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#545 「メンタルヘルスの対応」の前に、大切なこと

竹内義晴の「これからの働き方」――この番組は、これからの働き方、組織作り、地域づくりの実務家、竹内義晴が「楽しく働く」をテーマに、組織づくりやコミュニケーション、マーケティング、キャリアデザイン、複業、テレワーク、ワーケーションなどの視点でゆるゆるとお話をしていく番組です。

音声はこちら。

今日は、ある企業様に伺って、メンタルヘルスに関することについてお話をしてきました。

僕がしごとのみらいを作るに至ったその背景には、以前、プログラマー時代に心が折れそうになる経験をしたことがきっかけ……という話は、このポッドキャストとnoteの中では何度かお話をしてきました。

メンタルヘルスというと、その対策といえば、ストレスチェックをして「ストレスがあれば休みましょう」とか、時には「医療機関にかかりましょう」とか、そういった対応が多いかなと思います。

一般的なメンタルヘルス対応

たとえば、企業の対応としては「4つのケア」というのがあります。

ここでいう4つのケアとは、

1、「セルフケア」は、私たちが自分自身で行うことのできるケア。働く人が自らのストレスに気付き、予防対処し、また事業者はそれを支援すること。
2、「ラインによるケア」は、管理監督者が行うケア。日頃の職場環境の把握と改善、部下の相談対応を行うことなど。
3、「事業場内産業保健スタッフ等によるケア」は、企業の産業医、保健師や人事労務管理スタッフが行うケア。労働者や管理監督者等の支援や、具体的なメンタルヘルス対策の企画立案を行うことなど。
4、「事業場外資源によるケア」は、会社以外の専門的な機関や専門家を活用し、 その支援を受けること。

出典:第8回 メンタルヘルスの4つのケアってなんだろう? | こころの耳

です。どれも「ごもっとも」という内容です。

メンタルヘルスを対応していくために、4つのケアにまとめられているように、まずは、自分自身でストレスに気づく。気づいたら、何かしらの対応をしたり、組織としても対応することが大事だよね……のように、言葉としてはまとめられています。

ですが、自分自身でストレスの状況に気がついたり、ストレスを感じているときに、周囲の人に「ちょっと助けてほしい」と言ったり。こうしたことって、頭ではわかっているけれど、実際にはなかなか難しい……というのが、現実じゃないかなと思います。

「メンタルヘルス」のもっと前に大切なこと

メンタルヘルスというと。なんかこう、心の病……みたいな印象が強いですが、僕は、心と体の健康と言うよりも、まずは、気分よく働くことができる環境がそこにあれば、そんなに心を病むこともなければ、体に影響が出てくるまで病まなくていいんじゃないか? と、自身の体験として思っています。

もちろん、ストレスチェックも大切ですし、メンタルヘルスに関わる制度も大切だし、医療機関にかかるのも大切です。でも、そもそも……を考えたとき、毎日気分よく働く環境があれば、そもそも病まなくて済むし、そもそも、さまざまな制度や何かしらのシステムがあっても、ストレスの本質は人間関係によるところが大きいですよね。

また、「気分よく働く」ことができる環境が改善されていない中で、ストレスチェックを受けて、医療機関に行って、投薬を受けて、仮にちょっと良くなったとしても、職場が何も変わってなければ、また、同じことの繰り返しです。

ですから、僕は「そもそもの部分」から変えられるなら変えていきたいし、対応できるなら対応できた方がいいんじゃないかな、と思っているタイプです。

また、「メンタルヘルス」っていうと、ちょっと怖い感じがしますが、「気分よく働ける環境を作る」ということだったら、気持ち的な負担感もそんなにないと思うので、大切なのはメンタルヘルスよりも、もっともっと前段階の、「気分よく働く環境を作る」ということが、何より大切なんじゃないかなと思っています。

というわけで、今日はそんな話をしてきましたよ……ということで、今日の話はこれで終わりにします。

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