#546 改めて考えたい「社員のキャリアを考えたとき、これから企業に必要なこと」
竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。
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今日はですね、ちょっと、改めて考えてみたいこと、まとめてみたいことについてお話をしてみたいと思います。
まとめてみたいことを一言で言うと、これからの未来を考えた時に、「個人として」というよりは、「企業として」社員の皆さんのキャリア形成について、長い視点で捉えたときに、「どういったことが必要なのか?」というお話です。
なぜ「社員のキャリア」について改めて考えてみたくなったのか?
なぜ、これからの未来を考えた時、企業としての「人材のキャリア形成」について考えてみたくなったか?
少し前に、ある会社の社員のみなさんと、講演? ではないのですが、世代間のギャップに関して、世代に関わらず、会社としてよりよい関係を構築していくために「何が必要なのか?」という議論の場に参加させていただいたんですよね。
そこでのテーマは、エイジダイバーシティ。つまり、年齢の多様性についてです。
年齢による多様性ですから、年代によって様々な価値観の違いはあるけれども、いろんな価値観がある中で「どうやって、いい組織にしていくか?」「働きやすい環境にしていくか?」という話だったんです。
その中で出てきた話題には、もちろん、世代による関係性の話もあるのですが、そのほかに、これから課題になるのは、中堅・ベテラン世代のキャリアもあるんじゃないか? みたいな話になったんですよね。
なぜ、中堅・ベテラン世代のキャリアが、世代間ギャップに関係があるのか? それは、世代間ギャップが起こる一つの理由として「未来に対するキャリアの不安」があるのではないか? という話になったんです。
キャリア不安が世代間ギャップになる理由
例えば、若い世代の離職が、企業の課題のひとつになっています。その理由として、最近取り上げられているのは「キャリア安全性」です。
キャリア安全性とは、「この会社で働いていて、将来、自分は大丈夫かな?」という、未来に対する不安ですよね。
こうした、若い世代が抱いているキャリアの不安に対して、ベテラン世代が理解していればいいのですが、理解していなければ「俺が若い頃はなあ」みたいな、過去の成功体験によるアドバイスをしてしまいがちです。
また、不安があるから「どうしようかな……」と悩んでいるのに、あまり話も聞かずに、自分の話ばかりしてしまっては「この人に話しても無駄だな」と、離職につながっていくよね、と。
キャリア不安は若い世代だけなのか?
ただ、こうした、未来に対するキャリアの悩みは、若い世代だけなのか? 案外、ベテラン世代もそうなんじゃないか? というよりも、中堅・ベテラン世代こそ、みんな悩みを抱えてるんじゃないか? っていう話になって。
若い世代のキャリア形成は、これから行われてくものでもあるし、選択肢もたくさんあります。いろんなチャレンジもできます。
若い世代の不安に対して、中堅・ベテラン世代はアドバイスするというよりも、相手の話をよく聞くこと。ときには、コーチングのような関わり方も必要かもしれません。
ですが、そもそも、相談にのる中堅・ベテラン世代も悩んでいるし、どうすればいいのかわからない。そういう環境の中では、話を聞くこともできないし、いいアドバイスもできないのではないか?
そう考えると、いま重要なのは、若い世代に限らず、中堅・ベテラン世代の人たちの「どうやって未来を歩んでいけばいいのか?」といった、キャリア安全性もあるんじゃないか? 未来のキャリアを考える場を、企業が提供していく必要があるんじゃないか? そういった話が、冒頭にお話した、ある企業の世代間ギャップのミーティングで出てきました。
キャリア自律もいいけれど
ちなみに、このような話になると、近年は「キャリア自律」とか、「キャリアオーナーシップ」みたいな議論があります。
僕の意見では、キャリア自律も、キャリアオーナーシップも、個人にゆだねるだけでは、ちょっと物足りない。
そこで、「今後の社会環境はこんな風になっていくんじゃないか?」「だから、こういう学びが必要なんじゃないか?」「社会との接点を作っていくためには、こういう仕組みが必要なんじゃないか?」――そういったことも、もうちょっとまとめてみたいし、言語化してみたいし、伝えてみたい。そのように思っています。
そうしてまとめた内容を、できれば、いろんな企業で学ぶ場や、考える場を作ってみたい、提供してみたいと思うので、いま、思っていることを言語化していこうかなと思っています。
その一辺を、これからのポッドキャストやnoteで、話しながら作っていこうかなと思っています。
というわけで、今日の話は、これから取り組んでみたい「未来のこと」についてお話をしてみました。では、今日の話はこれで終わりにします。
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