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何かあった時に「助け合える社会」

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

いま、noteさんの #創作大賞2024 #ビジネス部門 という企画に参加しています。『「仕事っぽいシゴト」が社会の課題を解決する』というタイトルの本を作るイメージで毎日お話しています。1本目、目次はこちらです。

昨日は、「「奪い合い」から「共創」へ」という話でした。

今日は、「何かあった時に「助け合える社会」」という話をしてみたいと思います。

音声はこちらです。

おたがいが協力し合えるような関係があれば、困りごとは解決できるんじゃないか

僕が、地域課題に関心を持つようになったのはいろんな理由がありますけれども、その中の、もっとも大きな理由の1つは「今後5年、10年先の未来のが想像できない現状」があります。

僕は地方に住んでいますが、いま住んでいる小さなエリアの中で、すでに「10年後、大丈夫かな?」という状況になっています。

この課題感の視野を広げると、これは、未来の日本社会です。

「未来が見えない」状況を目の当たりにしているいま、僕が思うのは、必ずしも、常にそこにいなくてもいいのだけれども、なにか困ったことがあったときに――たとえば、「今日はちょっと人がいるんだよね」みたいなときに――おたがいが協力し合えるような関係があると、それだけで案外、地域の困りごとは解決できることも多いんじゃないかな? と思うことがよくあって。

たとえば「地域のお祭り」で考えてみる

仕事の話の本筋とは、少しずれてしまうのですが、たとえば、地域には「お祭り」とか、「清掃活動」とか、そういった「地域を維持する活動」があります。

こういった取り組みは、年に数日しかありません。

こういった取り組みをすべて、自分たちだけで解決しようとすると、なかなか解決できません。ですが、地域の外の皆さんに、ほんの少し関わっていただけたら、ひょっとしたら、地域は継続できるんじゃないのかな? って思います。おそらく、手伝ってくださる方が数人いれば、継続できるんじゃないかなって。

こういうことが、結構あるんじゃないかなと思うんですよね。

視点を「地域の企業」に拡げてみると

同様に、もう少し視点を広げてみると、たとえば、地方の企業は今後、人がどんどん減っていきますが、足りない人材を自分たちだけで賄おうとすると、あるいは、自分たちの地域の中だけで賄おうとするとなかなか難しい、

ですが、たとえば週に1日、2日とか、そういった形でもし、人材が不足している地方の企業に興味関心を持ってくださる方が、複業のような形で関わってくださったなら、これで「すべての問題が解決できる!」とは思わないけれど、それでも、少しは延命できるのではないか? と思っています。

もちろん、その地域や会社に会社に関わっていただくためには、その地域や会社のことを、多くの人に知っていただく必要があるし、いまがどういう状況なのかを知っていただく必要があります。地域側のこうした努力は、もちろん必要だと思っています。

一方で、「困っている人がいたら、みんなで協力し合う」みたいなマインドセットも大切なのではないか、と思っています。

人は減っていくし、問題は確かにたくさんあります。でも、不足しているところに、おたがいが協力しえれば「なんとかいけるんじゃないか」という期待が、僕の中にはあります。

容易ではない。だけど

もちろん、そんなに容易ではないことはよくわかっています。

僕自身これまでいろんなことをやってきました。たとえば、先ほどのお祭りの話では、以前SNSで「いま、地域はこういう状況です」「少しお手伝いいただくだけで維持できます」「地域の実情を見に来ませんか?」みたいな情報を発信したことがあります。

ですが、少し情報発信したところで、「人が来るか?」といったら、実際は来ません。それほど容易ではありません。

地域の企業も同様でしょう。「今後は人が減っていきます」「地域の企業、こういう状況です」「もしも、地域の企業に関わってくださる方や、自分の経験を活かして第 2、第3のキャリアとして関わってくれませんか?」みたいな話をしても、それですぐに人が集うということは、現時点では難しいと思います。

なぜならば、それは仕組みがないから。だからこそ、そういった仕組みを作りたいなーって思っています。

そこで、これまで地域の企業の見える化みたいなこともやってきたし、働いている私たちが、第2、第3のキャリアとして社会との接点を作ろうとしたときに、うまく接点が作れるように自分を言語化する。棚卸しする……このような話を、この本ではずっとお話してきました。

難しい。だけど、諦めてはいられない

この仕組みづくりは難しい。本当に難しいんです。

だけど、難しいからといって諦めているわけにもいきません。なぜならば、近い将来、人口減少にともなう人材不足や、人生100年時代にともなうキャリア不安は実際に起こるからです。なので「いまのうちから、さまざまな仕組みを作っていこう」と思っています。

そのために、この本では「いままで何をやってきて」「現在、どんなところまで出来ているのか」といったことをお話をしてきました。

人口減少問題や、ビジネスパーソンのキャリアの問題に対して、僕がひとりで行動を起こしても、こうした社会の問題はなかなか解決できないのでしょう。そこで、この本を見たり、読んだり、聞いたりして「確かにそうだな」と思ってくださる方がいらっしゃったら、この仕組みをいっしょにつくりたいのです。

今日の話はこれで終わりにします。

次の記事:実現したいのは「やりたくても、できない」を「できる」にすること

#創作大賞2024 #ビジネス部門

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