーケティング・ブランディングという業務です。具体的には、サイボウズという会社を多くの人に知っていただく。そして、「サイボウズという会社はいい会社だな」と思っていただけるような取り組みをするのが主な業務です。

そのために、サイボウズ式と呼ばれるオウンドメディア(自社メディア)の運営を行っています。

2022年1月「社内兼務」を申し出る

で、ですね。2022年1月に「地域の企業に対して、地域外の皆さんが複業のような形で関わる」という仕組みづくりが、何とか形にできないものかな? と思っていました。

それまでも、いろいろとやってはきましたが、ここは真面目に、本腰を入れて「なんとか形にできないものかな」と。

ということで。2022年1月から、サイボウズのソーシャルデザインラボというチーム(当時は社長室と呼んでいました)に兼務することになったんです。

サイボウズでは「体験入部」という制度があります。体験入部とは、その名の通り、所属を移動するわけではないけれども、今後のキャリアの検討や、現在の業務に生かすことを目的にして、他の部署に「体験で入部する」という取り組みです。

そこで、2022年1月、当時の社長室に「チームに参加させてほしい」と。「体験入部させてほしい」とお願いをして、 3 ヶ月間、体験入部することになったんです。

ソーシャルデザインラボの取り組み

ソーシャルデザインラボというチームの取り組みについてお話しますと……

サイボウズという会社は、情報共有をするツールを作っている会社です。 kintone という業務改善を行うための製品や、サイボウズOfficeや、Garoonという、情報共有を行うための製品、メールワイズというメールを共有するための製品を提供し、「よりよく仕事をしていこう」というツールを提供している会社です。

また、問題解決メソッドといった、チームをよりよく運営していくためのメソッドを提供しています。

このようなツールやメソッドを使って、社会にたくさんある課題や、明確に「これをすれば絶対解決できます!」というわけではないけれども、世の中にある様々な課題に対して、「課題を解決しよう!」という実験的な取り組みをしているチームです。

先ほども申し上げた通り、僕は、地域の企業が、今後抱えるであろう人材不足や人口減少の問題に対して、地域外の方々とリモートワークのような働き方でつながったり、地域外の方々と複業やプロボノのような形でつながったりするような接点を作れないか? と。そして、社会課題を解決できないか? という想いで、3ヶ月の体験入部に申し込みました。

3か月の間に、「なぜ、地域の企業と、地域外の人材をつなぐような取り組みが必要なのか?」ということをまとめたり、それをチームの中で話したり。あとは、いま考えているプランについて考えたりしながら、体験入部の3ヶ月の期間を過ごしました。本業のマーケティングの仕事は、マーケティングの仕事として行いながら。

体験入部するにあたって、自分から手を挙げて「ぜひお願いしたい」と言いました。また、そのためには、いろいろな関係者に説得……というわけではありませんが、「こういう理由で関わりたいんです!」とか、「こういうことを取り組みたいんです!」といった話を周囲の関係者に話して、関わるようになりました。

社内での兼務ですから、言ってみればいままさにお話ししている「本業ではないが、仕事っぽいシゴト」ですよね。それを社内で行ったということです。社内における複業と言ってもいいですね。

その結果、2022年4月に体験入部というのを終えて、晴れて、ソーシャルデザインラボのチームの一員に、兼務として関わるようになりました。3か月の間に組んだプランを1つずつやっていくために。

具体的に何をしたのか? については、また明日お話します。

本業ではない「仕事っぽいシゴト」をするためには

ひさしぶりに、僕自身の過去を振り返って、あらためて思いました。

仕事っぽいシゴト……つまり、本業ではない活動をするためには、待ちの姿勢だと、難しいのかもしれませんね。なぜならば、与えられるものではないから。

また、仕事っぽいシゴトを実現するための環境は、現時点では、人によって異なるのかもしれません。

僕自身がそうだったように、あなたが働いていらっしゃる会社の中で、社内の兼業制度や、プロボノ制度みたいなものがあるのでしたら、そういったところから取り組んでみるのも1つの方法かもしれませんね。

僕の場合は、自分ごととして認識した課題に対して「やらなくちゃ!」「やりたい!」と思ったので、体験入部という制度を使って入りました。

ですが、僕のような環境は、必ずしもすべての人が与えられているわけではないでしょう。

だからといって、僕自身も、必ずしもすべてうまくいっているわけではなく(むしろ、うまくいっておらず)、「いま、できることは何かな?」と考えて、ひとつひとつ積み重ねている状況です。

そういう意味では、「仕事っぽいシゴト」をするためには、「いまできることは何か?」を、少しずつ考えて、やってみるということが大切なのかもしれませんね。

ですが、とはいえ、その環境は、人によってすぐにできるわけではないと思います。ですから、そういった仕組みを、僕は作りたいと思っています。

そこで、「ソーシャルデザインラボ」で兼務をはじめてから、まず何から始めたのか? については、また明日、お話ししたいと思います。

次の記事:理想と現状のギャップを埋める③―個性や強みを知る「キャリアの棚卸」

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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