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#472 大人ももっと自由でいいー第6回「妙高 親子ワーケーション」3日目レポート

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちらです。

一昨日からですね。妙高親子ワーケーションを運営しています。

今日は3日目、最終日です。

今日の流れは2日目と同様、親御さんとお子さんが分かれて、親御さんは仕事で、お子さんは妙高でしかできない自然体験を行う……というプログラムです。働き方や活動の内容は昨日と同様なので、具体的な内容は昨日のお話をご覧ください

今日は、親子ワーケーション3日間の総括をしたいと思います。

日々変わる「子供たちの関係性」

まずは、「子供たちの変化」から話してみたいと思います。

これは、この企画を行うたびに感じることなのですが、1日目、つまり、出会った日ですよね。1日目は、親御さんもお子さんも緊張した表情なんです。

今回は6組のご家族が参加されて、3組がリピーターの方、3組が初めての方でした。最初の1日目はみんな不安そうな表情をされています。特に初めて親御さん、お子さんにとって、「この場は、どんな感じの場なのか?」「どんなことが行われるのか?」が、不安なのでしょう。当然ですよね。

もちろん、不安感が薄れるように、情報は発信してはいるのですが、「実際どうなのか?」というところとか、「参加して、仲良くなれるのか?」とか、「楽しく過ごせるのか?」というところは、当然不安だと思います。

ですが、不安感がなくなるような場づくりをていねいにやっていることもありますが、1日目、2日目、3日目と過ごすにつれて、すごく仲良くなっていくというか打ち解けていくというか。最終的にはいっしょにお風呂入ったり、何なら子供たちだけで遊んだり……みたいなことが、自然と行われていて。

さまざまな体験を通じて、自然と距離が縮まっていく子供たち

もちろん、親御さんもそうです。今回も、そんな3日間を過ごしました。

大人も、もっと自由でいい

あともう1つ、今回思ったことがあります。それは……

今回参加された親御さんは、すべて女性だったんですよね。つまり、お母さんがお子さんをお1人で連れてきたという感じ。このケースは今回がはじめてです。

いや、いままでも、お母さんがお子さんを連れてくるケースが多かったんですけど、その中にも、お父さんが連れてきたり、あるいは、ご夫婦でいらっしゃったりするケースが多かったんです。

その中で今回、必ずしも会社の仕事をしているわけではなく、自由に過ごされていた方がいらっしゃいました。つまり「自分のために時間を使う」ということ。

実は、こうした時間の過ごし方をされる方は以前もいらっしゃったんですよね。たとえば、ご夫婦でいらっしゃって、お父さんは普段の仕事をされていて、お母さんはお子さんが小さいのもありましたけど、お子さんの面倒を見ながら自由に過ごすとか。

特に今回は、本当に「自分のための時間」として、親子ワーケーションに参加されている方がいらっしゃいました。

このさまをみて、思ったんです。「これも、いい時間の過ごし方だな」って。

親子ワーケーションを企画しはじめたときと、いま

親子ワーケーションを企画しはじめた2021年ごろ、当初は「仕事ができる」ことを重要視したんですよね。

その理由は、1日目2日目の記事にも書いてあるように、僕らは、仕事をしている以上、周囲に「ちゃんと仕事はしていますよ」と言えることや、その状態であることは、とても大切だと思っています。そうでないと、ワーケーションにはなかなか行きづらいから。会社員とか、フリーランスとか関係なく。

なので、「仕事がちゃんとできる」ことを、僕らが親子ワーケーションを企画する上では、とても重要視してきました。

ですが今回、ご自身のために時間を使っている親御さんをみて、「必ずしも、仕事のためだけじゃなくてもいいんじゃないか」って思ったんです。

これは、性別には関係ありません。たとえば、極端な言い方をすれば、シングルのお父さんもいらっしゃると思いますが、子育てをしていると、なかなか自分ひとりの時間って、作ることが難しいですよね。

もちろん、近くに親がいれば預けることができるかもしれませんが、その場合も、何らか理由をつけて預ける必要があります。

でも、ときに一人で考えたり、ゆっくりしたりする時間があってもいいんじゃないかな?

親子ワーケーションは「自分を大切にするため」に使ってもいい

すべての親御さんに共通することだと思いますが、まいにち、子供たちの世話で忙しく過ごされていると思います。そんな中で、自分の時間なんて、なかなか持つことができませんよね。

そういった親御さんにとって、子供を安全な環境に預けられて、そして、自分は普段なかなかできない、ゆっくりとした時間を過ごしたり、本を読んだり、将来のこと・これからのことについてゆっくり考えたり。そういう時間の使い方も、あっていいんじゃないか。むしろ、大事なんじゃないかと思いました。

このように考えてみると、ワーケーションは必ずしも、「平日の業務時間」だけじゃなくてもいいのかもしれませんよね。

ただ、すべてがアクティビティだったり、子供たちといっしょだったりすると、ちょっと疲れてしまうので、子供たちの体験は体験として重要視しながらも、親御さんの時間も大事にできればいいなと思いました。

というわけで、この夏休みはもう1回、8/25(日)~27(火)に実施します。もしよければ、妙高においでください。そして、仕事をしたり、自分の時間を大事にしたり、そんな風に使っていただくといいなと思います。

今日の話はこれで終わりにします。

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